共通テスト(理科) 過去問
令和6年度(2024年度)追・再試験
問121 (生物(第1問) 問1)

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問題

共通テスト(理科)試験 令和6年度(2024年度)追・再試験 問121(生物(第1問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

細胞小器官などに関する次の文章を読み、後の問いに答えよ。

(a)真核生物の細胞内では、細胞小器官などの構造体がそれぞれ独自の働きをしている。細胞小器官の一つであるミトコンドリアは独自のDNAを持ち、DNAを複製しながら分裂を繰り返すことで、細胞内で増殖する。ミトコンドリアDNAに突然変異が生じた場合、塩基配列の異なるDNAを持つミトコンドリアが細胞内に混在することになる。また、哺乳類の受精卵においては、ミトコンドリアは全て卵から伝わるため、子のミトコンドリアは母親由来となる。
哺乳類の卵の形成過程において、細胞内のミトコンドリアの数が一時的に減少するという現象があることが知られている。(b)ミトコンドリアの数が一時的に減少し、残った少数のミトコンドリアが増殖することで、一つの卵の中のミトコンドリアDNAの塩基配列の多様性は、偶然の作用により失われやすくなる。この(c)卵形成過程におけるミトコンドリア数の一時的減少によって、結果的に、個体の生存に不利益をもたらすミトコンドリアが子孫に残りにくくなると考えられている。

下線部(a)について、細胞内には、タンパク質を合成するリボソームや、細胞外に分泌されるタンパク質(以下、分泌タンパク質)の輸送に関与する細胞小器官がある。

(1)リボソームで翻訳が起こる際に、必要なものとして最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
問題文の画像
  • DNAポリメラーゼ
  • RNAポリメラーゼ
  • RNAのプライマー
  • 二本鎖DNA
  • tRNA

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この過去問の解説 (2件)

01

まず、リボソームとは、mRNAの遺伝情報をもとにタンパク質を合成する場で、顆粒状の構造をしています。この問題では、それぞれの選択肢がタンパク質合成のどの部分で作用するかをきちんと理解できているかがポイントとなります。タンパク質合成までの過程は大きく「DNAの複製」「転写」「翻訳」という流れがあり、この問題では翻訳について問われています。

選択肢1. DNAポリメラーゼ

この選択肢は誤りです。

DNAポリメラーゼは、DNAの複製の際に働く酵素を指します。

選択肢2. RNAポリメラーゼ

この選択肢は誤りです。

RNAポリメラーゼは、転写の段階で働く酵素を指します。

選択肢3. RNAのプライマー

この選択肢は誤りです。

RNAプライマーは、DNAの複製の際に、DNAポリメラーゼが働き始めるための目印となる働きがあります。

選択肢4. 二本鎖DNA

この選択肢は誤りです。

二本鎖DNAは転写の際に鋳型となるものなので翻訳には関係ありません。

選択肢5. tRNA

この選択肢は正しいです。

tRNAはリボソームでの翻訳で働きます。リボソームではmRNAのコドンをtRNAが読み取り、アンチコドンを持って結合し、アミノ酸を運びます。

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02

ⅿRNAからアミノ酸への翻訳の際にリボソーム内で使われるものについての知識を問う問題です。

選択肢1. DNAポリメラーゼ

不適です。

 

DNAポリメラーゼはDNA複製で働く酵素です。

選択肢2. RNAポリメラーゼ

不適です。

 

RNAポリメラーゼは転写で働く酵素です。

選択肢3. RNAのプライマー

不適です。

 

RNAプライマーはDNA複製を開始する際に必要ですが、翻訳には直接必要ありません。

選択肢4. 二本鎖DNA

不適です。

 

二本鎖DNAは転写の鋳型として用いられますが、翻訳には直接必要ありません。

選択肢5. tRNA

正解です。

 

翻訳は、リボソームでmRNAの塩基配列を読み取り、その情報に従ってアミノ酸をつなげてタンパク質を合成する過程です。

このとき、tRNAはそれぞれ特定のアミノ酸を運び、mRNAのコドンと相補的なアンチコドンで結合することで、正しい順番にアミノ酸を並べる役割を果たします。そのため、翻訳にはtRNAが必要です。

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