共通テスト(理科) 過去問
令和8年度(2026年度)本試験
問43 (生物基礎(第3問) 問2)

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問題

共通テスト(理科)試験 令和8年度(2026年度)本試験 問43(生物基礎(第3問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

生物の多様性と生態系に関する次の文章を読み、後の問いに答えよ。

A  富士山の南側では、江戸時代の噴火後、(a)一次遷移が進行することで(b)森林限界の標高が徐々に上昇している。

下線部(a)に関連して、図1は富士山南側におけるカラマツ林の森林限界付近の樹木の様子を示している。この森林限界付近および標高がより高い場所では、標高に応じて異なる草本が優占する。それらの草本のなかで、2種のマメ科植物(種Mと種T)に注目した。森林限界付近のある地点を基準として標高が高い方向に、2種の被度(ある場所において、その植物が地表を覆っている面積の割合)を調べたところ、表1の結果が得られた。また、土壌の乾燥に対する2種の応答を調べるため、水やり回数が多い条件と少ない条件で2種を栽培し、十分強い光の下で2種の葉の光合成速度を測定したところ、図2の結果が得られた。図1、表1、および図2から考えられることとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
問題文の画像
  • 種Tは種Mに比べて乾燥に強いため、明るい裸地でも生育できる。
  • 水やり回数が多い条件では、種Tの葉の光合成速度は種Mと同程度になる。
  • 種Mは種Tに比べて、葉の光合成速度が乾燥の影響を受けにくい。
  • カラマツ林の林床の環境は、種Tよりも種Mの生育により適している。

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この過去問の解説 (1件)

01

植生に関する問題です。

この問題は、図と表がありますので、問題文を理解した後は、グラフと表の意味を理解するようにしてください。それができれば、この問題は図や表以外の知識をほとんど必要としていないので、比較的簡単に解くことができます。

 

図1は調査区域や基準地点、またその周辺の植物が生えている様子を示しています。図2は水やり回数を多い、少ないと分けたときの、植物M、Tの光合成速度を示しています。

表1は基準地点からの距離と、植物M、Tの被度、つまりどれくらい植物が生えているかを示しています。

 

図2より、植物Mは水の量にかかわらず、比較的どのような環境でも光合成を行って生息できそうだと推測できます。一方Tでは、水が多い場合と少ない場合で、光合成速度に差があるため、乾燥にはあまり強くなさそうだということが推測できます。

また表1より、基準点に近い部分では植物Tが、基準点から遠いところ、つまり標高が比較的高いところでは植物Mが生えていることがわかります。

 

以上の情報を元に、選択肢を見ていきましょう。

選択肢1. 種Tは種Mに比べて乾燥に強いため、明るい裸地でも生育できる。

不適です。冒頭で説明したように、植物Tは水が少ないと光合成速度が落ちる一方で、植物Mは水が少なくても光合成速度を落とさないので、Mの方が乾燥に強いと言えます。

選択肢2. 水やり回数が多い条件では、種Tの葉の光合成速度は種Mと同程度になる。

不適です。植物Tでは確かに、水を多く与えると光合成速度は上昇しますが、図2を見ると植物Tの光合成速度には及んでいません。

選択肢3. 種Mは種Tに比べて、葉の光合成速度が乾燥の影響を受けにくい。

適切です。冒頭で説明したように、植物Mは水の少ない条件下でも光合成速度をほとんど落とすことはないので、乾燥の影響を受けにくいと言える。

選択肢4. カラマツ林の林床の環境は、種Tよりも種Mの生育により適している。

不適です。問題文を見ると、カラマツ林は基準点より高度が低い方向に生えています。冒頭で解説したように、基準点に近い部分では植物Tが多く生息しています。よって、より標高の低い地点ではTのほうが生育に適しているといえます。

まとめ

今回の問題は、図と表の読み取りができなければほぼ回答ができない問題でした。しかし逆に、図と表を読み取ることができれば、ほとんど知識は必要ない問題でしたので、知識をつけるだけでなく、表や図、グラフをしっかりと読み取れるようにしておきましょう。

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