共通テスト(理科) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問48 (生物基礎(第3問) 問2)

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問題

共通テスト(理科)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問48(生物基礎(第3問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

生態系とバイオームに関する次の文章を読み、後の問いに答えよ。

アサさんとヨウさんは、展示施設でクジラの標本を観察しながら話をした。

アサ:これは、近くの海岸に座礁して、死んでしまった(a)マッコウクジラの骨格なんだよ。
ヨウ:座礁した14頭のうち、1頭は生きたまま海へかえすことができたけど、残りは死んで、そのうち12頭の死体は海底に沈められたんだって。(b)深海の底では完全に分解されるまでに10年以上かかるって聞いたよ。
アサ:1頭の(c)死体は砂浜に埋められて、その後、この骨格標本として保存されたんだね。
ヨウ:(d)死体を処分場で燃やすことも考えられるけど、そうしたらどうなっていただろう。

下線部(b)に関連して、生態系には、生物の遺体(遺骸)の分解が遅い生態系と速い生態系がある。次の記述a〜cのうち、生態系内で生物の遺体(遺骸)の分解が遅くなることに直接関係する理由として適当なものはどれか。それを過不足なく含むものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

a  細菌・菌類の代謝が遅い。
b  生物の遺体(遺骸)を消費する生物の総量が少ない。
c  光合成を行う生物の総量が少ない。
  • a
  • b
  • c
  • a、b
  • a、c
  • b、c
  • a、b、c

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は有機物の分解する側の条件について正しく理解しているかを問われています。

a,b,cの記述内容をみていきましょう。

 

a.細菌・菌類の代謝が遅い。

 

生態系において遺体(遺骸)を無機物(二酸化炭素や水など)に分解するのは細菌、菌類といった分解者がその役割を担っています。

たとえば深海(水温の低い場所)だと分解者の細胞の活動は低下してしまいます。彼らの働くスピード遅くなれば必然的に遺体(遺骸)の分解にも時間がかかってしまいます。


b.生物の遺体(遺骸)を消費する生物の総量が少ない。

 

大きなクジラが沈んでくると、細菌たちが分解する前に、これをエサとして食べる大型魚や深海エビ(ヌタウナギ、ダイオウグソクムシなど)といった肉食者・デトリタス食者が肉を削ぎ落します。この遺体を食べてくれる生き物の個体数が少ない環境だと分解のスピードは大幅に遅れます。

 

c.光合成を行う生物の総量が少ない。

 

生産者=植物、プランクトンのような光合成を行う生物

 

生産者は太陽の光を使って有機物を作り出す役割を担っています。

光合成をする生き物の多い、少ないは遺体(遺骸)の分解するスピードに直接関係ありません。

 

選択肢1. a

これは誤りです。

選択肢2. b

これは誤りです。

選択肢3. c

これは誤りです。

選択肢4. a、b

これは正解です。

選択肢5. a、c

これは誤りです。

選択肢6. b、c

これは誤りです。

選択肢7. a、b、c

これは誤りです。

まとめ

分解が遅くなる=「分解を担当する分解者・消費者の数、活動スピードに問題がある」と言い換えことが出来ます!

したがって「分解者」「分解をサポートする消費者」に関する記述でないものは誤りになります。

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02

この問題で問われているのは、「成体の遺体(遺骸)の分解が遅くなることに直接関係する理由」です。ここで重要なのは、「分解者や遺骸を利用する生物の活動」です。

 

a細菌・菌類の代謝が遅い。

→細菌や菌類は代表的な分解者です。分解者の代謝が遅いと、有機物を分解する速度が遅くなり、遺骸が長期間残ることになります。

よって、この選択肢は正しいと言えます。

 

b生物の遺体(遺骸)を消費する生物の総量が少ない。

→遺骸は腐肉食動物、底生動物、分解者などに利用されます。これらの生物が少ないと、遺骸を処理する速度が遅くなります。つまり、分解の遅さに直接関係します。

よって、この選択肢は正しいと言えます。

 

c光合成を行う生物の総量が少ない。

→光合成生物が少ないと、生態系全体の生産量に影響します。しかし、今ある遺骸がどれくらい速く分解されるかには直接関係しません。

分解速度を決めるのは主に、分解者の活動、遺骸を利用する生物の量、温度や酸素などの環境条件です。

よって、この選択肢は誤りとなります。

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