共通テスト(理科) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問47 (生物基礎(第3問) 問1)

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問題

共通テスト(理科)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問47(生物基礎(第3問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

生態系とバイオームに関する次の文章を読み、後の問いに答えよ。

アサさんとヨウさんは、展示施設でクジラの標本を観察しながら話をした。

アサ:これは、近くの海岸に座礁して、死んでしまった(a)マッコウクジラの骨格なんだよ。
ヨウ:座礁した14頭のうち、1頭は生きたまま海へかえすことができたけど、残りは死んで、そのうち12頭の死体は海底に沈められたんだって。(b)深海の底では完全に分解されるまでに10年以上かかるって聞いたよ。
アサ:1頭の(c)死体は砂浜に埋められて、その後、この骨格標本として保存されたんだね。
ヨウ:(d)死体を処分場で燃やすことも考えられるけど、そうしたらどうなっていただろう。

下線部(a)について、マッコウクジラは、海洋生態系において最上位の栄養段階に属する動物である。このような栄養段階が最上位の動物には、栄養段階が下位の動物と比べたとき、どのような特徴があるか。その特徴として最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
  • 個体数が少ない。
  • 個体数はキーストーン種によって制限されやすい。
  • 捕食されやすい。
  • 体サイズが小さい。

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この過去問の解説 (2件)

01

生態系における食物連鎖のピラミッドを正しく理解してるか問われている問題です。

各選択肢を見ていきましょう。

選択肢1. 個体数が少ない。

この記述は正しいです。

 

生態系では植物が太陽光から作ったエネルギーが草食動物→小型肉食動物→大型肉食動物(ピラミッドの下位から上位へ)へと受け渡されていきます。しかし上の段階に進むにつれて、生命維持活動に必要な呼吸や体温維持により、エネルギーの多くが失われてしまいます。

最上位にいるマッコウクジラなどは養えるだけのエネルギー(餌)に限りがあるので、下位の動物(プランクトンや小魚など)に比べて個体数が少なくなります。

 

選択肢2. 個体数はキーストーン種によって制限されやすい。

この記述は誤りです。

 

キーストーン種とは・・・生態系の中で“いなくなると周りが崩壊してしまう”ような多大な影響を持つ種のこと

 

マッコウクジラのような最上位の捕食者自身がキーストーン種になることもありますが、彼らの個体数が他のキーストーン種によって制限されやすいという特徴はありません。餌となる生物の量や環境によって制限されることはあります。

選択肢3. 捕食されやすい。

この記述は誤りです。

 

最上位の栄養段階にいる=自分を食べる天敵はいないという事になるので、基本的に捕食される心配はありません。

 

選択肢4. 体サイズが小さい。

この記述は誤りです。

 

シャチ、マッコウクジラ、ライオン、ワシなど最上位の捕食者たちは体のサイズが大きいことが多いです。

 

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02

この栄養段階が上がるほど利用できるエネルギーが減少するという生態学の原理を問われています。

 

選択肢1. 個体数が少ない。

エネルギー量が少ないため、多数の個体を支えることができません。

よって、この選択肢は正しいと言えます。

選択肢2. 個体数はキーストーン種によって制限されやすい。

キーストーン種は生態系に大きな影響を与える種ですが、「最上位の栄養段階だからキーストーン種に制限されやすい」とは言えません。

よって、この選択肢は誤りとなります。

選択肢3. 捕食されやすい。

最上位捕食者は通常ほとんど捕食されません。

よって、この選択肢は誤りとなります。

選択肢4. 体サイズが小さい。

最上位捕食者は大型のことが多いです。

よって、この選択肢は誤りとなります。

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