共通テスト(理科) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問136 (生物(第3問) 問1)

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問題

共通テスト(理科)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問136(生物(第3問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

種の多様性と植物の物質生産に関する次の文章を読み、後の問いに答えよ。

森林内では、林冠から林床まで様々な高さに樹木種や草本種が葉を広げて、多様な植物が(a)共存している。図1は、北半球のある夏緑樹林の林床における光の強さの季節変化と、2種の草本種(種A・種B)が緑葉をつけている期間を示している。光環境の季節変化が、2種の林床草本種の葉の代謝に及ぼす影響を調べるため、呼吸速度と、十分強い光の下での光合成速度(以下、最大光合成速度)とを一定の温度で測定し、表1にまとめた。

下線部(a)に関連して、複数の生物種の共存に関する記述として適当でないものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
問題文の画像
  • 捕食者が特定の被食者のみを食物としている場合、両者の個体数が変動して共存することがある。
  • 生活空間が同じでも、異なる種類の食物を摂取できる場合、共存することがある。
  • ニッチ(生態的地位)の重なりが大きいほど、共存しやすくなる。
  • 競争の結果、生活空間がずれて共存することがある。

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この過去問の解説 (1件)

01

図1から読み取れること

林床の光の強さを見ると、

・4~5月:非常に明るい

・6~9月:極端に位

・10月以降:少し明るくなる

という点が読み取れます。

これは、

・春は樹木がまだ葉を広げていない

・夏は林冠が閉じて光が遮られる

・秋は落葉が始まる

ためです。

 

種Aの特徴

図を見ると、種Aは春だけ葉をつける植物です。つまり、明るい春のうちに一気に光合成する植物です。表を見ると、種Aの呼吸速度0.057、最大光合成速度0.68です。最大光合成速度が非常に大きいことから、光が十分あると猛烈に光合成できる植物です。

 

種Bの特徴

種Bは、春~秋まで長期間葉をつける植物です。表をみると

春→呼吸0.015、光合成0.30

夏→呼吸0.009、光合成0.17

秋→呼吸0.023、光合成0.24

種Aより全体的に光合成能力は低く、呼吸速度はかなり低いことが分かります。

つまり、種Bは、少ない光でも生きられることを意味します。

選択肢1. 捕食者が特定の被食者のみを食物としている場合、両者の個体数が変動して共存することがある。

捕食者と被食者の関係では、

被食者が増える→捕食者が増える→被食者が減る→捕食者が減る→被食者が増える

という周期的変動を繰り返しながら共存することがあります、

よって、この選択肢は正しいと言えます。

選択肢2. 生活空間が同じでも、異なる種類の食物を摂取できる場合、共存することがある。

これはニッチ分割です。

同じ森林に住む鳥でも、

・昆虫を食べる種

・木の実を食べる種

では、利用資源が異なるため、競争が弱まり共存できます。

よって、この選択肢は正しいと言えます。

選択肢3. ニッチ(生態的地位)の重なりが大きいほど、共存しやすくなる。

ニッチが大きく重くなるというのは、

・同じ場所

・同じ食物

・同じ活動時間

を利用するということです。

すると競争が激しくなります。

極端に重なると、競争的排除の原理が働き、一方が排除されやすくなります。

よって、この選択肢は誤りとなります。

選択肢4. 競争の結果、生活空間がずれて共存することがある。

競争によって、

・利用する場所

・利用する資源

・活動時間

が分かれることがあります。

これをすみわけ(ニッチ分割)といいます。

よって、この選択肢は正しいと言えます。

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