共通テスト(理科) 過去問
令和8年度(2026年度)本試験
問32 (生物基礎(第1問) 問2(1))
問題文
生物の特徴と遺伝情報に関する次の文章を読み、後の問いに答えよ。
A (a)植物の細胞は、他の生物の細胞と共通した特徴を多く持つ一方、細菌や動物ではみられない葉緑体をはじめとする細胞小器官を持つ。多くの植物は、葉緑体で光合成を行うことにより、成長や繁殖に必要な有機物を自身で合成するが、(b)体外から取り込んだ有機物を利用する植物も存在する。
下線部(b)に関連して、ラン科の植物Aは、緑色の葉をつけ光合成を行うが、根を介して菌類からも有機物を得ている。また、植物Aには、光合成に必要な緑色の色素を持たない白い個体(以下、白色個体)がまれに見つかる。白色個体は、菌類から得られる有機物に依存して生育するが、緑色の葉をつけた個体(以下、緑色個体)よりも小さく、生産される種子の数も少ない。
(1)緑色個体と白色個体の葉のCO2吸収速度を、光を当てた条件(明条件)と光を遮断した条件(暗条件)で比較したところ、図1の結果が得られた。この結果から考えられることとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
A (a)植物の細胞は、他の生物の細胞と共通した特徴を多く持つ一方、細菌や動物ではみられない葉緑体をはじめとする細胞小器官を持つ。多くの植物は、葉緑体で光合成を行うことにより、成長や繁殖に必要な有機物を自身で合成するが、(b)体外から取り込んだ有機物を利用する植物も存在する。
下線部(b)に関連して、ラン科の植物Aは、緑色の葉をつけ光合成を行うが、根を介して菌類からも有機物を得ている。また、植物Aには、光合成に必要な緑色の色素を持たない白い個体(以下、白色個体)がまれに見つかる。白色個体は、菌類から得られる有機物に依存して生育するが、緑色の葉をつけた個体(以下、緑色個体)よりも小さく、生産される種子の数も少ない。
(1)緑色個体と白色個体の葉のCO2吸収速度を、光を当てた条件(明条件)と光を遮断した条件(暗条件)で比較したところ、図1の結果が得られた。この結果から考えられることとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
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問題
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共通テスト(理科)試験 令和8年度(2026年度)本試験 問32(生物基礎(第1問) 問2(1)) (訂正依頼・報告はこちら)
生物の特徴と遺伝情報に関する次の文章を読み、後の問いに答えよ。
A (a)植物の細胞は、他の生物の細胞と共通した特徴を多く持つ一方、細菌や動物ではみられない葉緑体をはじめとする細胞小器官を持つ。多くの植物は、葉緑体で光合成を行うことにより、成長や繁殖に必要な有機物を自身で合成するが、(b)体外から取り込んだ有機物を利用する植物も存在する。
下線部(b)に関連して、ラン科の植物Aは、緑色の葉をつけ光合成を行うが、根を介して菌類からも有機物を得ている。また、植物Aには、光合成に必要な緑色の色素を持たない白い個体(以下、白色個体)がまれに見つかる。白色個体は、菌類から得られる有機物に依存して生育するが、緑色の葉をつけた個体(以下、緑色個体)よりも小さく、生産される種子の数も少ない。
(1)緑色個体と白色個体の葉のCO2吸収速度を、光を当てた条件(明条件)と光を遮断した条件(暗条件)で比較したところ、図1の結果が得られた。この結果から考えられることとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
A (a)植物の細胞は、他の生物の細胞と共通した特徴を多く持つ一方、細菌や動物ではみられない葉緑体をはじめとする細胞小器官を持つ。多くの植物は、葉緑体で光合成を行うことにより、成長や繁殖に必要な有機物を自身で合成するが、(b)体外から取り込んだ有機物を利用する植物も存在する。
下線部(b)に関連して、ラン科の植物Aは、緑色の葉をつけ光合成を行うが、根を介して菌類からも有機物を得ている。また、植物Aには、光合成に必要な緑色の色素を持たない白い個体(以下、白色個体)がまれに見つかる。白色個体は、菌類から得られる有機物に依存して生育するが、緑色の葉をつけた個体(以下、緑色個体)よりも小さく、生産される種子の数も少ない。
(1)緑色個体と白色個体の葉のCO2吸収速度を、光を当てた条件(明条件)と光を遮断した条件(暗条件)で比較したところ、図1の結果が得られた。この結果から考えられることとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
- 緑色個体の葉では、明条件でATPは合成されていない。
- 緑色個体の葉では、暗条件でO2が放出されている。
- 白色個体の葉では、明条件で有機物が分解されている。
- 白色個体の葉では、暗条件で異化は行われていない。
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この過去問の解説 (2件)
01
図1では明条件・暗条件でのCO2吸収速度が示されています。
図1から読み取れることを各条件ごとにまとめておきます。
【明条件】
緑色個体:光合成によってCO2を吸収している。
白色個体:光合成ができず呼吸分のCO2排出が見られる。
【暗条件】
緑色個体:白色個体以上に呼吸を盛んに行っている。
白色個体:明条件と同じように呼吸分のCO2排出が見られる。
以上を参考に各選択肢を見ていきましょう。
不適です。
緑色個体は明条件では光合成をおこなっています。ATPは光合成時にも合成されます。
不適です。
暗条件では、緑色個体も光合成をおこなっていないため、O2の放出はないと考えられます。
適切です。
白色個体は明条件では呼吸をしていることが分かります。呼吸では、有機物を分解してエネルギーを得ているため適切といえます。
不適です。
異化とは、有機物などを分解してエネルギーを得る反応のことです。呼吸も異化にあたります。白色個体は暗条件で呼吸しているので、異化を行っているといえます。
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02
今回の問題のように、問題文中に表やグラフが出てきた場合にまず行うことは、このグラフや表が何を意味するかを理解することです。
グラフや表があるということは、問題のどこかでその表などを使用して解く可能性が非常に高いです。
難しい問題になると、文章中にそのグラフや表がどのようなことを意味しているのかを示す文言が存在することもあるので、文章にもよく目を通しておきましょう。
今回の図は、緑色個体と白色個体が明暗の各条件下で、相対的にどのくらいのCO2吸収速度があるかをまとめたものになります。
相対的な速度なので、マイナスの値を示すときは、CO2を放出しているということを示します。
緑色個体においては、明条件においてはCO2の吸収が行われていますが、暗条件においてはCO2は放出されています。
白色個体においてはどちらもCO2は放出されています。
以上のような情報を図から読み取れると、今回の4つの選択肢からは絞りきれます。
不適です。まず、明条件下では緑色個体はCO2を吸収できているので、光合成ができます。光合成を行うと光リン酸化によってATPが合成されます。
また、暗条件下でも、呼吸をすることによって、酸化的リン酸化が行われ、ATPを合成することができます。
不適です。冒頭で説明したように、このグラフではCO2の相対的な吸収量を示しているので、緑色個体の葉から暗条件下で放出されているのはCO2です。
適切です。植物は呼吸する時に有機物を分解しています。呼吸は条件に関係なく、生きていれば行われているものなので、明条件下でも有機物は分解されています。
不適です。異化とは複雑な物質をより簡単な物質に分解し、その過程でエネルギー(ATP)を取り出すことです。
植物においては、この役割を呼吸が担っているので、暗条件下でも異化は行われています。
今回の問題では、知識と図の読み取りができないとわからないような選択肢が多いです。覚えることも重要ですが、問題に触れて、きちんと図や表、グラフの読み取りもできるようにしておきましょう。
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