共通テスト(理科) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問99 (化学(第2問) 問3)

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問題

共通テスト(理科)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問99(化学(第2問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

電離定数がKaである1価の弱酸HA 1molを体積V0(L)の水に溶解させたとき、pHの値は4.0であった。さらに水を加えて希釈したとき、水溶液のpHの値と体積の関係を表すグラフはどれか。最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
ただし、水溶液の温度は一定であり、HAの電離度αは1に比べて非常に小さいので、1-α≒1とみなせるものとする。
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この過去問の解説 (2件)

01

HAの濃度をcmol/Lとすると、

弱酸HAの電離平衡はHA⇄H++A-

となるので、以下の表に示す通りになります

 HAH+A-
電離前(mol/L)c  
電離後(mol/L)c-cacaca

1-α≒1とみなせるので、

Ka=[H+][A-]/[HA]=c2α2/(1-α)c≒cα2

α=√(Ka/c)

したがって、水素イオン濃度は

[H+]=cα=√cKaとなります。

問題文より、HA1molを体積V0の水に溶解させた時pH=4.0となるとあります。

また、水の体積を10倍に増やした時(10V0)、HAの物質量は変わらないので、濃度は1/10倍(c→1/10c)になります。

[H+]=√(1/10cKa)=√(1/10)√cKa=10-0.5×1.0×10-4=1.0×10-4.5

したがって、体積が10V0(L)の時、pHが4.5付近であるグラフを選びます。

選択肢4. 解答選択肢の画像

このグラフが正解です。

まとめ

「弱酸・弱塩基は濃度を10分の1するとpHが0.5程度上がる(下がる)」という事を覚えておけば、(途中式不要の場合は)かなり早く回答することができます。マーク式の場合は覚えておくといいかもしれません。

 

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02

1価の弱酸の濃度をcmol/Lとすると、1-α≒1と見なせるので次のような関係性が成立します。

 

Kα=cα2・・・①        

α=√Kα/c・・・②

[H+]=cα=√cKα・・・③

 

HA1molを体積V0Lの水に溶解させたときにpH=4.0だったので、[H+]=1.0×10-4mol/Lとなります。

さらに水を加えて希釈をし、体積が10V0Lに達したとき、HA水溶液のモル濃度は最初の1/10倍となり、③式から[H+]はKαが一定なので√1/10=10-0.5倍となります。

 

よって[H+]=1.0×10-4mol/L×10-0.5=1.0×10-4.5mol/Lとなるから、体積が10V0LのときにpH=4.5となるグラフが正解となります。

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