共通テスト(理科) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問7 (物理基礎(第2問) 問3)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

共通テスト(理科)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問7(物理基礎(第2問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

AさんとBさんが浮力に関する探究活動を行っている。後の問いに答えよ。

Aさん:ばねはかりを買ったので、ジャガイモで浮力の実験をしてみよう。
Bさん:ジャガイモは水に沈むので、水より密度は大きいはずだね。
Aさん:密度と浮力の関係を確認しておこう。

Aさん:糸でジャガイモをばねはかりにつるし、水を入れた計量カップに徐々に沈めてみよう。
Bさん:ジャガイモの下端Pの水面からの深さと、ばねはかりの値から、浮力の変化がわかるんじゃないかな?
Aさん:そうだね。Pが水面より上にあるときは深さを負の値とすればいいね。せっかくなので計量カップの下にキッチンはかりを置いて実験してみようよ。

図1のようにAさんとBさんの二人は、水を入れた計量カップとジャガイモを用いて実験を行った。
AさんとBさんは、結果を図2の二つのグラフにまとめて議論している。

Aさん:図2の二つのグラフでは、キッチンはかりの値が大きくなるとばねはかりの値は小さくなるね。
Bさん:その関係をグラフで表してみよう。

ばねはかりの値とキッチンはかりの値の関係を表すグラフとして最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
問題文の画像
  • 解答選択肢の画像
  • 解答選択肢の画像
  • 解答選択肢の画像
  • 解答選択肢の画像
  • 解答選択肢の画像
  • 解答選択肢の画像

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

「右下がり、直線のグラフ」が正答です。

 

選択肢を見ると、当問では、
①右下がりか右上がりか
②比例か、反比例か
の上記2点が問われているとわかります。

 

そこで、ばねばかりとキッチンはかりのグラフを読み取ると、
・ばねばかりが最大(1.1N)のとき、キッチンはかりは最小(0.6kg)
・ばねばかりが最小(0.0N)のとき、キッチンはかりは最大(0.7kg超)
であり、「右下がり」のグラフになるとわかります。

 

 

 

また前問の括弧(ア)において、張力T、重力W、浮力Fの関係は、F=W−Tと表されることがわかっていました。


選択肢のグラフの縦軸であるばねばかりは張力T、キッチンはかりは浮力Fについての値のため、Tを求める式に直すと以下となります。
T=−F+W

Wはじゃがいもへの重力であり、じゃがいもの質量が変わらない以上一定のため、定数と扱えます。
そのため、上記のグラフは縦軸の張力Tを関数y、横軸の浮力Fを変数xと置くと、
y=−x+a
のグラフと同一になります。


そのため、「比例」のグラフである「直線」のグラフが正答となります。

選択肢4. 解答選択肢の画像

この選択肢が最も適当です。

まとめ

別解として、
「T=−F+W」の関係より、縦軸張力Tは横軸浮力Fと負の比例関係である。
そのため右下がり、直線のグラフが正答である、と置き換えることなくそのまま考えることもできます。


数学が得意な方であれば、こちらの考え方のほうがわかりやすく、ばねばかりとキッチンはかりの値を照らし合わせる必要もないため、時間短縮にもなるでしょう。

参考になった数0

02

ジャガイモが水に沈んでいくと、ジャガイモには上向きの「浮力」がはたらきます。 浮力の分だけジャガイモが持ち上げられるため、ばねはかりの値は浮力と同じだけ減少します。作用・反作用の法則により、ジャガイモが水から浮力を受けるのと同時に、水はジャガイモから同じ大きさの力で下向きに押し返されます。そのため、キッチンはかりの値は浮力と同じだけ増加します。

ばねはかりの値は浮力に比例して減少し、キッチンはかりの値は浮力に比例して増加します。両方とも浮力という同じ変数に対して比例して変化しているため、この2つの値の関係をグラフにすると直線になります。

 

ばねばかりの値が増加するにつれキッチンはかりの値は減少するので右肩下がりの直線になっているグラフを探します。

選択肢4. 解答選択肢の画像

よってこの選択肢が正解となります。

参考になった数0

03

解答 右肩下がりの直線のグラフ

 

解説その1

図2から

・キッチンはかり0.60kg(≒5.9N)でばねばかり1.1N

・キッチンはかり0.66kg(≒6.5N)でばねばかり0.5N

・キッチンはかり0.70kg(≒6.9N)でばねばかり0.1N

を読み取り、

(キッチンはかり[Nに換算])+(ばねばかり[N])=(一定)

の関係に気づくことができれば正解できます。

 

解説その2

浮力の大きさF、重力の大きさW、張力の大きさTとします。

ばねばかりの値はTに相当します。

水の重さをw、キッチンはかりの値をm、重力加速度の大きさをgとします。

反作用より、ビーカーがキッチンはかりから受ける力の大きさはmgです。

ビーカーが浮力の反作用を受けることに注意します。

 

・点Pが水面より下のときの力の釣り合いより、

0=T-W+F かつ 0=mg-w-F

であり、2式からFを消して、

0=T+mg-W-w

つまり

0=T+mg-(W+w) …(★)

変形して

T=-gm+(W+w) …(※)

(※)は傾き-g、切片W+wの直線のグラフになります。

 

補足

点Pが水面より上のときも(※)と整合します。

また、水とじゃがいもをまとめて1つの物体とみなせば、

いきなり(★)を書くことができます。

選択肢4. 解答選択肢の画像

この選択肢が正解となります。

参考になった数0