共通テスト(理科) 過去問
令和6年度(2024年度)追・再試験
問142 (生物(第6問) 問2)

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問題

共通テスト(理科)試験 令和6年度(2024年度)追・再試験 問142(生物(第6問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

地球大気の変化と光合成を行う生物の進化に関する次の文章を読み、後の問いに答えよ。

図1は、地球大気中のCO2濃度とO2濃度の変化を示したものである。約35億年前に緑色硫黄細菌などの光合成細菌が出現し、その後、約27億年前に出現したシアノバクテリアがO2を発生する光合成を行った。約20億年前になると真核生物が現れ、約15億年前には真核生物の一部で、(a)光合成を行う原核生物の細胞内共生が起こり藻類に進化したと推定されている。約5億年前には陸上に植物が出現した。陸上は、光は豊富であるが、(b)植物にとっては、乾燥にさらされる厳しい環境であった。このころにはO2濃度はすでに高く、対照的に(c)CO2濃度は0.3%以下となっていた。その後、CO2濃度は0.03%まで低下していき(現在は0.04%に上昇)、そのなかで一部の植物は種子植物へと進化していった。

O2発生と生物の変遷について記述した次の文章中の( ウ )・( エ )に入る語句の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

最初に出現した光合成細菌は、硫化水素からH+と( ア )を得て、光合成を行ったが、シアノバクテリアは( イ )を使って、地球上の多量の水からH+と( ア )を得て、O2を発生する光合成を行った。海洋中のO2濃度の上昇は、( ウ )を行う真核生物の繁栄につながり、O2は大気に拡散し、成層圏にオゾン層を形成した。オゾン層は、太陽光の( エ )を遮断する効果があり、陸上で生物が生存しやすい環境をつくった。
問題文の画像
  • ウ:光合成  エ:紫外線
  • ウ:光合成  エ:赤外線
  • ウ:呼吸  エ:紫外線
  • ウ:呼吸  エ:赤外線
  • ウ:窒素固定  エ:紫外線
  • ウ:窒素固定  エ:赤外線

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この過去問の解説 (3件)

01

酸素濃度の上昇による地球環境の変化についての問題です。
光合成により大量のO2が放出されたことの影響をまとめておきましょう。

 

①シアノバクテリアが光合成でO2放出
②海中の金属イオンの酸化・沈殿
③海中O2濃度上昇→好気呼吸(酸素を使う呼吸)をする生物が繁栄
④大気中O2濃度上昇→オゾン層形成→紫外線遮断→生物の陸上進出

 

以上を参考に穴埋めをします。

 

海洋中のO2濃度の上昇は、( ウ:呼吸 )を行う真核生物の繁栄につながり、O2は大気に拡散し、成層圏にオゾン層を形成した。オゾン層は、太陽光の※( エ:紫外線 )を遮断する効果があり、陸上で生物が生存しやすい環境をつくった。

 

※赤外線:赤より波長が長い光。エネルギー値は低め。加熱やセンサーに利用。

 

したがって答えは、ウ:呼吸 エ:紫外線 です。

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02

(ウ)

酸素が増えると、酸素を使って有機物からエネルギーを取り出す呼吸を行う生物が有利になります。

つまり、酸素が増える→酸素を使った呼吸ができる→効率よくエネルギーを得られる→そのような真核生物が繁栄すると考えられます。

よって、(ウ)=呼吸となります。

 

(エ)

大気中の酸素からオゾンがつくられ、成層圏にオゾン層が形成されます。オゾン層には、太陽から届く紫外線を吸収する働きがあります。

紫外線は生物のDNAなどにダメージを与えるため、

オゾン層が紫外線を遮断する→陸上でも生物が生存しやすくなると考えられます。

よって、(エ)=紫外線となります。

 

「光合成」

光合成は、主に二酸化炭素と水を使って有機物を作り、酸素を発生させる反応です。

すでにシアノバクテリアなどが光合成によって酸素を増やしていたので、酸素濃度の上昇によって特に有利になったのは光合成ではありません。

 

「赤外線」

オゾン層が吸収するのは、主に紫外線です。

赤外線は、オゾン層によって遮断されることを問うものではありません。

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03

この問題は、酸素発生型光合成による酸素濃度の上昇が、生物の進化や地球環境に与えた影響について理解しているかを問う問題です。

 

【ウの解説】呼吸

海洋中の酸素濃度が上昇すると、酸素を利用して効率よくATPを合成する好気呼吸が可能になりました。

好気呼吸は嫌気呼吸や発酵よりも多くのATPを得られるため、真核生物はより多くのエネルギーを利用できるようになり、繁栄につながりました。

したがって、(ウ)には「呼吸」が入ります。

 

【エの解説】紫外線

大気中に増えた酸素の一部は成層圏でオゾン(O₃)となり、オゾン層を形成しました。

オゾン層は、DNAを損傷させる紫外線を吸収する働きがあります。その結果、生物が強い紫外線を受けにくくなり、陸上でも生存しやすい環境が整いました。

したがって、(エ)には「紫外線」が入ります。

 

したがって、(ウ)呼吸、(エ)紫外線となる選択肢を選びましょう。

選択肢1. ウ:光合成  エ:紫外線

不適です。

選択肢2. ウ:光合成  エ:赤外線

不適です。

選択肢3. ウ:呼吸  エ:紫外線

正解です。

選択肢4. ウ:呼吸  エ:赤外線

不適です。

選択肢5. ウ:窒素固定  エ:紫外線

不適です。

選択肢6. ウ:窒素固定  エ:赤外線

不適です。

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