共通テスト(理科) 過去問
令和6年度(2024年度)追・再試験
問40 (生物基礎(第1問) 問3)
問題文
細胞小器官は様々な機能を担い、(a)細胞の活動を支えている。ある細胞から細胞小器官Aと細胞小器官Bとを別々に取り出し、それぞれの働きを調べるための実験1・実験2を行った。
実験1
細胞小器官Aを二酸化炭素を含む溶液に入れ、ある条件に置いたところ、酸素が発生した。
実験2
細胞小器官Bを、ADPとリン酸を含む溶液C,または溶液Cに有機物を加えた溶液Dに入れたところ、溶液中のATPの量は図1のように変化した。
下線部(a)に関連して、水深が浅く、水草が優占しているある湖の表層では、水に溶けている酸素の量(以下、溶存酸素量)が図2のように1日周期で変動している。この変動は、細胞小器官A,細胞小器官Bが関わる細胞の活動によって引き起こされる。このことを説明した後の文章中の( ア )〜( ウ )に入る語句の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
溶存酸素量が図2のように1日周期で変動するのは、( ア )速度が昼に大きくなるのに対し、( イ )速度は( ア )速度に比べ、大きく変化しないためである。また、( ア )と( イ )によって、水に溶けている二酸化炭素の量も1日周期で変動する。二酸化炭素が溶けた水は酸性になるので、この湖の表層におけるpHの変動を示す図は、次のグラフa、グラフbのうち( ウ )になる。
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問題
共通テスト(理科)試験 令和6年度(2024年度)追・再試験 問40(生物基礎(第1問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)
細胞小器官は様々な機能を担い、(a)細胞の活動を支えている。ある細胞から細胞小器官Aと細胞小器官Bとを別々に取り出し、それぞれの働きを調べるための実験1・実験2を行った。
実験1
細胞小器官Aを二酸化炭素を含む溶液に入れ、ある条件に置いたところ、酸素が発生した。
実験2
細胞小器官Bを、ADPとリン酸を含む溶液C,または溶液Cに有機物を加えた溶液Dに入れたところ、溶液中のATPの量は図1のように変化した。
下線部(a)に関連して、水深が浅く、水草が優占しているある湖の表層では、水に溶けている酸素の量(以下、溶存酸素量)が図2のように1日周期で変動している。この変動は、細胞小器官A,細胞小器官Bが関わる細胞の活動によって引き起こされる。このことを説明した後の文章中の( ア )〜( ウ )に入る語句の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
溶存酸素量が図2のように1日周期で変動するのは、( ア )速度が昼に大きくなるのに対し、( イ )速度は( ア )速度に比べ、大きく変化しないためである。また、( ア )と( イ )によって、水に溶けている二酸化炭素の量も1日周期で変動する。二酸化炭素が溶けた水は酸性になるので、この湖の表層におけるpHの変動を示す図は、次のグラフa、グラフbのうち( ウ )になる。
- ア:呼吸 イ:光合成 ウ:グラフa
- ア:呼吸 イ:光合成 ウ:グラフb
- ア:光合成 イ:呼吸 ウ:グラフa
- ア:光合成 イ:呼吸 ウ:グラフb
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この過去問の解説 (3件)
01
まず整理しておきたいのが、細胞小器官Aは葉緑体です。よって働きは光合成となります。また細胞小器官Bはミトコンドリアです。よって働きは呼吸となります。
これを踏まえて、文章中のアとイについて考えます。
溶存酸素量の変動は、光合成による活動の変化に連動すると言えるため、アは光合成となります。呼吸量は1日周期で大きく変動しないため、イは呼吸だと分かります。
次にグラフですが、まずpHは酸性で低く、アルカリ性で高くなります。よって、二酸化炭素濃度が高い=酸性の場合はpHは低くなります。よって、二酸化炭素濃度が高くなる早朝にpHが低い値となるグラフaが正しいと言えます。
この選択肢が正しいです。
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02
①まず(ア)と(イ)は何か考えよう
・図2「溶存酸素量」のグラフを見てみると昼の時間帯に酸素量が増えていることが分かります。
昼に活発になり、酸素をたくさん作りだす活動といえば光合成(細胞小器官Aは葉緑体)なので(ア)に入るのは「光合成」です。
・問題文中に“(イ)は「(ア)光合成速度に比べて1日周期で大きく変化しない」”とあります。
酸素を吸って、二酸化炭素を出す=「呼吸」(細胞小器官Bはミトコンドリア)は1日を通して同じペースで行われます。したがって(イ)に入るのは「呼吸」です。
②夜の湖の状態に注目してみよう
夜は光合成できないので、呼吸だけが行われます。
すると水中内は二酸化炭素でいっぱいになり、酸性になります。(=ph値が低くなる)
なので(ウ)に入るグラフは(1)昼にph値が高く(2)夜はph値が低いグラフが適切なので、(ウ)に入るのはグラフaです。
冒頭の解説よりこれは誤りです。
冒頭の解説よりこれは誤りです。
冒頭の解説よりこれは正解です。
冒頭の解説よりこれは誤りです。
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03
光合成と呼吸の性質を踏まえた問題です。
図2を見ると、溶残酸素量は夜は減少し、日中は増加していることが分かります。
ここで、1日周期で変動する理由を考えていきましょう。
光合成は植物が行うもので、光エネルギーが必要です。
それに対し、呼吸は植物も動物もどちらも時間に関係なく行います。
したがって、昼に大きくなることから(ア)には光合成が、(イ)には呼吸が入ることが分かります。
また、二酸化炭素が溶けた水が酸性になることから、溶残酸素量が少ない時間に酸性だと気付けるかがポイントです。
ただし、phの値は小さい=酸性ということに注意しましょう。
したがって、(ウ)はグラフaが入ることが分かります。
光合成と呼吸による酸素量の変化は考察問題でよく出題されます。
昼=酸素量が多い
夜=酸素量が少ない
こちらを念頭に入れてグラフを見抜いていきましょう。
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