大学入学共通テスト(理科) 過去問
令和5年度(2023年度)追・再試験
問131 (生物(第5問) 問2)

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問題

大学入学共通テスト(理科)試験 令和5年度(2023年度)追・再試験 問131(生物(第5問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読み、後の問いに答えよ。

ヒロミさんとカオルさんは、春の植物園を散策しながら植物について話をした。

ヒロミ:植物は、胞子で繁殖するか、種子で繁殖するかで分類されるんだよね。
カオル:(a)植物の分類には、他の特徴の違いも重要だよ。種子で繁殖する植物は、子房の有無だけではなく、(b)受精の仕組みでも分類できるよ。被子植物は(c)重複受精だしね。
ヒロミ:そうか。でも、被子植物のそれぞれの種では、重複受精は共通していても、花の構造には違いがあるみたい。例えば、ヤマザクラの花には、がく片、花弁、おしべ、めしべがあるけど、ハクモクレンやスイセンの花には、がく片が見あたらないよ。
カオル:そういえば、子葉の数にも違いがあるって中学校で習ったね。(d)被子植物の花の構造や子葉の数の違いは、系統と関係があるのかな。授業で系統樹の作成法を習ったから、後で調べてみよう。
ヒロミ:ここにあるアオキの花を見てよ。おしべがない花(雌花)だけを持つ雌株と、めしべがない花(雄花)だけを持つ雄株とがあるよ。
カオル:植物でも性染色体が性決定に関係しているものがあるのかな。
ヒロミ:そうかもしれないね。(e)おしべやめしべが発達しなくなる仕組みにも、性染色体が関わっていたら面白いね。ホメオティック遺伝子も関係しているのかもしれないよ。
カオル:そういう論文がないか、この後、図書館に寄って調べてみよう。

下線部(b)に関連して、被子植物における配偶子の形成から種子の形成までの記述として誤っているものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
  • 精細胞は、花粉母細胞が減数分裂と体細胞分裂を連続して行うことで形成される。
  • 胚のうは、胚珠の中で形成される。
  • 胚のう母細胞は、減数分裂を行うことで四つの胚のう細胞を形成する。
  • 柱頭についた花粉は、発芽して胚のうへ向かって花粉管を伸ばす。
  • 無胚乳種子を形成する植物でも、重複受精は起こる。

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この過去問の解説 (2件)

01

「精細胞は、花粉母細胞が減数分裂と体細胞分裂を連続して行うことで形成される。」が誤りの選択肢です。

選択肢1. 精細胞は、花粉母細胞が減数分裂と体細胞分裂を連続して行うことで形成される。

誤りです。精細胞は、花粉母細胞が減数分裂をして4つの小胞子をつくり、その小胞子が体細胞分裂をして生殖細胞をつくります。また、その生殖細胞が分裂をして2つの精細胞になります。花粉母細胞は減数分裂をして、小胞子が体細胞分裂をするため、選択肢が誤りであることが分かります。

選択肢2. 胚のうは、胚珠の中で形成される。

正しいです。胚のうは、胚珠にある胚のう母細胞が減数分裂をして、その後の分裂を経て、胚のうができます。

選択肢3. 胚のう母細胞は、減数分裂を行うことで四つの胚のう細胞を形成する。

正しいです。胚のう母細胞は減数分裂をすることで4つの胚のう細胞を形成します。

選択肢4. 柱頭についた花粉は、発芽して胚のうへ向かって花粉管を伸ばす。

正しいです。柱頭についた花粉は、花粉管を伸ばして、胚珠内の胚のうへ向かっていきます。

選択肢5. 無胚乳種子を形成する植物でも、重複受精は起こる。

正しいです。被子植物では、必ず重複受精が起こります。無胚乳種子を形成する植物であっても、できた胚乳が発達せずに吸収されるだけで、重複受精そのものは起こっています。

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02

種子植物の配偶子形成の過程の知識が必要とされます。

選択肢1. 精細胞は、花粉母細胞が減数分裂と体細胞分裂を連続して行うことで形成される。

正しいです。花粉母細胞は、減数分裂した後花粉四分子になります。

花粉四分子のうち一つに着目すると、体細胞分裂して雄原細胞と花粉管細胞に分かれます。

花粉として受粉した後、雄原細胞は、更に体細胞分裂して2個の精細胞になります。

選択肢2. 胚のうは、胚珠の中で形成される。

正しいです。

選択肢3. 胚のう母細胞は、減数分裂を行うことで四つの胚のう細胞を形成する。

誤りです。胚のう母細胞は減数分裂をした後4つに分かれ、そのうち3つが退化し,残り1つだけが胚のう細胞として残ります。4つとも胚のう細胞になる訳ではありません。

選択肢4. 柱頭についた花粉は、発芽して胚のうへ向かって花粉管を伸ばす。

正しいです。

選択肢5. 無胚乳種子を形成する植物でも、重複受精は起こる。

無胚乳種子では、胚乳の成長が途中で停止します。

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