共通テスト(理科) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問96 (化学(第1問) 問6)
問題文
ただし、海水はNaCl水溶液と考えられるものとする。
海水から淡水を得るには逆浸透を用いる方法がある。図3に示すように、長い筒の中に水のみを通す半透膜が固定されている。長い筒の両側にはピストンが付いており、半透膜とピストンで挟(はさ)まれた空間の一方は0.50mol/LのNaCl水溶液10L,もう一方は水で満たされている。水側のピストンにかかる圧力を1.0✕105Paに保ったまま、NaCl水溶液側のピストンを3.1✕106Paで押し続ける。このとき、平衡状態に達するまで、NaCl水溶液の溶媒である水が半透膜を通って水側に移動する。このNaCl水溶液にファントホッフの法則が適用できるものとして、NaCl水溶液から水側に移動する水の体積は何Lか。最も適当な数値を、後の選択肢のうちから一つ選べ。
ただし、温度は27℃で一定であり、気体定数はR=8.3✕103Pa・L/(mol・K)とする。
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問題
共通テスト(理科)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問96(化学(第1問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
ただし、海水はNaCl水溶液と考えられるものとする。
海水から淡水を得るには逆浸透を用いる方法がある。図3に示すように、長い筒の中に水のみを通す半透膜が固定されている。長い筒の両側にはピストンが付いており、半透膜とピストンで挟(はさ)まれた空間の一方は0.50mol/LのNaCl水溶液10L,もう一方は水で満たされている。水側のピストンにかかる圧力を1.0✕105Paに保ったまま、NaCl水溶液側のピストンを3.1✕106Paで押し続ける。このとき、平衡状態に達するまで、NaCl水溶液の溶媒である水が半透膜を通って水側に移動する。このNaCl水溶液にファントホッフの法則が適用できるものとして、NaCl水溶液から水側に移動する水の体積は何Lか。最も適当な数値を、後の選択肢のうちから一つ選べ。
ただし、温度は27℃で一定であり、気体定数はR=8.3✕103Pa・L/(mol・K)とする。
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この過去問の解説 (2件)
01
ファントホッフの法則とは、希薄溶液の浸透圧は溶質のモル濃度と温度に比例することを言い、以下の式で表されます。
Π=cRT(Π:浸透圧(Pa)、c:モル濃度(mol/L)、R:理想気体の状態方程式、T:温度(K))
逆浸透法では、平衡状態に達したとき、ピストンを左から押す力=浸透圧+ピストンを右から押す力
が成り立ちます。
したがって、平衡状態での浸透圧は
浸透圧 (Π)=3.1×106-1.0×105=3.0×106Paとなります。
ファントホッフの式より、
3.0×106=C×8.3×103×300
C≒1.2mol/Lとなります。
NaClは、水溶液中では完全に電離しているので、平衡状態でのNaClの濃度は0.6mol/Lとなります。
元のNaCl水溶液は0.5mol/Lが10Lなので、
平衡状態でのNaCl水溶液の体積は、
(0.5×10)/0.6≒8.3
したがって、
10-8.3=1.7Lとなります。
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02
逆浸透とは溶液側から浸透圧よりも大きな圧力を加えることで起こります。
平衡状態に達したときの浸透圧をΠPaとすると
3.1×106Pa=ΠPa+1.0✕105Pa
これよりΠ=3.0×106Pa
平衡時におけるNaCl水溶液をVLとすると、NaClは水溶液中でNa+とCl-に完全に分離することに注意して、ファントホッフの法則(Π=cRT)に適用すると、cは物質量だから
3.1×106Pa=0.50mol/L×2×10L/VL×8.3✕103Pa・L/(mol・K)✕300K
これを解くとV=8.3L
よって求める水の体積は10ー8.3=1.7L
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