共通テスト(理科) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問69 (物理(第2問) 問2)
問題文
AさんとBさんがスマートフォン(スマホ)の無線充電器の仕組みについて話をしている。次の会話文を読んで、後の問いに答えよ。
Aさん:最近のスマホって、充電器の上に置くだけで充電できるらしいけど、どういう仕組みか知ってる?
Bさん:コイルを利用して、充電器からスマホに電力を送っているらしいよ。
Aさん:なるほど。それでは、どのように電力を送っているのか、実験で確かめてみよう。
二人は、図1のように、コイルの中心軸が一致するようにコイル1とコイル2を配置した。コイル1には交流電源と交流電流計を、コイル2には抵抗とオシロスコープをそれぞれ図1のように接続し、オシロスコープで抵抗の両端の電圧を測定した。
Aさん:交流電源のスイッチを入れると、オシロスコープに交流電圧の波形が現れたよ。
Bさん:起電力が生じているから抵抗に電流が流れている、つまり、コイル1から離れたコイル2へ電力を送ることができている証拠だね。これは、コイル1で生じた変動する磁場(磁界)がコイル2も貫くことによって起こる電磁誘導(相互誘導)によって説明できるよ。では、それが実験条件によってどのように変わるか見てみよう。
Bさんは、図1の状態から、図2のようにコイルを上に持ち上げて、二つのコイルを離した。
次の会話文の内容が正しくなるように、空欄( ウ )・( エ )に入れる語句の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
Bさん:図2の実験で、オシロスコープに現れた波形はどうなりましたか?
Aさん:波形の振幅は、( ア )。
Bさん:山と山の間隔はどうですか?
Aさん:間隔は( イ )。
Bさん:次に、図2の配置のままで、交流電流計で読み取る値、つまり実効値が一定になるように交流電源の電圧を調整しながら、交流電源の周波数を高くしてみましょう。波形はどうなりましたか?
Aさん:波形の振幅は、( ウ )。
Bさん:山と山の間隔はどうですか?
Aさん:間隔は( エ )。
Aさん:最近のスマホって、充電器の上に置くだけで充電できるらしいけど、どういう仕組みか知ってる?
Bさん:コイルを利用して、充電器からスマホに電力を送っているらしいよ。
Aさん:なるほど。それでは、どのように電力を送っているのか、実験で確かめてみよう。
二人は、図1のように、コイルの中心軸が一致するようにコイル1とコイル2を配置した。コイル1には交流電源と交流電流計を、コイル2には抵抗とオシロスコープをそれぞれ図1のように接続し、オシロスコープで抵抗の両端の電圧を測定した。
Aさん:交流電源のスイッチを入れると、オシロスコープに交流電圧の波形が現れたよ。
Bさん:起電力が生じているから抵抗に電流が流れている、つまり、コイル1から離れたコイル2へ電力を送ることができている証拠だね。これは、コイル1で生じた変動する磁場(磁界)がコイル2も貫くことによって起こる電磁誘導(相互誘導)によって説明できるよ。では、それが実験条件によってどのように変わるか見てみよう。
Bさんは、図1の状態から、図2のようにコイルを上に持ち上げて、二つのコイルを離した。
次の会話文の内容が正しくなるように、空欄( ウ )・( エ )に入れる語句の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
Bさん:図2の実験で、オシロスコープに現れた波形はどうなりましたか?
Aさん:波形の振幅は、( ア )。
Bさん:山と山の間隔はどうですか?
Aさん:間隔は( イ )。
Bさん:次に、図2の配置のままで、交流電流計で読み取る値、つまり実効値が一定になるように交流電源の電圧を調整しながら、交流電源の周波数を高くしてみましょう。波形はどうなりましたか?
Aさん:波形の振幅は、( ウ )。
Bさん:山と山の間隔はどうですか?
Aさん:間隔は( エ )。
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問題
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共通テスト(理科)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問69(物理(第2問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
AさんとBさんがスマートフォン(スマホ)の無線充電器の仕組みについて話をしている。次の会話文を読んで、後の問いに答えよ。
Aさん:最近のスマホって、充電器の上に置くだけで充電できるらしいけど、どういう仕組みか知ってる?
Bさん:コイルを利用して、充電器からスマホに電力を送っているらしいよ。
Aさん:なるほど。それでは、どのように電力を送っているのか、実験で確かめてみよう。
二人は、図1のように、コイルの中心軸が一致するようにコイル1とコイル2を配置した。コイル1には交流電源と交流電流計を、コイル2には抵抗とオシロスコープをそれぞれ図1のように接続し、オシロスコープで抵抗の両端の電圧を測定した。
Aさん:交流電源のスイッチを入れると、オシロスコープに交流電圧の波形が現れたよ。
Bさん:起電力が生じているから抵抗に電流が流れている、つまり、コイル1から離れたコイル2へ電力を送ることができている証拠だね。これは、コイル1で生じた変動する磁場(磁界)がコイル2も貫くことによって起こる電磁誘導(相互誘導)によって説明できるよ。では、それが実験条件によってどのように変わるか見てみよう。
Bさんは、図1の状態から、図2のようにコイルを上に持ち上げて、二つのコイルを離した。
次の会話文の内容が正しくなるように、空欄( ウ )・( エ )に入れる語句の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
Bさん:図2の実験で、オシロスコープに現れた波形はどうなりましたか?
Aさん:波形の振幅は、( ア )。
Bさん:山と山の間隔はどうですか?
Aさん:間隔は( イ )。
Bさん:次に、図2の配置のままで、交流電流計で読み取る値、つまり実効値が一定になるように交流電源の電圧を調整しながら、交流電源の周波数を高くしてみましょう。波形はどうなりましたか?
Aさん:波形の振幅は、( ウ )。
Bさん:山と山の間隔はどうですか?
Aさん:間隔は( エ )。
Aさん:最近のスマホって、充電器の上に置くだけで充電できるらしいけど、どういう仕組みか知ってる?
Bさん:コイルを利用して、充電器からスマホに電力を送っているらしいよ。
Aさん:なるほど。それでは、どのように電力を送っているのか、実験で確かめてみよう。
二人は、図1のように、コイルの中心軸が一致するようにコイル1とコイル2を配置した。コイル1には交流電源と交流電流計を、コイル2には抵抗とオシロスコープをそれぞれ図1のように接続し、オシロスコープで抵抗の両端の電圧を測定した。
Aさん:交流電源のスイッチを入れると、オシロスコープに交流電圧の波形が現れたよ。
Bさん:起電力が生じているから抵抗に電流が流れている、つまり、コイル1から離れたコイル2へ電力を送ることができている証拠だね。これは、コイル1で生じた変動する磁場(磁界)がコイル2も貫くことによって起こる電磁誘導(相互誘導)によって説明できるよ。では、それが実験条件によってどのように変わるか見てみよう。
Bさんは、図1の状態から、図2のようにコイルを上に持ち上げて、二つのコイルを離した。
次の会話文の内容が正しくなるように、空欄( ウ )・( エ )に入れる語句の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
Bさん:図2の実験で、オシロスコープに現れた波形はどうなりましたか?
Aさん:波形の振幅は、( ア )。
Bさん:山と山の間隔はどうですか?
Aさん:間隔は( イ )。
Bさん:次に、図2の配置のままで、交流電流計で読み取る値、つまり実効値が一定になるように交流電源の電圧を調整しながら、交流電源の周波数を高くしてみましょう。波形はどうなりましたか?
Aさん:波形の振幅は、( ウ )。
Bさん:山と山の間隔はどうですか?
Aさん:間隔は( エ )。
- ウ:大きくなりました エ:広がりました
- ウ:大きくなりました エ:狭くなりました
- ウ:大きくなりました エ:変わりません
- ウ:小さくなりました エ:広がりました
- ウ:小さくなりました エ:狭くなりました
- ウ:小さくなりました エ:変わりません
- ウ:変わりません エ:広がりました
- ウ:変わりません エ:狭くなりました
- ウ:変わりません エ:変わりません
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この過去問の解説 (2件)
01
解答 ウ:大きくなりました エ:狭くなりました
解説
相互誘導の問題です。
1次コイル(下側のコイル)に流れる電流を
I=I0sinωt (I0は定数)
とします。1次コイルが作る磁場および
2次コイル(上側のコイル)を貫く磁束Φも
これと同じ周波数で変化するので、
Φ=Φ0sinωt (Φ0は定数)
となります。
誘導起電力の公式は
V=−NΔΦ/Δt
で、ここでは
ΔΦ/Δt
={Φ0sinω(t+Δt) − Φ0sinωt}/Δt
です。この式について計算を進めると
「Δt→0」で「ΔΦ/Δt → ωΦ0cosωt」
となります(補足参照)。
交流電源の周波数を高くするとωが大きくなり、
ΔΦ/Δtの振幅、ひいてはVの振幅が大きくなります。
このように計算しなくても、
「周波数を高くする→時間変動が激しくなる→ΔΦ/Δtの振幅増加」
と定性的に考えて導けるとよりよいでしょう。
なお、周波数fを上昇させたため、f=1/Tから考えて
波形の山から山の間隔(周期Tに相当)は狭くなります。
よって答えは ウ:大きくなりました エ:狭くなりました となります。
【補足】
加法定理や半角の公式を用いて、
ΔΦ/Δt
={Φ0sinω(t+Δt) − Φ0sinωt}/Δt
=Φ0(sinωt・cosωΔt + cosωt・sinωΔt − sinωt)/Δt
=Φ0{−sinωt・(1 − cosωΔt) + cosωt・sinωΔt}/Δt
=Φ0{−sinωt・2sin2(ωΔt/2) + cosωt・sinωΔt}/Δt
=ωΦ0[−sinωt・(sinωΔt/2)・(sinωΔt/2)/(ωΔt/2) + cosωt・(sinωΔt)/(ωΔt)]
であり、
・Δt→0で下線部は1に近づく(数学Ⅲの公式)
・Δt→0で(sinωΔt/2)→0
より、
ΔΦ/Δt
→ωΦ0[−sinωt・0・1 + cosωt・1]
=ωΦ0cosωt
となります。
これはΦ0sinωtの微分がωΦ0cosωtになることを
導出したことになります。
この選択肢が正解となります。
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02
誘導電流の問題です。
問題では、コイル1から磁束Φ が発生しています。
ファラデーの式より誘導起電力Vは、微小時間Δt中に変化する磁束Δφを用いて、
V=-NΔφ/Δt
と表せます。
コイル1の周波数を高くすると、Δφ/Δtが大きくなるため、Vが大きくなります。
その為、振幅は大きくなります。
また、コイル1の周波数を高くすることでコイル2の波の山と山の間隔は狭くなります。
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