共通テスト(理科) 過去問
令和8年度(2026年度)本試験
問123 (生物(第2問) 問2)
問題文
(a)アクチンフィラメントや微小管は、真核細胞に存在する繊維状の構造である。これらは細胞骨格と呼ばれ、細胞の形態や運動にとって非常に重要である。例えば、微小管は、細胞の形を保つ働きを持つほか、(b)細胞内での物質や細胞小器官の輸送および(c)鞭毛(べんもう)を介した細胞自体の遊泳にも関わっている。
下線部(b)に関連して、神経の軸索の中には多数の微小管が伸びており、微小管に沿って、神経終末側(以下、遠位)および細胞体側(以下、近位)にタンパク質や脂質を含む小胞が輸送されることで、軸索が伸長し維持されている。小胞の輸送には、図1のように、ATPのエネルギーを利用して微小管上を移動するタンパク質(モータータンパク質)が関与する。
軸索の中には2種類のモータータンパク質X・Yが存在する。小胞の輸送の仕組みを調べるため、実験1を行った。
実験1 モータータンパク質と結合する性質を持つ、小胞とほぼ同じ大きさのプラスチック製のマイクロビーズを用意した。神経から精製した微小管に、次の実験条件Ⅰ~Ⅳの下で、さらにATPを加えて、マイクロビーズまたは小胞の輸送速度を測定したところ、図2の結果が得られた。ただし、軸索の抽出物には、モータータンパク質X・Yの両方が含まれ、小胞は含まれていないものとする。また、モータータンパク質の働きは、マイクロビーズとの結合により影響されないものとする。
実験1の結果から考えられることとして適当なものを、次の選択肢のうちから二つ選べ。
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問題
共通テスト(理科)試験 令和8年度(2026年度)本試験 問123(生物(第2問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
(a)アクチンフィラメントや微小管は、真核細胞に存在する繊維状の構造である。これらは細胞骨格と呼ばれ、細胞の形態や運動にとって非常に重要である。例えば、微小管は、細胞の形を保つ働きを持つほか、(b)細胞内での物質や細胞小器官の輸送および(c)鞭毛(べんもう)を介した細胞自体の遊泳にも関わっている。
下線部(b)に関連して、神経の軸索の中には多数の微小管が伸びており、微小管に沿って、神経終末側(以下、遠位)および細胞体側(以下、近位)にタンパク質や脂質を含む小胞が輸送されることで、軸索が伸長し維持されている。小胞の輸送には、図1のように、ATPのエネルギーを利用して微小管上を移動するタンパク質(モータータンパク質)が関与する。
軸索の中には2種類のモータータンパク質X・Yが存在する。小胞の輸送の仕組みを調べるため、実験1を行った。
実験1 モータータンパク質と結合する性質を持つ、小胞とほぼ同じ大きさのプラスチック製のマイクロビーズを用意した。神経から精製した微小管に、次の実験条件Ⅰ~Ⅳの下で、さらにATPを加えて、マイクロビーズまたは小胞の輸送速度を測定したところ、図2の結果が得られた。ただし、軸索の抽出物には、モータータンパク質X・Yの両方が含まれ、小胞は含まれていないものとする。また、モータータンパク質の働きは、マイクロビーズとの結合により影響されないものとする。
実験1の結果から考えられることとして適当なものを、次の選択肢のうちから二つ選べ。
- モータータンパク質Xと結合したマイクロビーズの輸送速度は、微小管の遠位と近位の両方向でほぼ同じである。
- モータータンパク質X・Yの両方が存在すると、それぞれのモータータンパク質と結合したマイクロビーズの輸送速度は半分程度になる。
- モータータンパク質Yは、マイクロビーズを主に微小管の近位方向に輸送する。
- モータータンパク質Yは、モータータンパク質Xの約2倍の速度で小胞を輸送する。
- 軸索の抽出物の中には、モータータンパク質Yによる小胞の輸送方向を逆転させる因子が存在する。
- 小胞には、モータータンパク質Xによる遠位方向への輸送速度を上昇させる因子が存在する。
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