共通テスト(理科) 過去問
令和8年度(2026年度)本試験
問51 (地学基礎(第1問) 問5)

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問題

共通テスト(理科)試験 令和8年度(2026年度)本試験 問51(地学基礎(第1問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

C  生物の大量絶滅と地質構造に関する次の問いに答えよ。

白亜紀末期の大量絶滅のおもな原因は、直径約10kmの天体(隕石(いんせき))の衝突による地球環境の激変であったと考えられている。この衝突の証拠とされるものとして最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
  • イリジウムが濃集した層(粘土層)
  • 直径約1kmの複数のクレーター
  • 黒色または灰色のチャート層
  • 赤道付近で形成されたドロップストーン(氷成堆積物・氷河堆積物)

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は「イリジウムが濃集した層(粘土層)」です。

 

約6600万年前の白亜紀末には、生物の大規模な絶滅が起こりました。

その原因の一つとして、直径約10kmの天体が地球に衝突したことが考えられています。

その時代の地層からは、地表には少ないイリジウムという元素が異常に多く含まれる薄い層が世界各地で見つかっています。

イリジウムは隕石などの天体に比較的多く含まれるため、天体衝突を示す重要な証拠となっています。

選択肢1. イリジウムが濃集した層(粘土層)

適切です。

イリジウムは地球の表面にはあまり多くありませんが、隕石などには比較的多く含まれています。

白亜紀とその次の時代の境界付近の地層では、イリジウムを多く含む薄い粘土層が世界各地で見つかっています。このことから、大量のイリジウムを含む天体が地球に衝突したと考えられています。

選択肢2. 直径約1kmの複数のクレーター

不適切です。

白亜紀末の大量絶滅に関係すると考えられているのは、直径約10kmの天体が衝突した出来事です。

その衝突によって、現在のメキシコ・ユカタン半島付近には、直径約180kmの巨大なクレーターができたと考えられています。

したがって、白亜紀末の天体衝突の証拠として「直径約1kmのクレーターが複数ある」という説明は適切ではありません。

選択肢3. 黒色または灰色のチャート層

不適切です。

チャートは、海中にすむ小さな生物の殻などに含まれる二酸化ケイ素が海底にたまり、長い時間をかけて固まってできる岩石です。

チャートの色や存在だけでは、白亜紀末に天体が衝突したことを示すことはできません。

選択肢4. 赤道付近で形成されたドロップストーン(氷成堆積物・氷河堆積物)

不適切です。

ドロップストーンは、氷河や流氷によって運ばれた石が、氷がとけたときに海底などへ落ちてできる堆積物です。

赤道付近にこのような地層が見つかった場合は、過去に地球全体が非常に寒冷だった可能性などを考える材料になりますが、白亜紀末の天体衝突を直接示すものではありません。

まとめ

白亜紀末には、大きな天体が地球に衝突し、その影響で大量のちりやガスが大気中に広がったと考えられています。

その結果、日光が地表に届きにくくなり、気温や生態系が大きく変化しました。

この天体衝突の重要な証拠の一つが、白亜紀末の地層に見られるイリジウムが濃集した層です。

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