共通テスト(理科) 過去問
令和7年度(2025年度)追・再試験
問51 (生物基礎(第3問) 問5)

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問題

共通テスト(理科)試験 令和7年度(2025年度)追・再試験 問51(生物基礎(第3問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

生物の多様性と生態系に関する次の文章Bを読み、後の問いに答えよ。

B  高校生のアサヒさんとリクさんは、探究活動で「土壌動物(土壌中に生息している動物)の種類や数に影響を及ぼすのは、どのような条件か」という課題を設定し、里山に出かけた。三つの地点X〜Zで土壌動物とそれぞれの環境の調査を行った。その結果について、土壌動物の分類群(生物種のグループ)ごとの個体数を表1に、分類群の数を図3に、各地点の環境を表2に、それぞれまとめた。

アサヒさんとリクさんは、表1,図3および表2の結果を踏まえて、「土壌動物の分類群の数は、林床の光環境の影響を受ける」という仮説を立てた。この仮説を検証するために、新たな調査を計画した。その計画では、地点X〜Zで、環境を変化させる操作を行う。操作の一定期間後に、同じ面積の土壌から土壌動物を採集し、その分類群の数を比較する。仮説を検証するための計画として最も適当な記述を、次のうちから一つ選べ。
問題文の画像
  • 地点Xの一部でヒノキを伐採し、林床に光が差し込むようにして、新しい調査区とし、地点Yと比較する。
  • 地点Yの一部から落葉や落枝の層・腐植に富む層を取り除き、新しい調査区とし、地点Yのこれらの層を取り除いていない場所と比較する。
  • 地点Yと地点Zの一部で下層の植生を刈り取って、それぞれを新しい調査区とし、それらの調査区間で比較する。
  • 地点Zの一部を覆い、暗い光環境の新しい調査区とし、地点Zの覆いをしなかった場所と比較する。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は対照実験に関する問題です。

 

今回確かめたい仮説は「土壌動物の分類群数は、林床の光環境の影響を受ける」です。

これを検証するには調べたい条件である「光環境」は変化させ、その他の植生や土壌の層などの条件は揃える必要があります。

以上をふまえて選択肢をみていきましょう。

選択肢1. 地点Xの一部でヒノキを伐採し、林床に光が差し込むようにして、新しい調査区とし、地点Yと比較する。

これは誤りです。

地点Xと地点Yの土壌条件、樹種など基礎条件が異なります。

異なる地点同士で比較すると光以外の影響を受けてしまうため不適当です。

選択肢2. 地点Yの一部から落葉や落枝の層・腐植に富む層を取り除き、新しい調査区とし、地点Yのこれらの層を取り除いていない場所と比較する。

これは誤りです。

これでは落葉や落枝の層・腐植に富む層(土壌環境)の影響を調べる実験です。

光環境の影響を調べる検証にはなりません。

 

選択肢3. 地点Yと地点Zの一部で下層の植生を刈り取って、それぞれを新しい調査区とし、それらの調査区間で比較する。

これは誤りです。

これでは下層の植生を刈り取る操作は「植生の有無」を取り扱う実験になり、光環境の比較にはなりません。

また人工林と二次林という基礎条件が異なる地点を比較するのも不適当です。

選択肢4. 地点Zの一部を覆い、暗い光環境の新しい調査区とし、地点Zの覆いをしなかった場所と比較する。

これは正解です。

もともと明るい地点Zにおいて光環境の明暗を作っています。

また土壌環境や植生、樹種などの基礎環境が同一なので、光環境の違いだけで土壌動物の分類群の数に影響を与えるかを正しく検証することができます。実験計画としてはこれが適当です。

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