大学入学共通テスト(理科) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問49 (生物基礎(第2問) 問5(2))
問題文
(b)チロキシンは、生体内の代謝を促進するホルモンであるが、カエルでは変態にも必須で、幼生(オタマジャクシ)の血液中のチロキシン濃度は、変態の進み具合に応じて変化する。また、幼生の飼育水にチロキシンを加えておくと、加えていない場合よりも変態が速く進む。この現象に着目し、アフリカツメガエルの幼生を使って、変態に影響を及ぼすことが分かっている化学物質Xが、チロキシンの作用を阻害するか、それとも増強するかを調べることにした。変態の進み具合は、幼生の形態的変化を指標に数値化(以下、形態指標)できる。血液中のチロキシンが検出可能となる濃度まで上昇した幼生の形態指標を1に設定したところ、その後の経過日数に対する形態指標および血液中のチロキシン濃度は、図3のように変化した。これを参考に、実験3を行った。
実験3
形態指標1の幼生を数匹ずつ四つの水槽に入れ、それぞれ「対照実験群(飼育水のみ)」、「チロキシン投与群」、「化学物質X投与群」、「チロキシンおよび化学物質X投与群」とした。温度や餌、明暗周期などの条件を全て同一にして飼育し、3週間後の形態を形態指標に基づいて比較した。なお、投与したチロキシンおよび化学物質Xの濃度は、いずれの投与群でも、それぞれ等しいものとする。
図4は実験3の結果であり、Ⅰ〜Ⅳは実験3の四つの処理群のいずれかに相当する。図3と比較すれば、Ⅰ〜Ⅳのうち対照実験群に相当するものが分かるので、化学物質Xがチロキシンの作用を阻害しているか、あるいは増強しているかが分かる。
Ⅳに相当する処理として最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
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問題
大学入学共通テスト(理科)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問49(生物基礎(第2問) 問5(2)) (訂正依頼・報告はこちら)
(b)チロキシンは、生体内の代謝を促進するホルモンであるが、カエルでは変態にも必須で、幼生(オタマジャクシ)の血液中のチロキシン濃度は、変態の進み具合に応じて変化する。また、幼生の飼育水にチロキシンを加えておくと、加えていない場合よりも変態が速く進む。この現象に着目し、アフリカツメガエルの幼生を使って、変態に影響を及ぼすことが分かっている化学物質Xが、チロキシンの作用を阻害するか、それとも増強するかを調べることにした。変態の進み具合は、幼生の形態的変化を指標に数値化(以下、形態指標)できる。血液中のチロキシンが検出可能となる濃度まで上昇した幼生の形態指標を1に設定したところ、その後の経過日数に対する形態指標および血液中のチロキシン濃度は、図3のように変化した。これを参考に、実験3を行った。
実験3
形態指標1の幼生を数匹ずつ四つの水槽に入れ、それぞれ「対照実験群(飼育水のみ)」、「チロキシン投与群」、「化学物質X投与群」、「チロキシンおよび化学物質X投与群」とした。温度や餌、明暗周期などの条件を全て同一にして飼育し、3週間後の形態を形態指標に基づいて比較した。なお、投与したチロキシンおよび化学物質Xの濃度は、いずれの投与群でも、それぞれ等しいものとする。
図4は実験3の結果であり、Ⅰ〜Ⅳは実験3の四つの処理群のいずれかに相当する。図3と比較すれば、Ⅰ〜Ⅳのうち対照実験群に相当するものが分かるので、化学物質Xがチロキシンの作用を阻害しているか、あるいは増強しているかが分かる。
Ⅳに相当する処理として最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
- 対照実験群
- チロキシン投与群
- 化学物質X投与群
- チロキシンおよび化学物質X投与群
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