共通テスト(理科) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問37 (生物基礎(第1問) 問3)
問題文
気管の表面は、働きの異なる複数の細胞からできている(図1)。
分泌細胞は粘液を分泌し、(a)繊毛細胞にある繊毛は粘液を喉の方向に排出するための運動を行う。これらの細胞は基底細胞から分化する。(b)細菌などの異物は、粘液により捉えられ、繊毛の運動により排出される。繊毛の内部には、繊毛の運動をつかさどるタンパク質Aがあり、(c)これに異常が起こると、異物の排除が正常に行われなくなる。
下線部(c)に関連して、ある動物Bには、気管の繊毛が動かず、異物の排除を正常に行うことができない変異体が存在する。この変異体とタンパク質Aとの関連を調べていたところ、正常な個体と変異体のゲノムを比較解析した資料を見つけた。資料のア・イに入る数値の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
資料
動物Bのゲノムに存在するタンパク質Aの遺伝子には、アミノ酸配列を指定する13500塩基対が含まれる。正常な個体では、この遺伝子から転写されたmRNAをもとに、( ア )個のアミノ酸からなるタンパク質が合成される。他方、変異体のmRNAでは、13500塩基の3601番目の塩基からはじまるコドン(三つ組の塩基)が、アミノ酸を指定せず、翻訳がとまるコドンに変化していた。このため、( イ )個のアミノ酸からなる不完全なタンパク質が合成され、その結果、繊毛が動かないと考えられる。
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問題
共通テスト(理科)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問37(生物基礎(第1問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)
気管の表面は、働きの異なる複数の細胞からできている(図1)。
分泌細胞は粘液を分泌し、(a)繊毛細胞にある繊毛は粘液を喉の方向に排出するための運動を行う。これらの細胞は基底細胞から分化する。(b)細菌などの異物は、粘液により捉えられ、繊毛の運動により排出される。繊毛の内部には、繊毛の運動をつかさどるタンパク質Aがあり、(c)これに異常が起こると、異物の排除が正常に行われなくなる。
下線部(c)に関連して、ある動物Bには、気管の繊毛が動かず、異物の排除を正常に行うことができない変異体が存在する。この変異体とタンパク質Aとの関連を調べていたところ、正常な個体と変異体のゲノムを比較解析した資料を見つけた。資料のア・イに入る数値の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
資料
動物Bのゲノムに存在するタンパク質Aの遺伝子には、アミノ酸配列を指定する13500塩基対が含まれる。正常な個体では、この遺伝子から転写されたmRNAをもとに、( ア )個のアミノ酸からなるタンパク質が合成される。他方、変異体のmRNAでは、13500塩基の3601番目の塩基からはじまるコドン(三つ組の塩基)が、アミノ酸を指定せず、翻訳がとまるコドンに変化していた。このため、( イ )個のアミノ酸からなる不完全なタンパク質が合成され、その結果、繊毛が動かないと考えられる。
- ア:1500 イ:1200
- ア:4500 イ:1200
- ア:4500 イ:3600
- ア:13500 イ:1200
- ア:13500 イ:3600
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この過去問の解説 (1件)
01
(ア)の計算
遺伝子には、アミノ酸配列を指定する部分が13500塩基対含まれています。
mRNAでは3塩基(1コドン)が1個のアミノ酸を指定するので、
13500÷3=4500
よって、(ア)は4500となります。
(イ)の計算
変異体では、「13500塩基の3601番目の塩基からはじまるコドン」が終止コドンとなっています。
3601=3×1200+1
1201番目のコドンであり、終止コドンなのでアミノ酸は指定されません。
よって、合成されるアミノ酸数は、(イ)1200となります。
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