共通テスト(理科) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問122 (生物(第2問) 問4)
問題文
イオンや分子量の大きな物質は、生体膜の脂質二重層を透過しにくい。そのため、チャネル、担体(輸送体)、およびポンプと呼ばれる(a)生体膜を貫通して物質を輸送するタンパク質(以下、輸送タンパク質)が、これらの物質の膜の透過を担う。生体膜のイオンの透過を担うチャネルやポンプは、細胞の様々な機能に関わる。植物の気孔は、(b)孔辺細胞が膨張することで開口し、収縮することで閉鎖するが、そのどちらにもチャネルが関わる。動物のニューロンでは、(c)興奮の伝導に際して複数のチャネルやポンプが関わる。
ニューロンで活動電位が発生すると、活動電流(局所電流)が生じる。活動電流が次々に隣接する部分のチャネルを開くことによって、興奮が伝わる。ニューロンの興奮の伝導と伝達に関する次の文章中の( ア )~( ウ )に入る語句の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
ニューロン内を興奮が伝導するとき、一度興奮した部位がしばらく( ア )状態になることで、興奮が( イ )。興奮が軸索を伝導してシナプスまで到達すると、そのニューロンにおいて、神経伝達物質が( ウ )。
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問題
共通テスト(理科)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問122(生物(第2問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
イオンや分子量の大きな物質は、生体膜の脂質二重層を透過しにくい。そのため、チャネル、担体(輸送体)、およびポンプと呼ばれる(a)生体膜を貫通して物質を輸送するタンパク質(以下、輸送タンパク質)が、これらの物質の膜の透過を担う。生体膜のイオンの透過を担うチャネルやポンプは、細胞の様々な機能に関わる。植物の気孔は、(b)孔辺細胞が膨張することで開口し、収縮することで閉鎖するが、そのどちらにもチャネルが関わる。動物のニューロンでは、(c)興奮の伝導に際して複数のチャネルやポンプが関わる。
ニューロンで活動電位が発生すると、活動電流(局所電流)が生じる。活動電流が次々に隣接する部分のチャネルを開くことによって、興奮が伝わる。ニューロンの興奮の伝導と伝達に関する次の文章中の( ア )~( ウ )に入る語句の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
ニューロン内を興奮が伝導するとき、一度興奮した部位がしばらく( ア )状態になることで、興奮が( イ )。興奮が軸索を伝導してシナプスまで到達すると、そのニューロンにおいて、神経伝達物質が( ウ )。
- ア:興奮しやすい イ:一定方向に伝わる ウ:細胞外に放出される
- ア:興奮しやすい イ:一定方向に伝わる ウ:細胞内に取り込まれる
- ア:興奮しやすい イ:増幅される ウ:細胞外に放出される
- ア:興奮しやすい イ:増幅される ウ:細胞内に取り込まれる
- ア:興奮しにくい イ:一定方向に伝わる ウ:細胞外に放出される
- ア:興奮しにくい イ:一定方向に伝わる ウ:細胞内に取り込まれる
- ア:興奮しにくい イ:増幅される ウ:細胞外に放出される
- ア:興奮しにくい イ:増幅される ウ:細胞内に取り込まれる
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この過去問の解説 (3件)
01
ニューロンの伝導と伝達に関する問題です。
ポイントは①興奮を一方向に伝える仕組みと②シナプスにおける伝達です。
問題文の穴埋めをしながら解説します。
①興奮を一方向に伝える仕組み
ニューロン内を興奮が伝導するとき、一度興奮した部位がしばらく( ア:興奮しにくい )状態になることで、興奮が( イ:一定方向に伝わる )。
→ニューロンは一度興奮すると、しばらく興奮しない時間(=不応期)があります。これによって、電気信号が逆も取りせず、一方向に伝わっていきます。
②シナプスにおける伝達
興奮が軸索を伝導してシナプスまで到達すると、そのニューロンにおいて、神経伝達物質が( ウ:細胞外に放出される )。
→軸索の末端まで興奮が到達すると、神経伝達物質が細胞外(シナプス間隙)に放出されます。神経伝達物質は次の神経細胞の受容体と結合し、電気刺激に変換されて伝わっていきます。シナプス間隙で不要になった神経伝達物質は、放出した側の神経細胞が再取り込みをします。
したがって正解は、
ア:興奮しにくい イ:一定方向に伝わる ウ:細胞外に放出される です。
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02
この問題は「不応期」と「シナプスで何が起きるか」をおさえることが重要です。
不応期は興奮しにくい状態のことです。つまり、一回興奮した場所はすぐにはもう一度興奮することができないということであり、一方向にしか進まないということになります。
シナプスでは信号が端まで来たら神経伝達物質を外に出します。
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03
「ア:興奮しにくい、イ:一定方向に伝わる、ウ:細胞外に放出される」が正しいです。
ア:一度興奮した部位は、一時的に興奮しにくい状態になります。そのため、ア:「興奮しにくい」です。
イ:興奮しにくい状態になることで、興奮は後ろには伝達せず、前方へ一方方向に進みます。そのため、イ:「一定方向に伝わる」です。
ウ:興奮が軸索末端まで伝達すると、神経伝達物質を細胞外へ放出します。これが、次のニューロンへ興奮を伝達するための物質です。そのため、ウ:「細胞外に放出される」です。
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