共通テスト(理科) 過去問
令和7年度(2025年度)追・再試験
問123 (生物(第1問) 問1)
問題文
(a)タンパク質は特定の立体構造をとることで、その機能を発揮する。しかし、高温などの条件下では、立体構造が変化してしまうことがある。異常な立体構造をもつタンパク質が細胞内に増加すると、(b)シャペロンと呼ばれるタンパク質が異常な立体構造を修復する。ある細胞で働くシャペロンAの調節には、(c)遺伝子Xが関わることが分かっている。
下線部(a)に関連して、タンパク質のアミノ酸配列はDNAの塩基配列によって決まる。次の突然変異a〜cのうち、あるタンパク質のアミノ酸を指定するDNA領域で起こっても、その変異した遺伝子から転写、翻訳されたタンパク質のアミノ酸配列が全く変化しない場合があるものはどれか。それを過不足なく含むものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
a 1塩基の置換
b 1塩基の挿入
c 1塩基の欠失
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問題
共通テスト(理科)試験 令和7年度(2025年度)追・再試験 問123(生物(第1問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
(a)タンパク質は特定の立体構造をとることで、その機能を発揮する。しかし、高温などの条件下では、立体構造が変化してしまうことがある。異常な立体構造をもつタンパク質が細胞内に増加すると、(b)シャペロンと呼ばれるタンパク質が異常な立体構造を修復する。ある細胞で働くシャペロンAの調節には、(c)遺伝子Xが関わることが分かっている。
下線部(a)に関連して、タンパク質のアミノ酸配列はDNAの塩基配列によって決まる。次の突然変異a〜cのうち、あるタンパク質のアミノ酸を指定するDNA領域で起こっても、その変異した遺伝子から転写、翻訳されたタンパク質のアミノ酸配列が全く変化しない場合があるものはどれか。それを過不足なく含むものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
a 1塩基の置換
b 1塩基の挿入
c 1塩基の欠失
- a
- b
- c
- a、b
- a、c
- b、c
- a、b、c
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題は、DNAの突然変異がタンパク質のアミノ酸配列にどのような影響を与えるかを問う問題です。
ポイントは、次の2つです。
①DNAの塩基3個(1コドン)で1つのアミノ酸を指定すること。
②複数のコドンが同じアミノ酸を指定する場合があること(遺伝暗号の縮重)
a 1塩基の置換
→1塩基だけが別の塩基に変わる突然変異を置換といいます。例えば、
・GAA
・GAG
はどちらもグルタミン酸を指定します。
このように、塩基が変わっても指定されるアミノ酸が変わらないことがあり、これを同義置換(サイレント変異)といいます。
よって、aは正しいと言えます。
b 1塩基の挿入
DNAは3塩基ずつ読まれるため、1塩基を挿入すると、その位置以降の読み方が全てずれてしまいます。これをフレームシフト変異といい、多くの場合、その後のアミノ酸配列が大きく変化します。
つまり、アミノ酸配列が全く変化しないことはありません。
c 1塩基の欠失
1塩基を失う場合も、3塩基ごとの読み方が途中からずれてしまいます。これもフレームシフト変異となり、その後のアミノ酸配列は大きく変化します。
よって、アミノ酸配列が全く変化しないことはありません。
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02
この問題は、DNAの塩基配列に起こる突然変異のうち、アミノ酸配列に変化を及ぼさない可能性があるものを選択する問題です。
ⓐ【変化しない場合がある】
多くのアミノ酸は複数のコドンによって指定されています。
そのため、1塩基が他の塩基に置換されたとしても、同じアミノ酸を指定するコドンである場合、翻訳されるアミノ酸は変化しない場合があります。
ⓑⓒ【変化してしまう】
DNAから転写されたmRNA上の3つの塩基によってコドンができるため、1塩基でも挿入や欠失が起こるだけで、塩基の読み取り枠がずれ、アミノ酸配列が大きく異なります。
よって、ⓐのみの選択肢を選ぶのが正解となります。
正解です。
不適です。
不適です。
不適です。
不適です。
不適です。
不適です。
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