共通テスト(理科) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問9 (物理基礎(第2問) 問5)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

共通テスト(理科)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問9(物理基礎(第2問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

AさんとBさんが浮力に関する探究活動を行っている。後の問いに答えよ。

Aさん:ばねはかりを買ったので、ジャガイモで浮力の実験をしてみよう。
Bさん:ジャガイモは水に沈むので、水より密度は大きいはずだね。
Aさん:密度と浮力の関係を確認しておこう。

Aさん:糸でジャガイモをばねはかりにつるし、水を入れた計量カップに徐々に沈めてみよう。
Bさん:ジャガイモの下端Pの水面からの深さと、ばねはかりの値から、浮力の変化がわかるんじゃないかな?
Aさん:そうだね。Pが水面より上にあるときは深さを負の値とすればいいね。せっかくなので計量カップの下にキッチンはかりを置いて実験してみようよ。

図1のようにAさんとBさんの二人は、水を入れた計量カップとジャガイモを用いて実験を行った。
AさんとBさんは、結果を図2の二つのグラフにまとめて議論している。

Aさん:図2の二つのグラフでは、キッチンはかりの値が大きくなるとばねはかりの値は小さくなるね。
Bさん:その関係をグラフで表してみよう。

Aさん:図2の上のグラフを見ると、ジャガイモを水に沈めていく間は、ばねはかりの値の変化が直線的ではなく曲線になっているけど、なぜかな?
Bさん:横軸の目盛りが0~5cmあたりのところだね。ジャガイモの形が関係しているのかもしれないね。
Aさん:ジャガイモの代わりに、いろいろな形の物体で確かめてみればわかるね。

次の会話文中の空欄( ウ )・( エ )にはそれぞれ、a〜c、d〜eの語句のいずれか一つが入る。入れる語句を示す記号の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

Aさん:ジャガイモが計量カップの底について糸が緩んでいるときに、ジャガイモにはたらいている力はどうなっているのかな?
Bさん:ジャガイモにはたらく力は、計量カップの底からはたらく垂直抗力と( ウ )だね。
Aさん:そうすると、ジャガイモに計量カップの底からはたらく垂直抗力は、水がない場合と比べると、( エ )ね。

( ウ )に入れる語句
a  重力
b  重力と浮力
c  重力と張力

( エ )に入れる語句
c  大きくなる
d  同じ大きさだ
f  小さくなる
問題文の画像
  • ウ:a  エ:d

  • ウ:a  エ:e

  • ウ:a  エ:f

  • ウ:b  エ:d

  • ウ:b  エ:e

  • ウ:b  エ:f

  • ウ:c  エ:d

  • ウ:c  エ:e

  • ウ:c  エ:f

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正答は、「ウ:b  エ:f」です。

 

条件が変わっていることに注意しましょう。

 

前問までは、左辺を鉛直方向下向きの力、右辺を鉛直方向上向きの力と考えると、
重力=張力+浮力
が成り立っていました。

 

ところが、じゃがいもが沈みきって糸が緩んでいるときには、右辺にあった張力がなくなります。
代わりに生まれるのが、じゃがいもが底から受ける「垂直抗力」です。


つまり、式にすると以下のようになります。
重力=垂直抗力+浮力

 

なお、浮力は「物体が液体を押しのけたとき、押しのけた物体の体積と押しのけられた液体の密度とに比例して生じる力」のため、じゃがいもの体積が0にならない限り、または液体(水)がなくならない限り、0にならない力です。

そのため空欄(ウ)では、「重力と浮力」が正答となります。

 

 

続く空欄(エ)では、水がなくなった場合、すなわち浮力が0になった場合の垂直抗力の大きさと、水があって浮力がある場合の垂直抗力の大きさの比較を問われています。

 

前問までの流れを汲むと、それぞれ以下のようになります。
 

水がないとき
重力=垂直抗力+浮力(0N)
 

水があるとき
重力=垂直抗力+浮力(約1.0N)
 

重力は変わらないため、浮力がある分、水があるときの垂直抗力は小さくなります。

 

よって空欄(エ)は「小さくなる」が正答となります。

選択肢6.

ウ:b  エ:f

この選択肢が適当となります。

まとめ

空欄(ウ)直前の問題文にある「垂直抗力」が張力の代わりだとわかっていれば、新しいことは聞かれていない問題です。

焦らずじゃがいもにはたらく力を考えましょう。

参考になった数0

02

糸が緩んでいるとき張力は働かないため、水中のジャガイモに働く力は重力、浮力、垂直抗力の3つになります。ジャガイモが底で静止しているときの力のつりあいを式にすると

 

垂直抗力=重力-浮力

 

水がない場合は浮力が0になるため

 

垂直抗力=重力

 

この2つの式を比べると、水がある場合は上向きにはたらく浮力がジャガイモを持ち上げる手助けをしてくれるため、垂直抗力はその分だけ小さくなります。

選択肢6.

ウ:b  エ:f

よってこの選択肢が正解になります。

参考になった数0

03

解答 ウ:b (重力と浮力)  エ:f (小さくなる)

 

ウの解説

「ジャガイモが計量カップの底について糸が緩んでいるときに、

(中略)ジャガイモにはたらく力は、計量カップの底から

はたらく垂直抗力と( ウ )」の穴埋め問題です。

 

まず、重力は当然かかっています。

糸が緩んでいるので、張力はかかっていません。

よって「c 重力と張力」は不適切です。

状況からして重力以外に水から受ける力がかかっている

はずなので、「a 重力」の選択肢も不適切であるとわかります。

消去法で答えは ウ:b (重力と浮力) となります。

 

【補足】浮力について

浮力の正体は物体に上下からかかる水圧の差です。

もし円柱などのように底面が平たい物体を水に沈めて

底についた状態にした場合、下から押し上げる水圧が

かかっているとみなすのかが不明確になってしまうため、

通常は物体が底についた状況の浮力の問題は出題されません。

 

しかし、今回はじゃがいもという明らかにでこぼこした形状の物体を

扱っているため、計量カップの底に張り付くように接するはずがなく、

下から押し上げる水圧はかかっていると考えるのが自然です。

ゆえに通常の問題と同様に浮力を取り扱えばよいことになります。

 

 

エの解説
「ジャガイモに計量カップの底からはたらく垂直抗力は、

水がない場合と比べると、( エ )」の穴埋め問題です。

 

水がない場合というのは浮力Fがない場合ということを意味します。

浮力がないときの垂直抗力の値はじゃがいもの重さWに等しく、

浮力があるときの垂直抗力の値はW-Fに等しくなります。

よって答えは エ: f 小さくなる となります。

選択肢6.

ウ:b  エ:f

この選択肢が正解となります。

まとめ

なんとじゃがいもであることに意味があった問題でした。

参考になった数0