大学入学共通テスト(理科) 過去問
令和4年度(2022年度)本試験
問80 (物理(第3問) 問2(1))

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問題

大学入学共通テスト(理科)試験 令和4年度(2022年度)本試験 問80(物理(第3問) 問2(1)) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読み、後の問いに答えよ。

図1のように、二つのコイルをオシロスコープにつなぎ、平面板をコイルの中を通るように水平に設置した。台車に初速を与えてこの板の上で走らせる。台車に固定した細長い棒の先に、台車の進行方向にN極が向くように軽い棒磁石が取り付けられている。二つのコイルの中心間の距離は0.20mである。ただし、コイル間の相互インダクタンスの影響は無視でき、また、台車は平面板の上をなめらかに動く。
台車が運動することにより、コイルには誘導起電力が発生する。オシロスコープにより電圧を測定すると、台車が動き始めてからの電圧は、図2のようになった。

この実験に関して述べた次の文章中の空欄( ア )に入れる語句として最も適当なものを、それぞれの選択肢のうちから一つ選べ。

コイルに電磁誘導による電流が流れると、その電流による磁場は、台車の速さを( ア )する力を及ぼす。しかし、実際の実験ではこの力は小さいので、台車の運動はほぼ等速直線運動とみなしてよかった。力が小さい理由は、オシロスコープの内部抵抗が( イ )からである。
空気抵抗も台車の加速度に影響を与えると考えられるが、この実験では台車が遅く、さらに台車の質量が( ウ )ので、空気抵抗の影響は小さい。
問題文の画像
  • 大きく
  • 小さく
  • 台車が近づくときは大きく、遠ざかるときは小さく
  • 台車が近づくときは小さく、遠ざかるときは大きく

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この過去問の解説 (2件)

01

電磁誘導により発生する磁場は、台車(磁性体)の動きを抑える方向に働きます。

選択肢2. 小さく

これが正解です。

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02

解答 ア: 小さく

 

解説

「コイルに電磁誘導による電流が流れると、その電流による磁場は、

台車の速さを( ア )する力を及ぼす。」の穴埋め問題です。

 

簡潔な解説

”変化を嫌う方向に力がかかる”と考えます。

・近づいてくるときは台車を退けようとする

・遠ざかるときは台車を引き止めようとする

と考えて、どちらにせよ台車の運動の逆向きに力が

働き、減速させようとすることがすぐにわかります。

 

よって答えは ア: 小さく  となります。

 

詳細な解説

以下の解説文中の左右は図1の向きに準じます。

 

まずレンツの法則を復習しましょう。

レンツの法則: 

コイルを貫く磁束の変化を妨げる向きに誘導電流が流れる

 

コイルを貫く磁束の向きについて、左から右向きを正とします。

レンツの法則より、

①磁束が増加すれば左向きの磁場を発生させる誘導電流が流れる

②磁束が減少すれば右向きの磁場を発生させる誘導電流が流れる

これを用いて考えます。

 

また磁石付近の空間において、

N極付近の磁束はN極から遠ざかる方向であるを向く

S極付近の磁束はS極に近づく方向であるを向く

極に近い領域ほど磁束密度の大きさが大きい

と言えるので、

(i)台車が近づくとコイルを貫く磁束が増加する

(ii)台車が遠ざかるとコイルを貫く磁束が減少する

といえます。

 

したがって(i)(ii)と①②より、

・台車が近づくと左向き磁場が発生、つまり斥力が働く

・台車が遠ざかると右向き磁場が発生、つまり引力が働く

となり、近づくときも遠ざかるときも台車の運動の逆向きに力が

働き、減速させようとすることがわかります。

よって答えは ア: 小さく  となります。

選択肢2. 小さく

この選択肢が正解となります。

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