共通テスト(理科) 過去問
令和7年度(2025年度)追・再試験
問100 (化学(第2問) 問5)

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問題

共通テスト(理科)試験 令和7年度(2025年度)追・再試験 問100(化学(第2問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

アルミニウムAlの工業的製造法に関する次の文章を読み、後の問いに答えよ。
必要があれば、原子量は次の値を使うこと。
H 1.0 C 12 N 14 O 16
Na 23 Al 27 S 32 Cl 35.5
Ca 40 Cu 64
気体は、実在気体とことわりがない限り、理想気体とみなせるものとする。

原料であるボーキサイトは、Al2O3・nH2Oを主成分とし、SIO2やFe2O3を含むので、Al2O3を取り出す必要がある。
ボーキサイトの粉末を、加熱した高濃度の水酸化ナトリウムNaOH水溶液に混ぜると、溶解しない化合物と、テトラヒドロキシドアルミン酸イオン[Al(OH)4]−を含む溶液に分離できる。(a)[Al(OH)4]−を含む溶液に二酸化炭素CO2の気体を通じると、(b)水酸化アルミニウムAl(OH)3の沈殿が生じる。沈殿として取り出した(c)Al(OH)3を加熱することでAl2O3が得られる。
得られた(d)Al2O3を氷晶石Na3AlF6とともに約1000℃で融解させ、溶融塩(融解塩)電解することで、Alを得ることができる。

b  Al2O3を次の式(1)〜(3)に従って溶融塩電解させることで、Alを得ることができる。このとき、陰極・陽極ともに炭素C電極を用いる。陽極では式(2)と(3)の反応が同時に起こる。

陰極  Al3++3e− → Al   (1)
陽極  C+O2− → CO+2e−   (2)
    C+2O2− → CO2+4e−   (3)

一定の電流を9650秒間流したところ、2.70✕105gのAlが生成し、陽極のCは1.08✕105g減少した。このときの電流と式(3)により発生したCO2の物質量の組合せとして最も適当なものを、次のうちから一つ選べ。ただし、ファラデー定数は9.65✕104C/molとする。なお、流した電流はすべて式(1)〜(3)の反応のみに消費され、これら以外の反応は起こらないものとする。
  • 電流(A):1.00✕105  発生したCO2の物質量(mol):3.00✕103
  • 電流(A):1.00✕105  発生したCO2の物質量(mol):6.00✕103
  • 電流(A):1.00✕105  発生したCO2の物質量(mol):9.00✕103
  • 電流(A):3.00✕105  発生したCO2の物質量(mol):3.00✕103
  • 電流(A):3.00✕105  発生したCO2の物質量(mol):6.00✕103
  • 電流(A):3.00✕105  発生したCO2の物質量(mol):9.00✕103
  • 電流(A):1.20✕106  発生したCO2の物質量(mol):3.00✕103
  • 電流(A):1.20✕106  発生したCO2の物質量(mol):6.00✕103
  • 電流(A):1.20✕106  発生したCO2の物質量(mol):9.00✕103

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この過去問の解説 (2件)

01

陰極のAlの生成量は2.70×105/27=1.00×104mol

式(1)より、Alが1mol生成する時に電子が3mol発生します。

したがって電気量は、

3.00×104×9.65×104=2.895×109

電流を9650秒流しているので

(2.895×109)/9650=3.00×105Aとなります。

次に、陰極でのCO2の発生量を考えます。

陽極では式(2)と式(3)が同時に起きているため、

式(2)でのCOの発生量をxmol、式(3)でのCO2の発生量をymolとすると、

x+y=(1.08×105)/12=9.00×103・・・(A)

各式の電子の量から、

2x+4y=3.00×104・・・(B)

式(A)、(B)より、

x=3.00×104、y=6.00×104

となります。

よって、電流(A):3.00✕105  発生したCO2の物質量(mol):6.00✕103となります。

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02

陰極で生成したアルミニウム(原子量27)の物質量は

 

2.70×105g/27g/mol=1.00×104mol

 

式⑴より、流れた電子e-の物質量は

 

1.00×104mol✕3=3.00×104mol

 

よって求める電流をi(A)とすると

 

9.65×104C/mol✕3.00×104mol=i(A)✕9650s

 

これより、i(A)=3.00×105(A)

 

次に陽極で発生した一酸化炭素COおよび二酸化炭素CO2の物質量を、それぞれxmol、ymolとすると、陽極で消費された炭素C(原子量12)の物質量は

 

1.08×105g/12g/mol=9.00×103mol

 

流れたe-の物質量は3.00×104molなので、式⑵、⑶より

 

xmol+ymol=9.00×103mol

2xmol+4ymol=3.00×104mol

 

これを解いて、x=3.00×103mol、y=6.00×103mol

 

以上のことから、求めるCO2の物質量は6.00×103molとなることが分かります。

 

 

 

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