共通テスト(理科) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問52 (地学基礎(第1問) 問3)
問題文
次の図3は、ある地域の地質を模式的に示した断面図である。この地域では、地層Cが花こう岩Aと地層Bを不整合に覆っている。地層Bは、石炭の層を挟(はさ)む泥岩からなり、古生代後期の植物化石を含む。ただし、地層Bは花こう岩Aとの境界付近ではホルンフェルスになっている。地層Cは、石炭の層を挟む砂岩からなり、その下部にはカヘイ石(ヌンムリテス)の化石を含む礫(れき)が含まれる。また、断層Dが認められる。
地層Bが堆積してから地層Cの堆積が始まるまでの間に起こったできごとの説明として誤っているものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
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問題
共通テスト(理科)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問52(地学基礎(第1問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)
次の図3は、ある地域の地質を模式的に示した断面図である。この地域では、地層Cが花こう岩Aと地層Bを不整合に覆っている。地層Bは、石炭の層を挟(はさ)む泥岩からなり、古生代後期の植物化石を含む。ただし、地層Bは花こう岩Aとの境界付近ではホルンフェルスになっている。地層Cは、石炭の層を挟む砂岩からなり、その下部にはカヘイ石(ヌンムリテス)の化石を含む礫(れき)が含まれる。また、断層Dが認められる。
地層Bが堆積してから地層Cの堆積が始まるまでの間に起こったできごとの説明として誤っているものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
- 地層Bが断層Dの活動によってずれた。
- 地層Bが傾斜した。
- 地層Bに花こう岩Aが貫入した。
- 地層Bが侵食作用によってけずられた。
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この過去問の解説 (3件)
01
「地層B→断層D→地層C」という順序で何が起きたかを問う問題です。
不整合(地層の間に侵食の跡がある面)と断層の前後関係を読み取ることが鍵です。
誤った選択肢、つまり「その期間には起こっていないこと」を探しましょう。
では、問題を見てみましょう。
断層DがBをずらしたなら、地層CもBと同じようにずれているはずです。
しかし、地層Cは断層でずれていないことが図から読み取れます。
つまり断層DはBの堆積後、Cの堆積前ではなく、C堆積後に活動したか、あるいはBとCの堆積前に活動したことになります。
そのため、この選択肢(断層DがB堆積後〜C堆積前に活動した)は誤りです。
地層BとCの間には不整合面があり、BはCと異なる傾きを示しています。
このことから、B堆積後にBが傾き、その後侵食されてCが堆積したと考えられます。
そのため、この選択肢は正しいです。
花こう岩Aは地層Bを貫いているが、地層Cには及んでいないと図から読み取れます。
これはBの堆積後・Cの堆積前に貫入したことを示しています。
そのため、この選択肢は正しいです。
不整合面の存在は、地層Bがいったん地表に露出して侵食されたことを示します。
その後、地層Cが堆積したと考えられます。
そのため、この選択肢は正しいです。
・不整合は「堆積→隆起・傾動→侵食→再堆積」を示す。
・断層がある地層だけずれていれば、その断層は上の地層より古い。
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02
図3を見ると、断層Dが断層Cまで切っています。これにより、断層は地層Cが堆積後にできたことが分かります。
問題文では、「地層Bが堆積してから地層Cの堆積が始まるまでの間に起こったできごと」を問われています。
つまり、断層Dはまだ活動していない時期なので、地層Bがすれる原因にはなりません。
よって、「地層Bが断層Dの活動によってずれた」は誤りとなります。
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03
正解は、「地層Bが断層Dの活動によってずれた。」です。
図では、断層Dが地層Cまで切っているので、断層Dの活動は地層Cができた後だと判断できるためです。
断層Dは、地層Cも切っています。切っているもの(断層)のほうが新しい、という考え方から、断層Dの活動は地層Cの堆積後になります。したがって「地層Bが堆積してから地層Cの堆積が始まるまで」の期間には入れられません。
適切な説明です。
図では、地層B中の石炭層が斜めになっています。一方で地層Cはほぼ水平で、不整合の面で切られています。これは、地層Bがいったん傾いてから削られ、その上に地層Cが重なったことを示します。
適切な説明です。
地層Bが花こう岩Aの近くでホルンフェルスになっている、と書かれています。ホルンフェルスは、花こう岩のようなマグマが入り込み、その熱で周りの岩石が変化してできる岩石です。つまり、地層Bが先にあり、あとから花こう岩Aが貫入したと考えます。
適切な説明です。
地層Cが花こう岩Aと地層Bを不整合に覆う、ということは、地層Bや花こう岩Aの上面がいったん地表に出て削られた(侵食された)時間がある、という意味です。図の不整合の境界がでこぼこしているのも、削られた面であることを表しています。
断層が地層を切っているとき、断層の活動はその地層より後です。今回は断層Dが地層Cまで切っているので、「地層Cがたまる前」に断層Dが動いたとは言えません。
不整合があるときは、傾きや侵食などの「空白の時間」が入ると考えます。地層Bが傾いて削られ、その上に地層Cが重なった流れをつかむと整理しやすいです。
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