共通テスト(理科) 過去問
令和6年度(2024年度)追・再試験
問133 (生物(第4問) 問1)

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問題

共通テスト(理科)試験 令和6年度(2024年度)追・再試験 問133(生物(第4問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

動物の行動に関する次の文章を読み、後の問いに答えよ。

ミツバチの(a)ワーカー(働きバチ)は、餌場から巣に戻ると、仲間のワーカーに餌場の位置を伝えるダンスを行う。これは、(b)生得的行動の一つである。ワーカーは、(c)巣から餌場までの距離がおよそ100m以内の場合には円形ダンスを、それよりも遠い場合には8の字ダンス(尻振りダンス)を行う(図1)。仲間のワーカーは、これらのダンスから(d)餌場の位置の情報(巣からの距離や方向)を受け取る。このような行動によってミツバチの集団(以下、コロニー)は、効率よく食物を集めている。

下線部(a)に関連して、社会性昆虫であるミツバチのコロニーは、女王、将来生殖を行う個体(以下、生殖個体)、および生殖を行わないワーカーからなる。ワーカーは、コロニーの他個体の世話などの利他行動(自己の不利益にもかかわらず他個体の利益となる行動)を行う。ワーカーは自らの子を残さないが、この利他行動には、自己と共通する遺伝子を広める効果がある。次の記述a〜dのうち、この効果が成立するために必要な条件はどれか。その組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

a  ワーカーの行動が、他のワーカーの生存を助けること
b  ワーカーの行動が、生殖個体の生存を助けること
c  ワーカーどうしが血縁関係にあること
d  ワーカーと生殖個体が血縁関係にあること
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  • a、b
  • a、c
  • a、d
  • b、c
  • b、d
  • c、d

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この過去問の解説 (3件)

01

<a>

ワーカーを助けても、そのワーカー自身は生殖を行わないので、直接次世代に遺伝子を伝えるわけではありません。

よって、この選択肢は不適当と言えます。

 

<b>

生殖個体は、将来子孫を残します。

そのため、「ワーカーが生殖個体を助ける→生殖個体が生き残る→子を残す→ワーカーと共通する遺伝子も次世代へ」ということが起こります。

よって、この選択肢は適当と言えます。

 

<c>

ワーカーどうしが血縁関係にあったとしても、ワーカーは基本的に生殖を行いません。したがって、「ワーカーどうしが血縁関係にあること」だけでは、遺伝子を次世代に広める効果にはつながりません。

よって、この選択肢は不適当と言えます。

 

<d>

ワーカーと生殖個体が血縁関係にあるからこそ、「ワーカーが生殖個体を助ける→生殖個体が子を残す→ワーカーと共通する遺伝子も子に伝わる」ということが可能になります。

よって、この選択肢は適当と言えます。

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02

ハチは、母(女王バチ)と子(ワーカー)やワーカーと自身の子より姉妹(ワーカー同士)の方が遺伝的に近くなる性質をもちます。
※父(オス)が半倍数性(オスが1倍体)であるため。

 

ワーカーが自分の子を残すよりも、親の生殖を手助けする(姉妹の生存を助ける)方が遺伝的に有利になることがポイントです。したがって正解は、


b:ワーカーの行動が、生殖個体の生存を助けること
d:ワーカーと生殖個体が血縁関係にあること


です。

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03

この問題は、ワーカーが自らの子を残さないにも関わらず、利他行動を行うことによって、どんな条件であれば自己と共通する遺伝子を広める効果があるかを推測する問題です。

 

【aの解説】不適

ワーカーは通常、生殖を行いません。そのため、他のワーカーの生存を助けても、それだけでは共通する遺伝子を次世代へ残すことにはつながりません。

したがって、この条件は必ずしも必要ではありません。

 

【bの解説】適当

利他行動によって自己の遺伝子を広めるためには、その行動によって子孫を残す個体の生存や繁殖が助けられる必要があります。

生殖個体が生存し、多くの子孫を残すことで、ワーカーと共通する遺伝子も次世代へ受け継がれる可能性が高まります。

したがって、この条件は必要です。

 

【cの解説】不適

ワーカーどうしが血縁関係にあっても、ワーカー自身は通常生殖を行いません。

そのため、ワーカー同士が血縁であるだけでは、利他行動によって共通する遺伝子を広めることはできません。

したがって、この条件は必ずしも必要ではありません。

 

【dの解説】適当

血縁選択では、自分と共通する遺伝子をもつ血縁個体の繁殖を助けることで、自身の遺伝子を間接的に次世代へ残すことができます。

そのため、ワーカーの利他行動が自己の遺伝子を広める効果をもつためには、ワーカーと生殖個体が血縁関係にあることが必要です。

したがって、この条件は必要です。

 

以上より、bとdの組み合わせが正解となります。

選択肢1. a、b

不適です。

選択肢2. a、c

不適です。

選択肢3. a、d

不適です。

選択肢4. b、c

不適です。

選択肢5. b、d

正解です。

選択肢6. c、d

不適です。

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