共通テスト(理科) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問55 (地学基礎(第1問) 問4)

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問題

共通テスト(理科)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問55(地学基礎(第1問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

火成岩と火山に関する次の問いに答えよ。

次の文章中のウ・エに入れる語の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

ローマ帝国の古代都市ポンペイは、次の図2に示したベスビアス(ヴェズヴィオ)火山の火口から約9km離れた麓(ふもと)にあった。記録によると西暦79年8月24日の昼ごろに噴火が始まり、火口から巨大な噴煙が立ちのぼった。噴煙は北西の風に乗って南東にあったポンペイ上空に広がり、街におびただしい量の軽石が降り注いだ。軽石の分布から、噴煙は高度20km付近の( ウ )に達していたと推定される。翌日8月25日の朝、火山砕屑物(さいせつぶつ)が( エ )とともに高速で斜面を流れ下る火砕(かさい)流が発生し、すでに2m以上の厚さで軽石に覆われていたポンペイを襲った。このとき、街に残っていた2000人以上の住民が犠牲となっている。
問題文の画像
  • ウ:成層圏  エ:雨水
  • ウ:成層圏  エ:火山ガス
  • ウ:中間圏  エ:雨水
  • ウ:中間圏  エ:火山ガス

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この過去問の解説 (3件)

01

火山噴火で発生する噴煙の到達高度と、火砕流のしくみを理解しているかを問う問題です。

選択肢2. ウ:成層圏  エ:火山ガス

噴煙が高度20km付近まで達した場合、その高さは対流圏を越えて成層圏に達していたと考えられます。
中間圏はもっと高い高度にあるため、20km付近ではありません。

 

また、火砕流は、軽石や火山灰などの火山砕屑物が、高温の火山ガスとともに高速で斜面を流れ下る現象です。
雨水とともに流れるものは、火砕流ではなく土石流や火山泥流に近い現象です。

まとめ

したがって正しい組合せは、
「ウ:成層圏 エ:火山ガス」 

です。

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02

この問題は、大気の構造と火山噴火に伴う現象について問われています。

地球大気は高度によって、次のように区分されます。

・地表~約10~15km→対流圏

・約10~50km→成層圏

・約50~80km→中間圏

問題文の(ウ)は、高度20kmなので、(ウ)=成層圏となります。

 

火砕流とは、高温の火山ガスと火山砕屑物が混合して高速で流下する現象です。火山砕石物には、火山灰・軽石・岩片などが含まれます。火砕流は数百℃に達する高温状態で斜面を流下し、極めて大きな破壊力を持ちます。

よって、(エ)=火山ガスとなります。

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03

西暦79年のベスビアス火山噴火とポンペイの話をもとに、噴煙が到達した大気の層と火砕流の構成要素を問う問題です。

では、問題を見てみましょう。

選択肢2. ウ:成層圏  エ:火山ガス

【ウ】

大気の層は下から順に、対流圏(地表〜約12km)・成層圏(約12〜50km)・中間圏(約50〜80km)と分かれています。

問題文では「噴煙は高度20km付近に達した」とあります。

高度20kmは成層圏に相当します。

 

【エ】

火砕流は、高温の火山ガス(水蒸気・二酸化炭素・二酸化硫黄など)と軽石・火山灰などの火山砕屑物が一団となって山腹を高速で流れ下る現象です。

温度は数百〜数百℃に達し、流速は時速数十〜200km以上になることもあります。

 

まとめ

・大気の構造 = 対流圏(0〜約12km)・成層圏(〜約50km)・中間圏(〜約80km)

・火砕流 = 高温の火山ガス+火山砕屑物が一団となって高速で流れる現象

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