共通テスト(理科) 過去問
令和8年度(2026年度)本試験
問42 (生物基礎(第3問) 問1)

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問題

共通テスト(理科)試験 令和8年度(2026年度)本試験 問42(生物基礎(第3問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

生物の多様性と生態系に関する次の文章を読み、後の問いに答えよ。

A  富士山の南側では、江戸時代の噴火後、(a)一次遷移が進行することで(b)森林限界の標高が徐々に上昇している。

下線部(a)についての記述として最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
  • 遷移が進行すると、土壌の層状の構造が発達する。
  • 遷移が進行しても、生育する植物種の数は変わらない。
  • 遷移の初期に見られる先駆種(先駆植物)は、栄養の乏しい土壌への耐性が低い。
  • 植生の発達に伴って土壌が形成されていくと、土壌中の有機物量は減少していく。

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この過去問の解説 (1件)

01

土壌の遷移についての問題です。

生物という科目において、大きな土壌の遷移としては、一次遷移と二次遷移の二つが主にあげられます。

 

一次遷移は、土壌が存在しなかった土地に、新たに土壌が生成されるときに起こる遷移です。

土壌が存在しなかった土地は、ほとんどの場合痩せている土地ですが、その痩せている土地にコケ類から始まり、草原、低木林、陽樹林。混合林、陰樹林と植生が発達していきます。

 

二次遷移は、元々既存の植生や土壌があった場所が、洪水や火事などによって一度破壊されてしまった後に、残った植物の種子や胞子から再び植生が発達する時に起こる遷移です。

元々土壌があったことや、火事などで灰になった植物が肥料の代わりになることで、一次遷移より植生の発達が早くなることが特徴です。

 

以上の情報を元に、選択肢を見ていきます。

選択肢1. 遷移が進行すると、土壌の層状の構造が発達する。

適切です。最初はほとんど何もない土壌にコケ類が生え始め、次に薄い、わずかに栄養のある土壌に草原が出現し始め、さらにその上に多くの栄養を含む土壌ができはじめ、というように土壌が層状に発達していきます。

選択肢2. 遷移が進行しても、生育する植物種の数は変わらない。

不適です。一次遷移が進行すれば、最初はコケ類ばかりだったのが、草本類、陽樹林、陰樹林とどんどん植物の種類が増えていきます。

選択肢3. 遷移の初期に見られる先駆種(先駆植物)は、栄養の乏しい土壌への耐性が低い。

不適です。二次遷移の始まりに生えてくる植物は、肥沃な土壌に残った種子などが芽生えて、というふうになりますので、栄養の乏しい土地に対する耐性が低い可能性はありますが、一次遷移の始まりに生えてくる植物は、ほとんど栄養のない土壌に生えてきますので、栄養の乏しい土壌への耐性は高い種類が多いはずです。

選択肢4. 植生の発達に伴って土壌が形成されていくと、土壌中の有機物量は減少していく。

不適です。植物が増加すると、確かに土壌中の有機物を利用することもありますが、それ以上に枯死した個体や、植生の発達に伴って発生したミミズや土壌細菌などの分解者によって有機物へと分解され、土壌中に残ります。よって、土壌中の有機物の量は増加します。

まとめ

植生や生態系といった問題は、知識を必要とする問題が多いので、問題になれるのと同時に、わからない単語や説明が出てきたら、教科書などを確認してしっかり覚えておくようにしましょう。

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