共通テスト(理科) 過去問
令和8年度(2026年度)本試験
問141 (生物(第5問) 問5)

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問題

共通テスト(理科)試験 令和8年度(2026年度)本試験 問141(生物(第5問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

生態と環境に関する次の文章を読み、後の問いに答えよ。

亜熱帯・熱帯地域の河口付近の汽水域(海水と淡水が混じりあう水域)には、マングローブが見られる。マングローブには多様な動物が生息するため、生物多様性の維持にとって重要なバイオームと考えられており、(a)人間活動による影響が心配される。汽水域の土壌では、(b)潮の満ち引きにより表層の窒素などの栄養分が流出しやすい。また、(c)しばしば水浸しになるため通気性が低い。しかし、マングローブを構成する植物(以下、マングローブ植物)は盛んに生育し、その葉には多くの窒素が含まれる。マングローブ植物の呼吸と窒素獲得の仕組みを調べるため、マングローブ植物の一種であるヤエヤマヒルギとその周囲の土壌を調べた。

ヤエヤマヒルギの根の皮目を通じた窒素獲得の仕組みを調べるため、実験2・実験3を行った。

実験2  大気中のN2が皮目から根のどの部分に移動しているのかを調べるため、水面上の根に容器を取り付け、容器内に15Nを含むN2を一定時間加えた。その後、根全体を採取し、各部位を三つの組織に分け、乾燥試料の15N濃度を測定したところ、図5の結果が得られた。

実験3  ヤエヤマヒルギの根には、窒素固定細菌が共生することが知られている。そこで、実験2で採取した根の各部位の窒素固定速度を測定したところ、図6の結果が得られた。さらに根の先端の各組織の窒素固定速度を測定したところ、図7の結果が得られた。

(2)実験2・実験3の結果から導かれることとして最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
  • 乾燥重量当たりの15N量が、水面上の根の表層と根の先端の表層とでほぼ等しいことから、これらに分布する窒素固定細菌の量もほぼ等しい。
  • 根の先端では、乾燥重量当たりの15N量の組織間の比と、窒素固定速度の組織間の比がほぼ等しいことから、表層から内部への15Nの移動はない。
  • 根の先端における窒素固定速度が、表層より皮層と中心部で高いことから、窒素固定細菌は根の先端の内部に入り込んでいる。
  • 根の土壌に埋まっている部位における窒素固定速度は相対的に高いことから、窒素固定細菌は主に土壌に接している部位に分布している。

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