大学入学共通テスト(理科) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問143 (生物(第4問) 問3)
問題文
生物部のユウキさんとレイさんは、水族館で水槽を眺めていた。そのとき、(a)魚のクマノミやエビがイソギンチャクと一緒にいる様子が目に留まった。二人は、これらの生物の系統と進化、生態について話をした。
ユウキ:そういえば、地球上での魚類の出現について、授業で習ったよね。たしか、原始的な魚類は、古生代に繁栄したんだよね。
レイ:エビと同じ門に分類される昆虫類が出現したのも古生代だよね。この時代は、生物が陸上に進出した時代だったと思うけど、陸上の乾燥した環境に適応した生物が繁栄するのは、(X)アンモナイト類の化石がたくさん出てくる中生代だったよね。
ユウキ:そうだね、(Y)完全には水辺から離れられない両生類が陸上に進出したのは古生代だし、この時代には植物の陸上進出も起こったよね。でも、植物のうち(Z)受精時に外界の水を必要としない被子植物が陸上で繁栄したのは中生代だったよね。
レイ:ところで、クマノミはイソギンチャクのそばにずっといるね。この2種の種間関係は(b)相利共生だって、先生が話していたのを思い出したよ。
ユウキ:よく見ると、(c)同じイソギンチャクのそばで暮らしているクマノミの体長が違うみたいだけど、順位制があるのかな。
レイ:水族館の飼育員さんにお願いして、調べてみようよ。
下線部(b)について、次の下線部の生物にみられる種間関係のなかで相利共生の例として適当でないものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
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問題
大学入学共通テスト(理科)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問143(生物(第4問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)
生物部のユウキさんとレイさんは、水族館で水槽を眺めていた。そのとき、(a)魚のクマノミやエビがイソギンチャクと一緒にいる様子が目に留まった。二人は、これらの生物の系統と進化、生態について話をした。
ユウキ:そういえば、地球上での魚類の出現について、授業で習ったよね。たしか、原始的な魚類は、古生代に繁栄したんだよね。
レイ:エビと同じ門に分類される昆虫類が出現したのも古生代だよね。この時代は、生物が陸上に進出した時代だったと思うけど、陸上の乾燥した環境に適応した生物が繁栄するのは、(X)アンモナイト類の化石がたくさん出てくる中生代だったよね。
ユウキ:そうだね、(Y)完全には水辺から離れられない両生類が陸上に進出したのは古生代だし、この時代には植物の陸上進出も起こったよね。でも、植物のうち(Z)受精時に外界の水を必要としない被子植物が陸上で繁栄したのは中生代だったよね。
レイ:ところで、クマノミはイソギンチャクのそばにずっといるね。この2種の種間関係は(b)相利共生だって、先生が話していたのを思い出したよ。
ユウキ:よく見ると、(c)同じイソギンチャクのそばで暮らしているクマノミの体長が違うみたいだけど、順位制があるのかな。
レイ:水族館の飼育員さんにお願いして、調べてみようよ。
下線部(b)について、次の下線部の生物にみられる種間関係のなかで相利共生の例として適当でないものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
- マルカメムシの腸内細菌は、この昆虫の腸内でしか生きられない。マルカメムシは、この腸内細菌を失うと栄養不足になり成長できない。
- スズメガの一種は、長い口吻(こうふん)でランの一種の花蜜を吸う。ランは、特徴的な花の形によりスズメガに花粉を付け、花粉が運ばれることで受粉する。
- ホトトギスは、抱卵しているウグイスの巣に卵を産む。ウグイスの親鳥は、自分の雛(ひな)ではなく、ホトトギスの雛を巣立ちまで育てる。
- 小型魚のベラの一種は、自分より大きな肉食魚の口内や体表につく小型の動物を餌とする。肉食魚は、ベラにからだを掃除してもらう。
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この過去問の解説 (1件)
01
まず、相利共生とは、異なる種の生物同士が一緒に生活し、双方が利益を得る関係のことです。例えば、ミツバチと被子植物の関係が挙げられます。ミツバチは花粉を運んで蜜を得られます。被子植物は、蜜をあげる代わりに受粉をすることができます。このように双方に利益がある関係を相利共生と言います。
マルカメムシの腸内細菌というのは、マルカメムシの体内でしか生きることが出来ません。マルカメムシは植物の汁を吸いますが、必須アミノ酸などが不足しがちです。そこで、マルカメムシの中でしか生きられない腸内細菌は、マルカメムシに不足している栄養を合成して、与えることができます。
細菌は、マルカメムシという安定した環境を得ることが出来、マルカメムシは細菌を体内に住ませることで不足した栄養を得る事ができます。
よって、マルカメムシと腸内細菌の関係は両者に利のある、相利共生と言えます。
これは、冒頭で挙げたミツバチと被子植物の関係と同じで、スズメガが花粉を運び、ランに受粉をさせます。その対価として、ランはスズメガに蜜を与えます。よって、スズメガとランの関係は両者に利のある、相利関係といえます。
ホトトギスは、ウグイスなどの他の鳥の巣に卵を産みます。これにより、ホトトギスは自分で子育てをする必要が無くなります。
一方、ウグイスは自分の雛だけでなく、ホトトギスの雛の子育ても行うので、ウグイスの親鳥の負担が増えます。ウグイスの親鳥は、ホトトギスの雛を育てても得る利益はありません。
よって、このホトトギスの托卵は、相利共生ではないと言えます。
小型魚のベラはいわゆるクリーナーフィッシュのことです。小型魚は、主に大型の肉食魚の体や校内にいる寄生虫や古い皮膚を食べ、栄養を得ています。
そして、肉食魚は、寄生虫が取り除かれ、健康を保つことが出来ます。
このベラと肉食魚の関係は、双方に利のある相利共生であると言えます。
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