大学入学共通テスト(理科) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問40 (生物基礎(第2問) 問3)

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問題

大学入学共通テスト(理科)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問40(生物基礎(第2問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

ヒトの体内環境の維持に関する次の文章を読み、後の問いに答えよ。

(a)血液は、血管を通って体内を循環しており、細胞の呼吸に必要な酸素や栄養分、細胞が放出した二酸化炭素や老廃物を、からだの適切な場所に運搬する。また体内には、(b)皮膚や血管が傷ついたときにすぐに修復する仕組みが備わっている。

皮膚や血管の修復作用は、感染を防ぐために重要である。皮膚と血管が傷ついたときに、修復作用が不十分であると、傷口からは病原体が次々と侵入する。皮膚と血管が傷ついた直後に、傷口付近で起こる病原体に対する防御反応として最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
  • 傷口に集まってきた血小板が、侵入してきた病原体を取り込む。
  • 傷口を塞ぐために角質層が形成される。
  • マクロファージが傷口付近で病原体を取り込む。
  • ナチュラルキラー(NK)細胞が、傷口から侵入した病原体を直接攻撃する。
  • 抗体産生細胞(形質細胞)が傷口の組織に集まって、侵入してきた病原体に対する抗体を放出する。

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この過去問の解説 (2件)

01

ポイントは、

状況:皮膚や血管が傷ついた直後

目的:傷口から侵入する病原体に対する防御

これを踏まえて、各選択肢を見ていきましょう。

選択肢1. 傷口に集まってきた血小板が、侵入してきた病原体を取り込む。

血小板は止血が役割で、病原体を取り込むわけではないので、誤りとなります。

選択肢2. 傷口を塞ぐために角質層が形成される。

角質層はバリアの役割がありますが、形成されるのには数日~数週間の時間が必要です。今回の、「直後」の防御には間に合わないので誤りとなります。

選択肢3. マクロファージが傷口付近で病原体を取り込む。

マクロファージは貪食細胞で、傷口にすぐ集まり、侵入した病原体を食べて破戒するので、直後の防御として正しいと言えます。

選択肢4. ナチュラルキラー(NK)細胞が、傷口から侵入した病原体を直接攻撃する。

ナチュラルキラー細胞はウイルス感染細胞や腫瘍細胞を攻撃するのがメインで、病原体などの自由な細菌に対する防御は持ち合わせていないので、誤りとなります。

選択肢5. 抗体産生細胞(形質細胞)が傷口の組織に集まって、侵入してきた病原体に対する抗体を放出する。

抗体生成は獲得免疫で反応に数日~数週間の時間がかかります。今回の「直後」の防御には適さないので、誤りとなります。

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02

自然免疫と獲得免疫の違いを明確にしましょう👍🏻

選択肢1. 傷口に集まってきた血小板が、侵入してきた病原体を取り込む。

血小板の主な役割は止血であり、食作用は行いません。

したがって、不正解です。

選択肢2. 傷口を塞ぐために角質層が形成される。

角質層はすでにある皮膚構造であり、傷ついた直後に形成されるものではありません。

したがって、不正解です。

選択肢3. マクロファージが傷口付近で病原体を取り込む。

皮膚と血管が傷つくと、好中球やマクロファージなどが傷口に集まり、食作用によって病原体を排除します。

したがって、正解です。

選択肢4. ナチュラルキラー(NK)細胞が、傷口から侵入した病原体を直接攻撃する。

NK細胞は主にウイルス感染細胞やがん細胞を攻撃します。

したがって、不正解です。

選択肢5. 抗体産生細胞(形質細胞)が傷口の組織に集まって、侵入してきた病原体に対する抗体を放出する。

獲得免疫によって抗体がつくられるため、反応までに時間がかかります。すなわち、皮膚と血管が傷ついた直後における防御反応ではありません。

したがって、不正解です。

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