共通テスト(理科) 過去問
令和7年度(2025年度)追・再試験
問9 (物理基礎(第2問) 問4)
問題文
次の問いに答えよ。ただし、空気抵抗の影響は無視できるものとする。
図1のような装置を用いて、水平面に置かれた物体と面の間の摩擦を調べる実験を行った。あらい水平面上に伸び縮みしない軽い糸をつけたブロックを置き、糸の他端にばねはかりを取りつけて水平右向きにゆっくり引きながら、ブロックが動き始める様子を観察した。続いてブロックを積み上げて同様の実験を行った。積み上げたブロックは互いに固定されており、一つの物体とみなせる。糸は水平面と常に平行になるようにする。この実験から求められる最大摩擦力の大きさと物体の質量の関係は図2に示すグラフのようになった。
次に、ブロックが動いているときの動摩擦力を調べる実験を行った。図3のように、ブロックの左側に超音波センサーを置き、ブロックの位置を測定する。ばねはかりで引く代わりに、糸におもりをつけ、なめらかに回る軽い滑車に糸をかけて、おもりが落下できるようにしたところ、ブロックは右向きに動き始めた。ブロックが動き始めた時刻を0sとする。動き始めた点からブロックまでの距離は、表1に示すデータのように時間変化した。
表1のデータから各時刻でのブロックの速さを求め、グラフを描いたところ、等加速度運動であることがわかった。この結果から、ブロックと水平面の間にはたらく動摩擦力についてわかることは何か。最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
図1のような装置を用いて、水平面に置かれた物体と面の間の摩擦を調べる実験を行った。あらい水平面上に伸び縮みしない軽い糸をつけたブロックを置き、糸の他端にばねはかりを取りつけて水平右向きにゆっくり引きながら、ブロックが動き始める様子を観察した。続いてブロックを積み上げて同様の実験を行った。積み上げたブロックは互いに固定されており、一つの物体とみなせる。糸は水平面と常に平行になるようにする。この実験から求められる最大摩擦力の大きさと物体の質量の関係は図2に示すグラフのようになった。
次に、ブロックが動いているときの動摩擦力を調べる実験を行った。図3のように、ブロックの左側に超音波センサーを置き、ブロックの位置を測定する。ばねはかりで引く代わりに、糸におもりをつけ、なめらかに回る軽い滑車に糸をかけて、おもりが落下できるようにしたところ、ブロックは右向きに動き始めた。ブロックが動き始めた時刻を0sとする。動き始めた点からブロックまでの距離は、表1に示すデータのように時間変化した。
表1のデータから各時刻でのブロックの速さを求め、グラフを描いたところ、等加速度運動であることがわかった。この結果から、ブロックと水平面の間にはたらく動摩擦力についてわかることは何か。最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
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問題
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共通テスト(理科)試験 令和7年度(2025年度)追・再試験 問9(物理基礎(第2問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
次の問いに答えよ。ただし、空気抵抗の影響は無視できるものとする。
図1のような装置を用いて、水平面に置かれた物体と面の間の摩擦を調べる実験を行った。あらい水平面上に伸び縮みしない軽い糸をつけたブロックを置き、糸の他端にばねはかりを取りつけて水平右向きにゆっくり引きながら、ブロックが動き始める様子を観察した。続いてブロックを積み上げて同様の実験を行った。積み上げたブロックは互いに固定されており、一つの物体とみなせる。糸は水平面と常に平行になるようにする。この実験から求められる最大摩擦力の大きさと物体の質量の関係は図2に示すグラフのようになった。
次に、ブロックが動いているときの動摩擦力を調べる実験を行った。図3のように、ブロックの左側に超音波センサーを置き、ブロックの位置を測定する。ばねはかりで引く代わりに、糸におもりをつけ、なめらかに回る軽い滑車に糸をかけて、おもりが落下できるようにしたところ、ブロックは右向きに動き始めた。ブロックが動き始めた時刻を0sとする。動き始めた点からブロックまでの距離は、表1に示すデータのように時間変化した。
表1のデータから各時刻でのブロックの速さを求め、グラフを描いたところ、等加速度運動であることがわかった。この結果から、ブロックと水平面の間にはたらく動摩擦力についてわかることは何か。最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
図1のような装置を用いて、水平面に置かれた物体と面の間の摩擦を調べる実験を行った。あらい水平面上に伸び縮みしない軽い糸をつけたブロックを置き、糸の他端にばねはかりを取りつけて水平右向きにゆっくり引きながら、ブロックが動き始める様子を観察した。続いてブロックを積み上げて同様の実験を行った。積み上げたブロックは互いに固定されており、一つの物体とみなせる。糸は水平面と常に平行になるようにする。この実験から求められる最大摩擦力の大きさと物体の質量の関係は図2に示すグラフのようになった。
次に、ブロックが動いているときの動摩擦力を調べる実験を行った。図3のように、ブロックの左側に超音波センサーを置き、ブロックの位置を測定する。ばねはかりで引く代わりに、糸におもりをつけ、なめらかに回る軽い滑車に糸をかけて、おもりが落下できるようにしたところ、ブロックは右向きに動き始めた。ブロックが動き始めた時刻を0sとする。動き始めた点からブロックまでの距離は、表1に示すデータのように時間変化した。
表1のデータから各時刻でのブロックの速さを求め、グラフを描いたところ、等加速度運動であることがわかった。この結果から、ブロックと水平面の間にはたらく動摩擦力についてわかることは何か。最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。
- 動摩擦力の大きさは、ブロックの速さによらず一定である。
- 動摩擦力は、ブロックが速く動くほど小さくなる。
- 動摩擦力の大きさは、ブロックの加速度の大きさに比例する。
- 動摩擦力の大きさは、常に最大摩擦力に等しい。
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この過去問の解説 (3件)
01
問題文より、ブロックは等加速度運動をしています。
Fを糸による張力、fを動摩擦力とすると、
ma = F - f
ここで、おもりの重力による力Fは一定なので、加速度aが一定であることから、
f = F - ma
も一定です。
したがって、動摩擦力の大きさは時間によらず一定であることがわかります。
答え以外の選択肢では、動摩擦力の大きさが変化しているとなるため不適です。
この選択肢が答えになります。
水平面上を等加速度運動しているなら、引く力が一定の場合、動摩擦力も一定です。
運動方程式を正しく立式することができれば正解できる問題です。
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02
正答は「動摩擦力の大きさは、ブロックの速さによらず一定である。」です。
そもそもの動摩擦係数が、(素材や表面の状態によって多少の変化はあれど)速さによらず一定とされています。
これをクーロンの法則といいます。
動摩擦係数は物体が動き出してから、その「動き」を測定して導く平均値です。
そのため、速さが多少変わろうがその平均値である動摩擦係数は変化しないとされています。
適当です。
不適当です。
ブロックの質量をM、おもりの質量をmとします。
加速度a、重力加速度g、動摩擦力f'、張力をTするとき、ブロックとおもりについてそれぞれ以下の運動方程式が成り立ちます。
Ma=T-f' …①
ma=mg-T …②
①+②より、以下となります。
(M+m)a=mg-f' …③
③を動摩擦力f'について整理すると以下となります。
f'=mg-(M+m)a …④
上記の式にブロックの速さは含まれていません。
動摩擦力に影響するのは質量と加速度のみとなっています。
そのため、この選択肢は誤りとなります。
不適当です。
④の式よりf'-aグラフを描くと、「f'とaには負の比例関係がある」と言えなくもありません。
しかしながら、当問は「ブロックが等加速度運動であることがわかったときの、ブロックと水平面の間にはたらく動摩擦力についてわかること」を求める問題です。
つまり、aが一定のときの動摩擦力について考えています。
aが一定のとき、式④の-(M+m)aは定数項となります。
動摩擦力の大きさと、ブロックの加速度の大きさとの関係は測定できません。
不適当です。
一般的に動摩擦力は最大摩擦力よりも小さくなります。
こちらは、一度動き出した物体を動かすほうが止まっている物体を動かすよりも楽、と感覚的にも理解しやすいでしょう。
式にすると、動摩擦力は式④より以下です。
f'=mg-(M+m)a
最大摩擦力f0は、上記の式でa=0として、
f0=mg
となります。
(M+m)aは正のため、f'<f0が成り立ちます。
式で理解したいときは、運動方程式を2つ立てるのがポイントです。
ブロックが動いているときはおもりも動いているため、力のつり合いT=mgが使えません。
そのため、ブロックについて、
Ma=T-f'
にT=mgを代入して…と解くことができません。
2物体が動いているときには、2つの物体について運動方程式を立てましょう。
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03
解答 動摩擦力の大きさは、ブロックの速さによらず一定である。
解説
ブロックの質量をM、
おもりの質量をm、
ブロックおよびおもりの加速度の大きさをa、
糸の張力の大きさをT、
動摩擦力の大きさをf'とします。
運動方程式を立てると、
右を正として Ma = T − f'
下を正として ma = mg − T
2式を足し合わせて、
(M+m)a=mg − f'
つまり
f' = mg − (M+m)a
となります。
問題文より、「等加速度運動であることがわかった」
とあるので、aは一定値です。
ひいてはf'は一定値となります。
よって答えは
動摩擦力の大きさは、ブロックの速さによらず一定である。
となります。
この選択肢が正解となります。
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