共通テスト(理科) 過去問
令和7年度(2025年度)追・再試験
問83 (物理(第3問) 問6)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

共通テスト(理科)試験 令和7年度(2025年度)追・再試験 問83(物理(第3問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章Bを読み、後の問いに答えよ。

B  物質量nの単原子分子理想気体が入ったシリンダーに、軽いピストンがついた装置を考える。ピストンの断面積をS,気体定数をRとする。ピストンとシリンダーの熱容量は無視できるものとする。

次の文章中の空欄( ケ )・( コ )に入れる式と語句の組合せとして正しいものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

図5(ⅰ)のように、外界との間で熱の出入りがないシリンダーとピストンを用いた場合と、図5(ⅱ)のように、熱をよく伝えるシリンダーとピストンを用いた場合を比較する。シリンダーとピストンは同じ形、同じ大きさである。どちらの装置のピストンも軽く、なめらかに動くものとする。それぞれの装置に物質量nの単原子分子理想気体が入っている。
はじめ、それぞれの装置で気体の温度は同じであり、また外界の温度(外気温)と同じである。このとき、気体の圧力が大気圧とつりあい、同じ位置でピストンが静止していた。
次に、ピストンに図5(ⅰ)、(ⅱ)に示す向きに力を徐々に加え、ピストンを動かした。その後、図5(ⅰ)と(ⅱ)のピストンを、同じ力を加えた状態で静止させた。ただし、図5(ⅱ)に示した熱をよく伝えるシリンダーとピストンを用いた場合は、シリンダー内の気体を、外気温と同じ一定の温度に保ったまま、ゆっくりとピストンを動かした。
これらの過程における図5(ⅰ)の装置を用いた場合の気体の内部エネルギーの変化の大きさ|ΔU|と、図5(ⅱ)の装置を用いた場合の気体の内部エネルギーの変化の大きさ|ΔU′|との関係は( ケ )である。また、図5(ⅰ)の場合と図5(ⅱ)の場合のピストンの位置の変化の大きさは( コ )。
問題文の画像
  • ケ:|ΔU|>|ΔU′|  コ:(ⅰ)の方が小さい
  • ケ:|ΔU|>|ΔU′|  コ:同じである
  • ケ:|ΔU|>|ΔU′|  コ:(ⅰ)の方が大きい
  • ケ:|ΔU|=|ΔU′|  コ:(ⅰ)の方が小さい
  • ケ:|ΔU|=|ΔU′|  コ:同じである
  • ケ:|ΔU|=|ΔU′|  コ:(ⅰ)の方が大きい
  • ケ:|ΔU|<|ΔU′|  コ:(ⅰ)の方が小さい
  • ケ:|ΔU|<|ΔU′|  コ:同じである
  • ケ:|ΔU|<|ΔU′|  コ:(ⅰ)の方が大きい

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

解答 ケ:|ΔU|>|ΔU′|  コ:(ⅰ)の方が小さい

 

解説

断熱変化と等温変化を比較する問題です。

 

物質量を固定した理想気体については

「内部エネルギー変化がある」↔︎「温度変化がある」

です。断熱変化では温度が変化するため

|ΔU|≠0である一方、等温変化ではΔU′=0であるため、

|ΔU|>|ΔU′|が成り立ちます。

 

外気温をT、

図5(ⅰ)の場合(断熱変化)の変化後の温度をT'とします。

図5(ⅱ)の場合は等温変化なので温度は外気温と等しくTです。

(i)は断熱圧縮であり、温度が上昇するのでT'>Tです。

 

理想気体の状態方程式より、体積について、

・図5(ⅰ)の場合(断熱変化)では

 V(i)=nRT'/p

・図5(ⅱ)の場合(等温変化)では

 V(ii)=nRT/p

です(どちらも圧力が等しいことに注意)。

 

T'>Tであるため、V(i)>V(ii)です。

つまり、(i)の方が体積が大きいです。

体積が大きい方がピストンの変化が小さいので、

ピストンの位置の変化の大きさは(ⅰ)の方が小さい

と判断できます。

 

よって答えは

 ケ:|ΔU|>|ΔU′|  コ:(ⅰ)の方が小さい

となります。

選択肢1. ケ:|ΔU|>|ΔU′|  コ:(ⅰ)の方が小さい

この選択肢が正解となります。

参考になった数0