大学入学共通テスト(理科) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問128 (生物(第4問) 問4)

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問題

大学入学共通テスト(理科)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問128(生物(第4問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読み、後の問いに答えよ。

植物は、(a)光のエネルギーを使って、CO2を有機物に取り込む。このときCO2を有機物に固定する反応段階を担うのは、ルビスコと呼ばれる酵素である。(b)ルビスコは、リブロースビスリン酸(リブロース二リン酸)(以下、RuBP)をCO2と反応させるカルボキシラーゼとして働いてCO2固定を行うが、それと同じ活性部位にRuBPをO2と反応させるオキシゲナーゼ活性も持つ。これらの反応は、葉内のCO2濃度やO2濃度に大きな影響を受ける。
葉の内部には、気孔を通して外気からCO2が入ってくる。(c)気孔の開き具合は葉内のCO2濃度に応じて変わり、その結果として、外気からのCO2流入が調節される。この調節は、ルビスコの反応の効率にも深く関わっている。気孔の形成は、葉の発達過程で、未分化な表皮細胞の一部が孔辺細胞に分化することによって起こる。この(d)孔辺細胞の分化の過程にも、CO2が作用することが知られている。
大気中のCO2濃度は、この100年間、急激に上昇してきている。(e)CO2濃度の上昇は、CO2固定の効率や気孔の制御を通して植物の物質生産に影響を与えると考えられる。

下線部(d)に関連して、CO2濃度を通常の大気と同じにした環境、またはCO2濃度を通常の大気の2倍に高めた環境の下で育てたシロイヌナズナを用いて、図4に示すように、その時点で成熟していた葉だけを異なる濃度のCO2にさらし、若い葉が成熟した後に、気孔の密度を調べる実験が行われた。図5はその結果を示している。後の記述a~eのうち、図5から導かれる考察として適当なものはどれか。その組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

a  CO2濃度が高い環境では、孔辺細胞の分化が起こりやすくなる。
b  CO2濃度が高い環境では、孔辺細胞の分化が起こりにくくなる。
c  孔辺細胞の分化を制御するCO2の情報は、成熟した葉と若い葉との間で移動しない。
d  孔辺細胞の分化を制御するCO2の情報は、成熟した葉から若い葉に移動する。
e  孔辺細胞の分化を制御するCO2の情報は、若い葉から成熟した葉に移動する。
問題文の画像
  • a、c
  • a、d
  • a、e
  • a、d、e
  • b、c
  • b、d
  • b、e
  • b、d、e

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この過去問の解説 (2件)

01

適切な記述はb,dです。

a:図5ではCO2濃度が高いほど、若い葉の気孔密度が減少しているため、孔辺細胞の分化が起こりにくくなっていると考えられます。そのため、不適切です。

b:CO2濃度が高い条件で育てると気孔密度が低くなることから、孔辺細胞の分化が起こりにくくなると考えられます。そのため、適切です。

c:成熟葉に与えるCO2濃度を変えると、その後に若い葉の気孔密度が変化していることが分かります。そのため、CO2の情報が成熟した葉から若い葉に移動していると考えられることから、不適切です。

d:成熟葉に与えるCO2濃度を変えると、その後に若い葉の気孔密度が変化していることが分かります。そのため、CO2の情報が成熟した葉から若い葉に移動していると考えられることから、適切です。

e:実験結果は、成熟葉にCO2を与えて、若い葉の気孔の密度の違いについてみており、若い葉から成熟した葉に情報が伝達している実験結果ではないため、不適切です。

 

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02

この問題では、図を読み取る力が求められます。

a、b:環境中のCO2濃度条件が違うもの同士を比べると、濃度が高い方が分化しにくくなっている事が分かります。

c、d、e:次は環境中のCO2濃度一定で成熟葉に与えたCO2条件で比較します。濃度を2倍にするとその分気孔に分化する数が減っている事が分かるので成熟した葉から若い葉に移動している事が分かります。

答えは、b、dです。

選択肢6. b、d

正解です。

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