共通テスト(理科) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問57 (地学基礎(第1問) 問6)

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問題

共通テスト(理科)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問57(地学基礎(第1問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

堆積構造に関する次の問いに答えよ。

堆積構造の観察から、砕屑物(さいせつぶつ)を運搬・堆積させた水流の方向を復元できることがある。図3のA〜Dのなかで、水流の方向の復元に利用できる堆積構造の組合せとして最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
問題文の画像
  • AとB
  • AとC
  • AとD
  • BとC
  • BとD
  • CとD

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この過去問の解説 (3件)

01

堆積構造から、昔の水流の向きを読み取れるものを判断する問題です。

選択肢1. AとB

水流の方向を復元しやすい堆積構造は、主に次の2つです。

 

A:漣痕(リプルマーク)
水流や波によってできる波状の模様です。特に非対称な形の場合、ゆるやかな斜面側から急な斜面側へ水が流れたことがわかります。

 

B:斜交葉理(クロスラミナ)
斜めに傾いた細かい層の向きから、砂がどちらへ移動して堆積したかを読み取ることができます。

 

一方、Dの級化構造は粒の粗さの変化から地層の上下判定には使えますが、水流の方向を直接知るには適していません。

まとめ

水流の方向の復元に利用できるのは、

AとB 

です。

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02

堆積構造には、

・水流の向きまで分かるもの

・地層の上下は分かるが、水平方向は分からないもの

があります。

この問題では、「水流の方向」を復元できるものを選ぶので、流れの向きが記録されている構造を探します。

 

写真A:漣痕(リプルマーク)

漣痕(リプルマーク)とは、川底や海底の砂の表面にできる「さざ波状の模様」です。

流れによってできるリプルマークは、断面を見ると左右対称ではなく、

・上流側→ゆるやか

・下流側→急

という特徴があります。

写真Aは、さざ波状の模様を持ち、水流によってできた左右非対称の断面を持っています。

そのため、写真A:漣痕(リプルマーク)の形から水流の方向を判断できます。

 

写真B:斜交葉理(クロスラミナ)

斜交葉理は、砂が流れによって運ばれると、斜面を滑り落ちながら堆積します。すると地層には、斜めの縞模様が出来ます。この縞模様の傾いた方向が、砂が流れていった方向(下流側)を示します。

そのため、斜交葉理の傾きから水流の方向を復元できます。

 

写真C

写真Cは、漣痕・斜交葉理・級化構造のいずれにも該当しなし堆積構造です。そのため、この写真の構造からは水流の向きを判断できません。

 

写真D:級化構造

洪水や混濁流などで一度に大量の砂や礫が運ばれると、

・重い粒が先に沈む

・軽い粒が後に沈む

ため、上が細かく、下が粗い構造になります。しかし、流れがどの方向から来て、どの方向に流れたのかは分かりません。そのため、級化構造では、上下方向の情報は分かるが、水平方向の流れは分からないので、写真Dは利用できません。

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03

堆積構造の中には、砕屑物を運搬・堆積させた水流の方向を復元できるものとできないものがあります。

図3の写真A〜Dから、水流の方向の復元に利用できる2枚を選びます。

では、問題を見てみましょう。

選択肢1. AとB

【写真A】

写真Aは漣痕(リプルマーク)です。

一方向の水流でできる流れ漣痕は非対称断面をもち、急な傾斜面が下流方向を向きます。

畝の形状から水流の方向を復元できます。そのため、水流方向の復元に利用できます。

 

【写真B】

写真Bは斜交葉理(クロスラミナ)です。

斜めに傾いた縞模様の傾く方向が、水流や風の下流・下風方向を示します。

傾きの向きから水流の方向を読み取ることができます。そのため、水流方向の復元に利用できます。

 

【写真C】

写真Cは漣痕・斜交葉理・級化構造のいずれでもなく、水流方向の復元には利用できません。

 

【写真D】

写真Dは級化構造(級化層理)です。

粒径の上下変化(下が粗く上が細かい)は記録していますが、水平方向の流れの向きは記録しないため、水流方向の復元に利用できません。

まとめ

漣痕(リプルマーク):一方向の水流でできる流れの痕跡

斜交葉理(クロスラミナ):水流や風の下流・下風方向の痕跡

級化構造(級化層理):粒径の上下変化の痕跡

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