共通テスト(理科) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問62 (地学基礎(第3問) 問2)
問題文
宇宙の晴れ上がりとは、それまでまっすぐ進めなかった光が直進できるようになり、宇宙を見通すことができるようになった現象である。その原因として最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
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問題
共通テスト(理科)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問62(地学基礎(第3問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
宇宙の晴れ上がりとは、それまでまっすぐ進めなかった光が直進できるようになり、宇宙を見通すことができるようになった現象である。その原因として最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
- 陽子と中性子が結合してヘリウムの原子核ができて、自由な陽子の数が減った。
- 水素の原子核である陽子が生まれて、自由な陽子の数が増えた。
- 水素やヘリウムの原子核に電子が結合し、水素原子やヘリウム原子ができて、自由な電子の数が減った。
- 水素原子やヘリウム原子から電子が分離して、自由な電子の数が増えた。
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この過去問の解説 (3件)
01
宇宙の晴れ上がりが、自由な電子の減少によって起こった現象であることを理解しているかを問う問題です。
誤りです。
これはビッグバン後の初期に起こった原子核合成の説明です。
宇宙の晴れ上がりは、原子核ができたことではなく、自由な電子が減ったことによって起こりました。
誤りです。
陽子が増えたことが原因ではありません。
光を散乱していた主な原因は自由な電子なので、宇宙の晴れ上がりには自由な電子の減少が重要です。
正しい記述です。
宇宙の温度が下がると、原子核と電子が結合して中性の原子ができました。
その結果、自由な電子が減り、光が散乱されにくくなって宇宙を見通せるようになりました。
誤りです。
自由な電子が増えると、光は電子に散乱されやすくなり、むしろ宇宙は見通しにくくなります。
宇宙の晴れ上がりでは、逆に電子が原子核に結合して自由な電子が減りました。
正しい選択肢は、
「水素やヘリウムの原子核に電子が結合し、水素原子やヘリウム原子ができて、自由な電子の数が減った。」
です。
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02
ビッグバン直後の宇宙は非常に高温でした。そのため、電子と陽子(原子核)はバラバラに存在していました。この状態では、光はまっすぐ進むことができず、散乱します。
しかし、宇宙の温度が低下すると、水素原子核とヘリウム原子核が電子に結合して、水素原子とヘリウム原子ができます。すると、自由電子の数が急激に減少し、光は散乱することなく、まっすぐ進めるようになります。これを「宇宙の晴れ上がり」といいます。
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03
「宇宙の晴れ上がり」とは、宇宙が誕生してから約38万年後に光が自由に飛び回れるようになった現象です。
この原因は、自由な電子の数が減ったことで光が散乱されなくなったことにあります。
では、問題を見てみましょう。
ヘリウム原子核の生成はビッグバン直後(約3分後)に起きた「ビッグバン元素合成」であり、晴れ上がりより前の出来事です。
また、光の直進を妨げていたのは自由な電子であり、陽子ではありません。
そのため、この選択肢は誤りです。
陽子が増えることで晴れ上がりが起きるわけではありません。
晴れ上がりの原因は電子が原子核に捉えられて自由な電子が減ったことです。
宇宙が膨張して温度が下がると、自由な電子が原子核に捕まえられて中性原子が生まれます(「再結合」と呼ばれます)。
自由な電子が減ることで、光が電子に散乱されなくなり、宇宙を直進できるようになりました。
これが「宇宙の晴れ上がり」の原因ですので、この選択肢は正しいです。
電子が増えると光はさらに散乱されて見通せなくなります。
晴れ上がりとは逆の方向の変化です。
そのため、この選択肢は誤りです。
・宇宙誕生から約38万年後、電子が原子核に捕まえられて中性原子(水素・ヘリウム)が生まれた。
→自由な電子が減り光が直進できるようになった。(宇宙の晴れ上がり)
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