共通テスト(理科) 過去問
令和8年度(2026年度)本試験
問61 (地学基礎(第4問) 問3)

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問題

共通テスト(理科)試験 令和8年度(2026年度)本試験 問61(地学基礎(第4問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

自然災害に関する次の問いに答えよ。

高校生のジオさんは、先日の大雨で、ある地域で土石流が発生したと聞いて疑問に思い、T先生に質問にいった。次の会話文中の( エ )・( オ )に入れる語の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

ジオさん:土石流はどのような地域で起こりやすいのですか?
T先生:風化した( エ )からなる斜面は土石流が起きやすいです。( エ )は成長した数種類の粗粒の鉱物からなり、それぞれの鉱物の熱膨張の割合が違うため、温度の変化によって膨張・収縮が繰り返されると、鉱物間に隙間ができます。
ジオさん:それは( オ )的風化ですね。
T先生:そうですね。さらに、その隙間にしみ込んだ水と長石が反応すると粘土(粘土鉱物)に変化します。これらの作用によって、( エ )は強度が低下してもろくなります。このような岩石が分布する地域では、大雨が降ると土石流が発生しやすくなります。日本列島には、そのような地域が多く分布しています。
  • エ:玄武岩   オ:物理
  • エ:玄武岩   オ:化学
  • エ:花こう岩  オ:物理
  • エ:花こう岩  オ:化学

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この過去問の解説 (1件)

01

正しい組合せは「エ:花こう岩 オ:物理」です。

 

花こう岩は、石英・長石・黒雲母など、数種類の比較的大きな鉱物の結晶からできています。

それぞれの鉱物は、温度が変化したときの膨張や収縮の程度が異なります。そのため、温度変化を繰り返すと鉱物どうしの間に隙間ができ、岩石がもろくなります。

 

このように、岩石の成分そのものが別の物質に変化せず、割れたり細かくなったりする風化を物理的風化といいます。

選択肢1. エ:玄武岩   オ:物理

玄武岩は、マグマが地表付近で急速に冷えてできる火成岩です。そのため、一般に鉱物の結晶が細かく、問題文にある「成長した数種類の粗粒の鉱物からなる」という特徴には当てはまりません。

まとめ

花こう岩は、石英・長石・黒雲母などの大きな結晶からできています。

これらの鉱物は温度変化による膨張や収縮の程度が異なるため、繰り返し温度が変化すると隙間ができ、岩石がもろくなります。

これは物理的風化です。

さらに、水が長石と反応して粘土鉱物に変わる現象は化学的風化です。

こうした風化によって花こう岩がもろくなった地域では、大雨によって崩れた土砂が水とともに流れ下り、土石流が発生しやすくなります。

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