共通テスト(理科) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問58 (地学基礎(第3問) 問2)
問題文
ビッグバンで宇宙が誕生してから約3分後には、陽子と( イ )が結合し、( ウ )が形成された。さらに、(a)約38万年後には水素原子が形成された。
上の文章中のイ・ウに入れる語の組合せとして最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
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問題
共通テスト(理科)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問58(地学基礎(第3問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
ビッグバンで宇宙が誕生してから約3分後には、陽子と( イ )が結合し、( ウ )が形成された。さらに、(a)約38万年後には水素原子が形成された。
上の文章中のイ・ウに入れる語の組合せとして最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
- イ:電子 ウ:バリウム原子核
- イ:電子 ウ:ヘリウム原子核
- イ:中性子 ウ:バリウム原子核
- イ:中性子 ウ:ヘリウム原子核
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この過去問の解説 (3件)
01
ビッグバンの直後、宇宙は非常に高温・高密度の状態でした。
宇宙が誕生してから時間が経つにつれて温度が下がり、素粒子どうしが結合して原子核が形成されました。
この過程を「ビッグバン核合成(原子核合成)」といいます。
では、問題を見てみましょう。
イもウもどちらも誤りです。
宇宙誕生から約3分後に陽子と結合したのは電子ではなく、中性子です。
また、この時期に形成されたのはバリウム原子核ではなく、ヘリウム原子核です。
電子が陽子と結合して水素原子が形成されるのは、約38万年後のことです。
そのため、この選択肢は誤りです。
ウの「ヘリウム原子核」は正しいですが、イが誤りです。
宇宙誕生から約3分後、陽子と結合したのは電子ではなく、中性子です。
陽子と電子が結合するのは、宇宙誕生から約38万年後(水素原子の形成)です。
そのため、この選択肢は誤りです。
イの「中性子」は正しいですが、ウが誤りです。
陽子と中性子が結合して形成されたのは、バリウム原子核ではなくヘリウム原子核です。
バリウムは原子番号56の重い元素であり、ビッグバン核合成では形成されません。
重い元素は後の恒星の内部や超新星爆発でつくられます。
そのため、この選択肢は誤りです。
宇宙誕生から約3分後、高温の状態で陽子と中性子が結合し、ヘリウム原子核が形成されました。
陽子2個・中性子2個が結合したものがヘリウム原子核(ヘリウム4)です。
その後、宇宙がさらに冷えた約38万年後に、陽子(水素原子核)が電子を捉えて水素原子が形成されました。
そのため、この選択肢は正しいです。
・宇宙誕生から約3分後、陽子と中性子が結合してヘリウム原子核が形成(ビッグバン核合成)。
・宇宙誕生から約38万年後、陽子が電子を捉えて水素原子が形成されました(宇宙の晴れ上がり)。
・バリウムなどの重い元素は恒星内部や超新星爆発でつくられました。ビッグバン核合成では形成されません。
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02
ビッグバン後の初期宇宙における元素合成の過程(何が結合して何ができるか)を理解しているかを問う問題です。
ビッグバンから約3分後には、原子核合成が起こり、
陽子と中性子が結合してヘリウム原子核が形成されます。
電子はこの段階では原子核形成に関与しません。
その後、約38万年後に電子が結合して原子(中性原子)ができるようになります。
バリウム原子核のような重い原子核は、後の恒星内部でつくられます。
以上より、正しい選択肢は、
イ:中性子
ウ:ヘリウム原子核
です。
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03
まず、ビッグバン直後(約1秒~数分)について整理しましょう。
宇宙は非常に高温・高密度となり、陽子と中性子が存在しました。
次に、ビッグバンから3分後、温度が10⁹ K程度まで下がり、陽子と「中性子」が結合して軽い原子核(主に「ヘリウム原子核」)を形成しました。これを「原子核合成(ビッグバン核合成)」といいます。
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