共通テスト(理科) 過去問
令和6年度(2024年度)追・再試験
問68 (地学基礎(第3問) 問4)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

共通テスト(理科)試験 令和6年度(2024年度)追・再試験 問68(地学基礎(第3問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

天体の大きさや天体までの距離に関する次の文章を読み、後の問いに答えよ。

宇宙には、地球などの惑星、太陽を含む恒星、銀河などさまざまな天体がある。次の図1は、これらの天体の大きさや地球からの距離を数直線(1目盛り増えるごとに1桁ずつ値が増加する数直線)上に表示したもので、さまざまな天体の大きさや地球からの距離の違いを実感できる。

次の文章中の( ア )〜( ウ )に入れる数値と語の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

図1を見ると、太陽から最も近い恒星までの距離は太陽の直径のおよそ( ア )倍になるのに対して、アンドロメダ銀河までの距離は銀河系円盤部の直径のおよそ20倍である。恒星や銀河の大きさ、恒星間や銀河間の距離としてこれらの値が典型的なものであるとする。銀河間距離を銀河の大きさで割った値(比)は、恒星間距離を恒星の大きさで割った値にくらべて( イ )。ただし、図1のX(3億光年に相当)よりも大きな範囲で見渡すと、銀河は( ウ )に分布しており、銀河がほとんどない空間も存在する。
問題文の画像
  • ア:8  イ:小さい  ウ:縞(しま)状
  • ア:8  イ:大きい  ウ:泡状(網(あみ)目状)
  • ア:8  イ:大きい  ウ:縞(しま)状
  • ア:3000万  イ:小さい  ウ:泡状(網(あみ)目状)
  • ア:3000万  イ:小さい  ウ:縞(しま)状
  • ア:3000万  イ:大きい  ウ:泡状(網(あみ)目状)

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

この問題は、恒星・銀河の大きさと、それらの間の距離のスケールを比較できるかを問う問題です。

ポイントは、次の3点です。

・恒星同士の距離は、恒星の大きさと比べてどれくらい離れているのか。

・銀河同士の距離は、銀河の大きさと比べてどれくらい離れているのか。

・宇宙の大規模な銀河分布の特徴。

を理解することです。

選択肢4. ア:3000万  イ:小さい  ウ:泡状(網(あみ)目状)

(ア)

太陽の直径は、約1.4×106km、

太陽から最も近い恒星(プロキシマ・ケンタウリ)までの距離は約4×1013km。

これを太陽の直径で割ると、(4×1013)÷(1.4×106)≒3000万となります。

よって、(ア)=3000万となります。

 

(イ)

それぞれの天体の大きさで割って比較しましょう。

恒星の場合

・恒星の大きさ:太陽の直径程度(約106km)

・恒星間距離:約1013~1014km)

なので、およそ数千万倍になります。

 

銀河の場合

アンドロメダ銀河までの距離は、銀河系円盤部の直径の約20倍です。

よって、銀河の場合の比の方が小さいことが分かります。

したがって、(イ)=小さいとなります。

 

(ウ)

宇宙を広い範囲で見ると、銀河は均等に散らばっているわけではありません。銀河は集まって、

・銀河が多く存在する部分

・銀河がほとんど存在しない空間(ボイド)

を作っています。

この分布は、泡の膜や網の目のように見えるため、泡状(網目状)と表現されます。

よって、(ウ)=泡状(網目状)となります。

参考になった数0

02

天体の大きさと距離のスケール感を読み取り、恒星どうしの距離と銀河どうしの距離の違いを比較できるかを問う問題です。

選択肢4. ア:3000万  イ:小さい  ウ:泡状(網(あみ)目状)

太陽の直径は約 10^6 km、太陽から最も近い恒星までの距離は約 10^13〜10^14 km です。
実際には、太陽から最も近い恒星までの距離は太陽の直径のおよそ3000万倍になります。

 

一方、アンドロメダ銀河までの距離は、銀河系円盤部の直径のおよそ20倍です。
つまり、銀河どうしの距離を銀河の大きさで割った値は、恒星どうしの距離を恒星の大きさで割った値に比べて小さいです。

 

また、非常に広い範囲で見ると、銀河は一様ではなく、泡の膜や網目のように集まって分布しています。

これを宇宙の大規模構造といいます。

まとめ

したがって正しい組合せは、
「ア:3000万 イ:小さい ウ:泡状(網目状)」 

です。

 

参考になった数0

03

宇宙のさまざまなスケール(恒星間・銀河間の距離と天体の大きさの比較)について問う問題です。

では、問題を見てみましょう。

選択肢4. ア:3000万  イ:小さい  ウ:泡状(網(あみ)目状)

【ア】

図表より、

・太陽の直径:約140万km(≈1.4×10⁶km)

・最も近い恒星(ケンタウルス座アルファ星)までの距離:約4.2光年 ≈ 4.0×10¹³km

 

最近傍星までの距離 ÷ 太陽の直径

=4.0×10¹³(km) ÷ 1.4×10⁶(km) ≈ 2.9×10⁷ ≈ 約3000万

 

【イ】

問題文から「アンドロメダ銀河までの距離は銀河系円盤部の直径のおよそ20倍」とわかります。

また、(ア)より、恒星間の距離比は約3000万です。

 

比較すると、

銀河間の距離比(20)< 恒星間の距離比(3000万)

 

銀河間の距離比は恒星間の距離比より「小さい」ことになります。

つまり、銀河どうしは恒星どうしよりも相対的に近いといえます。

 

【ウ】

宇宙の大規模構造では、銀河は泡(バブル)の表面に集まって分布しています。

内部はほとんど銀河のない空洞(ボイド)になっています。

 

まとめ

・図表から距離を読み取ることが大切

・宇宙の大規模構造 = 銀河が泡状(バブル)の表面に集まって分布(内部はボイド)

参考になった数0