共通テスト(理科) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問128 (生物(第1問) 問3)
問題文
舌の味覚芽(味蕾)(みらい)に存在する味細胞は、水などに溶けた化学物質を受容し、興奮する。その興奮が(a)神経によって大脳に伝わると、味覚が生じる。味覚には、甘味・うま味・苦味・塩味・酸味の5種類があり、それぞれ異なる種類の受容体を発現した味細胞によって感知される。
ヒトでは、苦味物質であるフェニルチオカルバミド(以下、PTC)に対する感受性に多様性が存在し、苦味受容体の遺伝子の一つ(以下、遺伝子R)にある遺伝的多型がその原因であることが知られている。ヒトの集団において遺伝子Rの塩基配列を調べたところ、タンパク質のアミノ酸配列を変化させる3か所の一塩基多型(以下、SNP1〜3)があり、その組合せとして4種類の対立遺伝子が見つかった。表1は、それぞれの対立遺伝子から合成される受容体タンパク質のアミノ酸配列の違いを示す。ここでは対立遺伝子の名称として、SNP1〜3によって変化するアミノ酸の組合せを用いた。
表1のSNP2は、受容体タンパク質の262番目のアミノ酸にアラニンとバリンの違いを生じさせる。表2の遺伝暗号表を参照しながら、次の問いに答えよ。
遺伝子RのDNAにおけるセンス鎖(RNA合成の鋳型とならない側のヌクレオチド鎖)では、SNP2は何と何の塩基の多型と考えられるか。最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
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問題
共通テスト(理科)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問128(生物(第1問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)
舌の味覚芽(味蕾)(みらい)に存在する味細胞は、水などに溶けた化学物質を受容し、興奮する。その興奮が(a)神経によって大脳に伝わると、味覚が生じる。味覚には、甘味・うま味・苦味・塩味・酸味の5種類があり、それぞれ異なる種類の受容体を発現した味細胞によって感知される。
ヒトでは、苦味物質であるフェニルチオカルバミド(以下、PTC)に対する感受性に多様性が存在し、苦味受容体の遺伝子の一つ(以下、遺伝子R)にある遺伝的多型がその原因であることが知られている。ヒトの集団において遺伝子Rの塩基配列を調べたところ、タンパク質のアミノ酸配列を変化させる3か所の一塩基多型(以下、SNP1〜3)があり、その組合せとして4種類の対立遺伝子が見つかった。表1は、それぞれの対立遺伝子から合成される受容体タンパク質のアミノ酸配列の違いを示す。ここでは対立遺伝子の名称として、SNP1〜3によって変化するアミノ酸の組合せを用いた。
表1のSNP2は、受容体タンパク質の262番目のアミノ酸にアラニンとバリンの違いを生じさせる。表2の遺伝暗号表を参照しながら、次の問いに答えよ。
遺伝子RのDNAにおけるセンス鎖(RNA合成の鋳型とならない側のヌクレオチド鎖)では、SNP2は何と何の塩基の多型と考えられるか。最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
- AとC
- AとG
- AとT
- CとG
- CとT
- GとT
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この過去問の解説 (1件)
01
この問題では、アラニンとバリンが1塩基だけ違うコドンで表せるかを問われています。
①まず、アラニンとバリンのコドンを調べる
・アラニン(Ala)→GCU、GCC、GCA、GCG
・バリン(Val)→GUU、GUC、GUA、GUG
②共通部分を探す
・1文字目:G(同じ)
・2文字目:違う
・3文字目:同じ
③DNAのセンス鎖
遺伝暗号表は、mRNAの塩基で書かれています。mRNAには、A、U、G、Cがあります。しかし、DNAには、A、T、G、Cしかありません。よって、U↔Tと読み替えます。すると、mRNAでC↔Uだった変化は、DNAのセンス鎖では、C↔Tになります。
よって、答えは「CとT」となります。
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