共通テスト(理科) 過去問
令和6年度(2024年度)追・再試験
問16 (物理基礎(第3問) 問6)
問題文
高速道路のサービスエリアや公共施設には、短時間で充電できる急速充電器が設置されている。バッテリーの容量が60kWhの電気自動車の充電率が35%のとき、急速充電器を使用して充電した。図2は、急速充電器から供給された電力の時間変化を示すグラフである。ただし、充電開始の時間を0分としている。
電気自動車の回生ブレーキは、モーターを発電機として利用することで、力学的エネルギーの一部を電気エネルギーに変換できるブレーキである。
質量が2.0✕103kgの自動車が、回生ブレーキをかけながら、高低差1.0✕102mの坂道を一定の速さで下った。力学的エネルギーの減少分の20%が、回生ブレーキにより電気エネルギーに変換されたとする。変換されたエネルギーEは何Jか。その値を有効数字2桁で表すとき、次の式中の空欄( )に入れる数字として最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。ただし、重力加速度の大きさを9.8m/s2とする。
E=( )✕105J
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問題
共通テスト(理科)試験 令和6年度(2024年度)追・再試験 問16(物理基礎(第3問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
高速道路のサービスエリアや公共施設には、短時間で充電できる急速充電器が設置されている。バッテリーの容量が60kWhの電気自動車の充電率が35%のとき、急速充電器を使用して充電した。図2は、急速充電器から供給された電力の時間変化を示すグラフである。ただし、充電開始の時間を0分としている。
電気自動車の回生ブレーキは、モーターを発電機として利用することで、力学的エネルギーの一部を電気エネルギーに変換できるブレーキである。
質量が2.0✕103kgの自動車が、回生ブレーキをかけながら、高低差1.0✕102mの坂道を一定の速さで下った。力学的エネルギーの減少分の20%が、回生ブレーキにより電気エネルギーに変換されたとする。変換されたエネルギーEは何Jか。その値を有効数字2桁で表すとき、次の式中の空欄( )に入れる数字として最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。ただし、重力加速度の大きさを9.8m/s2とする。
E=( )✕105J
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この過去問の解説 (2件)
01
解答 3.9
解説
力学的エネルギーの変化を求めます。
「坂道を一定の速さで下った」とあるので、
運動エネルギーは変化していません。
位置エネルギーの減少量は、
mgh=2.0✕103kg・9.8m/s2・1.0✕102m=19.6✕105J
です。このうち20%が電気エネルギーに変換されるので、
E=19.6✕105J・0.2=3.92✕105J
有効数字2桁で考えるので
E=3.9✕105J
よって答えは 3.9 となります。
この選択肢が正解となります。
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02
この問題でおさえておきたいポイントは、エネルギーの変換についてです。
問題文にも書いてあるように、自動車や鉄道では減速時に運動エネルギーの一部を発電に用いることで電気エネルギーに変換しています。
このシステムのことを回生ブレーキといい、これまで捨てていたエネルギーを再利用することができるというエコな仕組みです(ただし変換効率は低い)。
さて、本問題は基本的に問題文に書いてある通りです。
力学的エネルギーの減少分の20%が、電気エネルギーに変換されたそうです。
ではまず力学的エネルギーの減少分を求めてみましょう。
力学的エネルギーには運動エネルギーと位置エネルギーがあります。
自動車は一定の速度で坂道を下っており、速度が変化しないため運動エネルギーに変化はありません。
坂道を下った結果、高低差が1.0×102mとのことなので、位置エネルギーが減少しているわけです。
その減少分は
U = 質量×重力加速度×高さ
= 2.0×103×9.8×1.0×102
= 19.6×105 J
と求めることができます。
このうち20%が変換されるため、求めるエネルギーEは
E = 19.6×105×0.2
= 3.92×105 J
と求まります。
よって選択肢のうち最も近い値のものを選ぶと、3.9となります。
これが正しい選択肢となります。
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