共通テスト(理科) 過去問
令和7年度(2025年度)追・再試験
問125 (生物(第1問) 問3)
問題文
(a)タンパク質は特定の立体構造をとることで、その機能を発揮する。しかし、高温などの条件下では、立体構造が変化してしまうことがある。異常な立体構造をもつタンパク質が細胞内に増加すると、(b)シャペロンと呼ばれるタンパク質が異常な立体構造を修復する。ある細胞で働くシャペロンAの調節には、(c)遺伝子Xが関わることが分かっている。
下線部(c)に関連して、ヒトの遺伝子Xは、図1で示すようにエキソン1〜6から構成される。遺伝子Xから合成されるタンパク質について調べるために、実験1を行った。
実験1 通常条件下で培養したヒト細胞における遺伝子XのmRNAを調べたところ、1160塩基だった。このmRNAから翻訳されるタンパク質(以下、タンパク質Xu)は252個のアミノ酸で構成されていた。次に、この細胞を高温条件下で培養した後、遺伝子XのmRNAを調べたところ、選択的スプライシングにより特定のエキソンに相当する領域が取り除かれ、mRNAは1134塩基だった。このmRNAから翻訳されるタンパク質(以下、タンパク質Xs)は172個のアミノ酸で構成されていた。なお、タンパク質Xuとタンパク質Xsの翻訳は、ともにエキソン1に存在する開始コドンからはじまっていた。
(1)実験1の結果から考えられる、タンパク質Xsの合成を説明する次の文章中の( ア )・( イ )に入る語句の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
タンパク質Xsを合成するmRNA(以下、Xs mRNA)では、( ア )に相当する領域が取り除かれた。それ以外の領域は、タンパク質Xuを合成するmRNAと( イ )配列であった。Xs mRNAでは、取り除かれた領域より( ウ )末端側でコドンの読み枠がずれ、タンパク質Xuとは異なるアミノ酸配列へと翻訳された。その結果、Xs mRNAでは( エ )に相当する領域に生じた終止コドンで翻訳が終了した。
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問題
共通テスト(理科)試験 令和7年度(2025年度)追・再試験 問125(生物(第1問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)
(a)タンパク質は特定の立体構造をとることで、その機能を発揮する。しかし、高温などの条件下では、立体構造が変化してしまうことがある。異常な立体構造をもつタンパク質が細胞内に増加すると、(b)シャペロンと呼ばれるタンパク質が異常な立体構造を修復する。ある細胞で働くシャペロンAの調節には、(c)遺伝子Xが関わることが分かっている。
下線部(c)に関連して、ヒトの遺伝子Xは、図1で示すようにエキソン1〜6から構成される。遺伝子Xから合成されるタンパク質について調べるために、実験1を行った。
実験1 通常条件下で培養したヒト細胞における遺伝子XのmRNAを調べたところ、1160塩基だった。このmRNAから翻訳されるタンパク質(以下、タンパク質Xu)は252個のアミノ酸で構成されていた。次に、この細胞を高温条件下で培養した後、遺伝子XのmRNAを調べたところ、選択的スプライシングにより特定のエキソンに相当する領域が取り除かれ、mRNAは1134塩基だった。このmRNAから翻訳されるタンパク質(以下、タンパク質Xs)は172個のアミノ酸で構成されていた。なお、タンパク質Xuとタンパク質Xsの翻訳は、ともにエキソン1に存在する開始コドンからはじまっていた。
(1)実験1の結果から考えられる、タンパク質Xsの合成を説明する次の文章中の( ア )・( イ )に入る語句の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
タンパク質Xsを合成するmRNA(以下、Xs mRNA)では、( ア )に相当する領域が取り除かれた。それ以外の領域は、タンパク質Xuを合成するmRNAと( イ )配列であった。Xs mRNAでは、取り除かれた領域より( ウ )末端側でコドンの読み枠がずれ、タンパク質Xuとは異なるアミノ酸配列へと翻訳された。その結果、Xs mRNAでは( エ )に相当する領域に生じた終止コドンで翻訳が終了した。
- ア:エキソン2 イ:同じ
- ア:エキソン2 イ:異なる
- ア:エキソン3 イ:同じ
- ア:エキソン3 イ:異なる
- ア:エキソン4 イ:同じ
- ア:エキソン4 イ:異なる
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この過去問の解説 (1件)
01
遺伝子からのmRNAの転写→選択的スプライシング→タンパク質に翻訳されるという一連の流れについて、実験結果から考察する問題です。
図の各エキソンの塩基数や、タンパク質を構成するアミノ酸数を計算して考える必要がある問題です。
【ア】の解説
除去されたmRNA領域の塩基数は、通常時は1160塩基であるのに対し、高温時は1134塩基となり、選択的スプライシングにより特定のエキソンに相当する領域が取り除かれていることがわかります。その差は1160-1134=26塩基です。図より、26塩基であるものはエキソン3であるので、除去されたのはエキソン3と判断できます。
【イ】の解説
選択的スプライシングは特定のエキソンを除く処理であり、残りのエキソンの塩基配列を変えるものではないため、「同じ」配列となります。
これらを踏まえて適切な選択肢を選びましょう。
不適です。
不適です。
正解です。
不適です。
不適です。
不適です。
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