大学入学共通テスト(理科) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問142 (生物(第4問) 問2)

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問題

大学入学共通テスト(理科)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問142(生物(第4問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読み、後の問いに答えよ。

生物部のユウキさんとレイさんは、水族館で水槽を眺めていた。そのとき、(a)魚のクマノミやエビがイソギンチャクと一緒にいる様子が目に留まった。二人は、これらの生物の系統と進化、生態について話をした。

ユウキ:そういえば、地球上での魚類の出現について、授業で習ったよね。たしか、原始的な魚類は、古生代に繁栄したんだよね。
レイ:エビと同じ門に分類される昆虫類が出現したのも古生代だよね。この時代は、生物が陸上に進出した時代だったと思うけど、陸上の乾燥した環境に適応した生物が繁栄するのは、(X)アンモナイト類の化石がたくさん出てくる中生代だったよね。
ユウキ:そうだね、(Y)完全には水辺から離れられない両生類が陸上に進出したのは古生代だし、この時代には植物の陸上進出も起こったよね。でも、植物のうち(Z)受精時に外界の水を必要としない被子植物が陸上で繁栄したのは中生代だったよね。
レイ:ところで、クマノミはイソギンチャクのそばにずっといるね。この2種の種間関係は(b)相利共生だって、先生が話していたのを思い出したよ。
ユウキ:よく見ると、(c)同じイソギンチャクのそばで暮らしているクマノミの体長が違うみたいだけど、順位制があるのかな。
レイ:水族館の飼育員さんにお願いして、調べてみようよ。

下線部(X)〜(Z)のいずれかには、生物群の名称に誤りが1箇所ある。誤りの修正として最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
  • (X)アンモナイト類 → サンゴ類
  • (X)アンモナイト類 → フズリナ類
  • (Y)両生類 → 無顎類
  • (Y)両生類 → 爬虫(はちゅう)類
  • (Z)被子植物 → 裸子植物
  • (Z)被子植物 → コケ植物

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この過去問の解説 (1件)

01

まず、中生代にたくさん発見された化石は「アンモナイト類」です。それに対し、サンゴ類の化石は古生代、フズリナ類の化石は古生代末に多く発見されています。そのため、この説明は正しいと言えます。

 

次に、「完全には水辺から離れられない生物が陸上に進出した」という部分がポイントです。まず、無顎類というのは、ヤツメウナギやヌタウナギのことを指します。彼らの多くは水中に住み、鰓呼吸をします。そのため、彼らの生活には常に水を必要とし、陸上に進出するのは不可能です。

次に、爬虫類は、受精する際に、羊膜卵を持っています。そのため、生活する上で、水辺に依存することがありません。つまり、爬虫類は、「完全に水辺を離れられる」生物となります。

一方、両生類は、陸上に最初に進出した脊椎動物であり、受精する際に羊膜卵を持っていないため、水中や湿った場所に卵を産みます。よって、「完全には水辺から離れられない生物が陸上に進出した」というのは、両生類をさしているので、この説明は正しいと言えます。

 

そして、「受精時に外界の水を必要としない植物」について考えましょう。

まず、コケ植物ですが、胞子で増えていきますが、受精には外界の水が必要となるため、コケ植物は誤りとなります。次に被子植物と裸子植物ですが、どちらも花粉が風や動物によって運ばれ、受精の際に外界の水を必要としないという点では、どちらも問題文と合致しています。しかし、被子植物は繁栄したのは、中生代より後の白亜紀後期以降になるので、この下線部は、被子植物ではなく、裸子植物というのが正しいです。

よって、「受精時に外界の水を必要としない被子植物が陸上で繁栄したのは中生代」という文章の被子植物が誤りで、正しくは裸子植物となります。

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