共通テスト(理科) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問129 (生物(第1問) 問4)
問題文
舌の味覚芽(味蕾)(みらい)に存在する味細胞は、水などに溶けた化学物質を受容し、興奮する。その興奮が(a)神経によって大脳に伝わると、味覚が生じる。味覚には、甘味・うま味・苦味・塩味・酸味の5種類があり、それぞれ異なる種類の受容体を発現した味細胞によって感知される。
ヒトでは、苦味物質であるフェニルチオカルバミド(以下、PTC)に対する感受性に多様性が存在し、苦味受容体の遺伝子の一つ(以下、遺伝子R)にある遺伝的多型がその原因であることが知られている。ヒトの集団において遺伝子Rの塩基配列を調べたところ、タンパク質のアミノ酸配列を変化させる3か所の一塩基多型(以下、SNP1〜3)があり、その組合せとして4種類の対立遺伝子が見つかった。表1は、それぞれの対立遺伝子から合成される受容体タンパク質のアミノ酸配列の違いを示す。ここでは対立遺伝子の名称として、SNP1〜3によって変化するアミノ酸の組合せを用いた。
表1のSNP2は、受容体タンパク質の262番目のアミノ酸にアラニンとバリンの違いを生じさせる。表2の遺伝暗号表を参照しながら、次の問いに答えよ。
遺伝子Rから転写されたmRNAにおいて、翻訳開始(開始コドンの1番目)の位置から塩基の数を数えたとき、SNP2の位置は何番目となるか。最も適当な数値を、次の選択肢のうちから一つ選べ。
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問題
共通テスト(理科)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問129(生物(第1問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
舌の味覚芽(味蕾)(みらい)に存在する味細胞は、水などに溶けた化学物質を受容し、興奮する。その興奮が(a)神経によって大脳に伝わると、味覚が生じる。味覚には、甘味・うま味・苦味・塩味・酸味の5種類があり、それぞれ異なる種類の受容体を発現した味細胞によって感知される。
ヒトでは、苦味物質であるフェニルチオカルバミド(以下、PTC)に対する感受性に多様性が存在し、苦味受容体の遺伝子の一つ(以下、遺伝子R)にある遺伝的多型がその原因であることが知られている。ヒトの集団において遺伝子Rの塩基配列を調べたところ、タンパク質のアミノ酸配列を変化させる3か所の一塩基多型(以下、SNP1〜3)があり、その組合せとして4種類の対立遺伝子が見つかった。表1は、それぞれの対立遺伝子から合成される受容体タンパク質のアミノ酸配列の違いを示す。ここでは対立遺伝子の名称として、SNP1〜3によって変化するアミノ酸の組合せを用いた。
表1のSNP2は、受容体タンパク質の262番目のアミノ酸にアラニンとバリンの違いを生じさせる。表2の遺伝暗号表を参照しながら、次の問いに答えよ。
遺伝子Rから転写されたmRNAにおいて、翻訳開始(開始コドンの1番目)の位置から塩基の数を数えたとき、SNP2の位置は何番目となるか。最も適当な数値を、次の選択肢のうちから一つ選べ。
- 784
- 785
- 786
- 787
- 788
- 789
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この過去問の解説 (1件)
01
この問題では、262番目のアミノ酸は、mRNA上の何番目の塩基で決まるかについて問われています。
①1つのアミノ酸は3塩基で指定される
タンパク質合成では、1アミノ酸→3塩基(1コドン)です。
例えば、AUG、GCU、GAAだと、「AUG」が一番目のアミノ酸となります。
②262番目のアミノ酸のコドンを探す
262番目のアミノ酸の直前には、261個のアミノ酸があります。それらに必要な塩基数は、261×3=783塩基です。
③262番目のアミノ酸のコドン
783塩基の次が262番目を指定するので、784番目、785番目、786番目の3塩基が262番目のアミノ酸を決めます。
④SNP2はどこか
アラニンのコドン(GCU、GCC、GCA、GCG)とバリンのコドン(GUU、GUC、GUA、GUG)を比較すると違いは、第2塩基のCとUのみです。したがって、SNP2は262番目のアミノ酸を指定するコドンの第2塩基に相当します。262番目のアミノ酸を指定するコドンは、784番目、785番目、786番の塩基なので、その第2塩基である、「785番目」がSNP2の位置となります。
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