共通テスト(理科) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問35 (生物基礎(第1問) 問1)

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問題

共通テスト(理科)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問35(生物基礎(第1問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

細胞の働きに関する次の文章を読み、後の問いに答えよ。

気管の表面は、働きの異なる複数の細胞からできている(図1)。
分泌細胞は粘液を分泌し、(a)繊毛細胞にある繊毛は粘液を喉の方向に排出するための運動を行う。これらの細胞は基底細胞から分化する。(b)細菌などの異物は、粘液により捉えられ、繊毛の運動により排出される。繊毛の内部には、繊毛の運動をつかさどるタンパク質Aがあり、(c)これに異常が起こると、異物の排除が正常に行われなくなる

下線部(a)・(b)に関する記述として最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
問題文の画像
  • 繊毛細胞は同化と異化を行うが、細菌は異化のみを行う。
  • 繊毛細胞も細菌も、核の中に遺伝子の本体であるDNAを含む。
  • 葉緑体は、繊毛細胞には存在しないが、細菌には存在する。
  • ミトコンドリアは、繊毛細胞には存在するが、細菌には存在しない。

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この過去問の解説 (2件)

01

①下線部(a)繊細胞とは

生物の世界には大きく分けて「原核細胞(細胞小器官をもたない)」「真核細胞(細胞小器官をもつ)」の2つのグループがあります。

繊毛細胞は細胞小器官をもつ真核細胞の仲間です。

 

②下線部(b)細菌とは

細菌は核(核膜)がありません。つまり細胞小器官をもたない原核細胞の仲間です。

 

用語解説

 

・細胞小器官・・・核やミトコンドリアが入っている部屋のようなもの

・ミトコンドリア・・・酵素を使って効率的にATPを合成する細胞小器官

 

この問題は「原核細胞」と「真核細胞」の特徴をそれぞれ正しく理解できているかを問われています。それでは各選択肢をみていきましょう。

選択肢1. 繊毛細胞は同化と異化を行うが、細菌は異化のみを行う。

これは誤りです。

 

繊毛細胞(真核細胞)、細菌(原核細胞)、すべての生き物は生きていくために同化・異化も行います。

 

用語解説

 

・同化・・・物質の合成

・異化・・・物質の分解、エネルギーの取り出し

選択肢2. 繊毛細胞も細菌も、核の中に遺伝子の本体であるDNAを含む。

これは誤りです。

 

繊毛細胞は真核細胞なので核を持ちますが、細菌は原核細胞なので核(核膜)を持ちません。

細菌のDNAは細胞質の中にむき出しの状態で存在しています。

選択肢3. 葉緑体は、繊毛細胞には存在しないが、細菌には存在する。

これは誤りです。

 

葉緑体は植物、藻類に存在します。したがって動物の細胞である繊毛細胞、細菌には存在しません。

シアノバクテリアなど一部光合成を行う細菌がありますが、これらは葉緑体を持たず細胞膜が変化した部分などで光合成を行います。

 

 

 

選択肢4. ミトコンドリアは、繊毛細胞には存在するが、細菌には存在しない。

これは正解です。

 

冒頭でも解説したようにミトコンドリアは酵素を使って効率的にATPを合成する細胞小器官です。

細胞小器官をもつ絨毛細胞(真核細胞)には存在しますが、細胞小器官をもたない(=ミトコンドリアなど膜構造をもつ細胞小器官がない)細菌にはミトコンドリアは存在しません。したがってこの記述は正しいと言えます。

 

 

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02

繊毛細胞に関する問題です。各選択肢を見ていきましょう。

選択肢1. 繊毛細胞は同化と異化を行うが、細菌は異化のみを行う。

細菌も同化と異化の両方を行います。よって、細菌は、「異化のみを行う」という点が誤りとなります。

選択肢2. 繊毛細胞も細菌も、核の中に遺伝子の本体であるDNAを含む。

繊毛細胞は真核細胞なので、核の中にDNAがあります。一方、細菌は原核生物なので、核をもたないため、核の中にDNAは含みません。

よって、この選択肢は誤りとなります。

選択肢3. 葉緑体は、繊毛細胞には存在しないが、細菌には存在する。

繊毛細胞にも細菌にも葉緑体は存在しません。よって、この選択肢は誤りとなります。

選択肢4. ミトコンドリアは、繊毛細胞には存在するが、細菌には存在しない。

繊毛細胞は真核生物なので、ミトコンドリアを持ちます。一方、細菌は原核生物なのでミトコンドリアを持ちません。よって、この選択肢は正しいと言えます。

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