共通テスト(理科) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問2 (物理基礎(第1問) 問2)

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問題

共通テスト(理科)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問2(物理基礎(第1問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

同じ質量の三つの小物体A,B,Cを、水平な床から、同じ速さvで打ち出す。図1のように、小物体Aは鉛直上向きに、小物体BとCは床と45°の角度をなす向きに打ち出す。小物体Cは床と45°の角度をなす十分に長いなめらかな斜面に沿って運動し、斜面から飛び出すことはないものとする。小物体A,B,Cが到達する最高点の床からの高さをそれぞれhA,hB,hCとするとき、力学的エネルギー保存則から得られるhA,hB,hCの間の関係として最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。ただし、空気抵抗は無視する。
問題文の画像
  • hA > hB かつ hA > hC
  • hB > hA かつ hB > hC
  • hC > hA かつ hC > hB
  • hA = hB > hC
  • hB = hC > hA
  • hA = hC > hB
  • hA = hB = hC

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この過去問の解説 (3件)

01

正答は「hA=hC>hB」となります。

 

 

まずAとBを比較します。


エネルギー保存を鉛直方向について考えると、Aの速さはv、Bの速さはv/√2となります。


最高到達点ではAもBも鉛直方向に速度を持たない(停止している)ため、初速度鉛直成分の運動エネルギーがそのまま高さに反映されます。


Aの初速度の鉛直成分>Bの初速度の鉛直成分
 

のため、
 

hA>hB
 

となります。

 

 

続いてBとCとの比較です。


Cの小物体は斜面から、鉛直方向の成分として(mg/√2)/√2の垂直抗力を受けます。

そのため、鉛直方向について、停止する最高到達点までに鉛直方向正の向きの仕事を受けています。

 

このことから、開始から最高到達点までにそれぞれがもつエネルギーを考えると、以下となります。
B:速度vの鉛直成分のみ
C:速度vの鉛直成分と(mg/√2)/√2×hC分の正の仕事
 

上記の通り、鉛直方向についてのエネルギー差は、
 

打ち出されるだけのB<打ち出されつつ正の仕事を受けるC
 

のため、
 

hB<hC
 

となります。

 

 

最後にAとCとの比較です。
 

A:1/2mv2=mghA
C:1/√2mv2+mg/√2/√2×hC=mghC
 

AとCそれぞれについて、上記等式が成り立ちます。
 

これにより、hA=hCとなります。

 

 

これらを総合すると、「hA=hC>hB」となります。

選択肢6. hA = hC > hB

この選択肢が適当です。

まとめ

当問では、下記3つの考え方があります。
①最高到達点でのエネルギー配分(運動エネルギー、位置エネルギー)について考える
②A〜Cそれぞれのエネルギー保存について考える
③A〜Cそれぞれで、鉛直方向のエネルギー保存について考える


この解説では③を採用しています。
 

②と③はhA〜hCまで、その値までを導ける方法です。

次に「hA〜hCそれぞれの値を求めよ」と問題が続く場合は②と③、特に正攻法である②が最も適しているといえるでしょう。


ただし、当問のようにエネルギーの大小について比べるだけであれば、①が最もスマートです。
 

問題によって様々な解法を使い分けられると、時間短縮につながります。

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02

hA = hC > hB

が正解となります。

 

最高到達点での小物体の状況を考え、

運動エネルギーと位置エネルギーの大きさを考えます。

 

Aは最高到達点では完全停止しています。

したがって、運動エネルギーがすべて位置エネルギーに換算されます。

 

Bは最高到達点では水平方向に速度をもっています。

その分運動エネルギーに力学的エネルギーが割かれるため、

位置エネルギーが小さくなります。

したがって、最高点の高さはhAより低くなります。

 

Cは最高到達点では壁に沿って完全停止しています。

したがって、運動エネルギーがすべて位置エネルギーに換算されます。

そのため、最高点の高さはhAと同じになります。

hA = hC

 

まとめると、

hA = hC > hB

となります。

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03

解答 hA = hC > hB

 

解説

小物体の質量をm、重力加速度の大きさをgとします。

A: 最高点では鉛直方向には静止、水平方向にも静止

B: 最高点では鉛直方向には静止、水平方向には速さv/√2

C: 最高点では斜面に沿った方向には静止、斜面に垂直な方向にも静止

ということに注意して、力学的エネルギー保存則を考えます。

A: (1/2)mv2 = mghA

B: (1/2)mv2 = (1/2)m(v/√2)2 + mghB

C: (1/2)mv2 = mghC

これら3式より、hA=hC=v2/(2g)、hB=v2/(4g)を得ます。

よって答えは hA = hC > hB となります。

選択肢6. hA = hC > hB

この選択肢が正解となります。

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