共通テスト(理科) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問38 (生物基礎(第1問) 問4)
問題文
タンポポは再生力が強く、植物体を引き抜いても、地中に根が残っていると、図2に示すように、その(d)根の切断端近くの細胞が増殖して新しく芽をつくり、やがて地上部を再生する。再生したタンポポは、種子から育ったタンポポと同様に、花を咲かせ、次世代を残す。
下線部(d)に関連して、切断前の根の細胞について、この再生現象からいえることとして適当なものを、次の選択肢のうちから二つ選べ。
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問題
共通テスト(理科)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問38(生物基礎(第1問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
タンポポは再生力が強く、植物体を引き抜いても、地中に根が残っていると、図2に示すように、その(d)根の切断端近くの細胞が増殖して新しく芽をつくり、やがて地上部を再生する。再生したタンポポは、種子から育ったタンポポと同様に、花を咲かせ、次世代を残す。
下線部(d)に関連して、切断前の根の細胞について、この再生現象からいえることとして適当なものを、次の選択肢のうちから二つ選べ。
- エネルギーを消費する代謝を行っていない。
- 花の形成に必要な遺伝子を持っている。
- DNAを複製する能力を失っている。
- 他の細胞に分化する能力を失っている。
- 葉緑体をつくる能力を失っていない。
- 光があたると酸素を発生する。
- 減数分裂を行っている。
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題は植物の再生能力に関する問題です。
これは誤りです。
生きている細胞は根っこであっても、呼吸を繰り返しエネルギーを使っています。
これは正解です。
根っこの細胞から最終的に花を咲かせています。
これは根っこの細胞に花を咲かせるための設計図(遺伝子)をちゃんと持っていた証拠です。したがってこれは正解です。
これは誤りです。
再生における細胞分裂の過程ではDNAの複製が必要になります。
したがってDNAを複製する能力は失っていません。
これは誤りです。
根の細胞から「芽」や「花」へと違う種類の細胞に変っているので、ほかの細胞に分化する能力は失っていません。
これは正解です。
根っこは普段光が当たらず白くなっていて葉緑体はありませんが、地上部で芽を出しています。
これは根っこの細胞は光が当たればいつでも葉緑体を作れる能力を持っていたことを示しています。
したがってこれは正解です。
これは誤りです。
「切断前の根の細胞」は葉緑体を持っていないので、光合成ができません。したがって酸素を発生させることもありません。
この問題は「切断前の根の細胞」の再生能力について問われている問題です。
将来的に葉緑体を作る能力はありますが、今の根っこの状態では作ることができません。現在と未来の引っ掛け問題に注意しましょう。
これは誤りです。
減数分裂とは種子(子孫)を残すための「卵」や「花粉」を作るときに行われる特別な分裂です。
問題のような体を再生させるための通常の細胞増殖を「体細胞分裂」といいます。
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02
再生現象とは、根の細胞から新しい芽ができ、最終的には花を咲かせる完全なタンポポになります。つまり、根の細胞には、植物全体を作るための遺伝子が残っており、必要に応じて別の種類の細胞に分化できる、ということです。
生きている細胞なので代謝を行っています。
再生後に花を咲かせるため、根の細胞にも形成に必要な遺伝子が存在します。
よって、この選択肢は正しいと言えます。
再生には、細胞分裂が必要なので、DNA複製能力は失っていません。
実際には根の細胞から芽や葉などが形成されるため、分化能力を持っています。
葉緑体には葉ができ、葉の細胞には葉緑体が存在します。したがって、根の細胞にも葉緑体を形成するための遺伝子が保持されています。
よって、この選択肢は正しいと言えます。
根の細胞自体は、通常葉緑体を持たず、光合成による酸素発生は行いません。
根の細胞の増殖は体細胞分裂によるもので、減数分裂ではありません。
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