共通テスト(理科) 過去問
令和6年度(2024年度)追・再試験
問128 (生物(第3問) 問1)

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問題

共通テスト(理科)試験 令和6年度(2024年度)追・再試験 問128(生物(第3問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

植物の成長と植物ホルモンに関する次の文章を読み、後の問いに答えよ。

(a)植物ホルモンの一種であるジベレリンは、植物の茎の伸長成長を促進することが知られている。ジベレリンに応答する仕組みを調べるために、イネを用いて実験1を行った。

実験1
野生型の個体とタンパク質Aが機能を失っている変異体Aを、ジベレリンを与えない条件(以下、通常条件)と、ジベレリンを地上部に与える条件(以下、ジベレリン条件)とでそれぞれ栽培したところ、図1のようになった。野生型は、ジベレリン条件で、通常条件よりも大きく伸長した。
(b)変異体Aは、通常条件では伸長が抑制され、草丈の低い形質(以下、矮性(わいせい))となったが、ジベレリン条件では野生型のジベレリン条件と同様に大きく伸長した。また、通常条件で栽培した植物の地上部に含まれるジベレリンの量を測定したところ、図2の結果が得られた。ジベレリン量は、野生型のものを1とする相対値である。

下線部(a)に関する記述として適当なものを、次の選択肢のうちから二つ選べ。
問題文の画像
  • オーキシンは、細胞壁の構造を緩めることで、マカラスムギの幼葉鞘(ようようしょう)の成長を抑制する。
  • シロイヌナズナの葉にジャスモン酸を与えると、昆虫による食害が拡大しやすくなる。
  • 暗所で生育させたアズキの芽生えを明所に移すと、茎に含まれるジベレリンの量は増加する。
  • アブシシン酸を与えたレタスの種子に、遠赤色光を照射すると、発芽が促進される。
  • エンドウの頂芽に近い側芽は成長が抑制されているが、その側芽にサイトカイニンを与えると、成長が開始する。
  • 未成熟なトマトの果実を容器に入れて密閉し、エチレンを注入すると、成熟が促進される。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は植物ホルモンについての知識を問う問題です。

適当なものを2つ選ぶことに注意しましょう。

選択肢1. オーキシンは、細胞壁の構造を緩めることで、マカラスムギの幼葉鞘(ようようしょう)の成長を抑制する。

不適です。

 

オーキシンは細胞壁をゆるめて細胞の伸長を促進する植物ホルモンです。

幼葉鞘ではオーキシンによって成長が促進されるため、「抑制する」は誤りです。

選択肢2. シロイヌナズナの葉にジャスモン酸を与えると、昆虫による食害が拡大しやすくなる。

不適です。

 

ジャスモン酸は昆虫による食害や傷害に対する防御反応を誘導する植物ホルモンです。

与えると防御関連遺伝子の発現が促進され、一般に食害を受けにくくなります

選択肢3. 暗所で生育させたアズキの芽生えを明所に移すと、茎に含まれるジベレリンの量は増加する。

不適です。

 

暗所では、植物は光を求めて茎を大きく伸ばして成長します。

このとき、茎の伸長を促進する植物ホルモンであるジベレリンが働いています。

一方、植物を明所に移すと、茎を過度に伸ばす必要がなくなるため、ジベレリンの働きは弱まります。

そのため、茎に含まれるジベレリンの量が「増加する」とはいえません

選択肢4. アブシシン酸を与えたレタスの種子に、遠赤色光を照射すると、発芽が促進される。

不適です。

 

レタス種子の発芽は赤色光で促進され、遠赤色光で抑制されます。

また、アブシシン酸は発芽を抑制する植物ホルモンです。

したがって、この条件で発芽が促進されるとはいえません

選択肢5. エンドウの頂芽に近い側芽は成長が抑制されているが、その側芽にサイトカイニンを与えると、成長が開始する。

正解です。

 

頂芽から供給されるオーキシンは側芽の成長を抑制します(頂芽優勢)。

サイトカイニンは側芽の成長を促進するため、側芽に与えると成長が開始します。

選択肢6. 未成熟なトマトの果実を容器に入れて密閉し、エチレンを注入すると、成熟が促進される。

正解です。

 

エチレンは果実の成熟を促進する植物ホルモンです。

トマトのような果実では、エチレンを与えると成熟が加速されます。

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