共通テスト(理科) 過去問
令和7年度(2025年度)本試験
問137 (生物(第3問) 問2)
問題文
森林内では、林冠から林床まで様々な高さに樹木種や草本種が葉を広げて、多様な植物が(a)共存している。図1は、北半球のある夏緑樹林の林床における光の強さの季節変化と、2種の草本種(種A・種B)が緑葉をつけている期間を示している。光環境の季節変化が、2種の林床草本種の葉の代謝に及ぼす影響を調べるため、呼吸速度と、十分強い光の下での光合成速度(以下、最大光合成速度)とを一定の温度で測定し、表1にまとめた。
次の記述a〜dのうち、林床の光環境の季節変化と林床草本種の葉の光合成と呼吸について、図1と表1から考えられることとして適当な記述はどれか。
その組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
a 比較的大きい最大光合成速度を示す種Aは、林冠の樹木の葉が展開する前の光を有効に利用している。
b 種Bは光の弱い7月の林床でも緑葉をつけているので、強い光があたれば、種Aと同程度の光合成速度を示す。
c 種Bの最大光合成速度は、林冠の樹木が葉をつけている季節では葉をつけていない季節に比べて小さい。
d 種Bの最大光合成速度と呼吸速度の比には、季節変化がみられない。
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問題
共通テスト(理科)試験 令和7年度(2025年度)本試験 問137(生物(第3問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
森林内では、林冠から林床まで様々な高さに樹木種や草本種が葉を広げて、多様な植物が(a)共存している。図1は、北半球のある夏緑樹林の林床における光の強さの季節変化と、2種の草本種(種A・種B)が緑葉をつけている期間を示している。光環境の季節変化が、2種の林床草本種の葉の代謝に及ぼす影響を調べるため、呼吸速度と、十分強い光の下での光合成速度(以下、最大光合成速度)とを一定の温度で測定し、表1にまとめた。
次の記述a〜dのうち、林床の光環境の季節変化と林床草本種の葉の光合成と呼吸について、図1と表1から考えられることとして適当な記述はどれか。
その組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
a 比較的大きい最大光合成速度を示す種Aは、林冠の樹木の葉が展開する前の光を有効に利用している。
b 種Bは光の弱い7月の林床でも緑葉をつけているので、強い光があたれば、種Aと同程度の光合成速度を示す。
c 種Bの最大光合成速度は、林冠の樹木が葉をつけている季節では葉をつけていない季節に比べて小さい。
d 種Bの最大光合成速度と呼吸速度の比には、季節変化がみられない。
- a、b
- a、c
- a、d
- b、c
- b、d
- c、d
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題のポイントは、図や表を読み解き、2種類の草本が環境に合わせて光合成や呼吸の能力をどのように変化させているかを推測することです。
a:適当です。
図1を見ると、種Aが緑葉をつけている機関は4月~6月の明るい時期に限定されています。
また、表2より、種Aの最大光合成速度は0.68であり、種Bよりも非常に大きい値です。
よって、種Aは林冠の樹木の葉が展開する前の光を有効に利用しているといえます。
したがって、aの記述は正しいといえます。
b:不適当です。
最大光合成速度とは、十分に強い光の下で測定された際の光合成速度を指します。
表1を見ると、種Bの最大光合成速度はどの季節であっても、0.17~0.30の範囲に留まり、種Aの0.68より小さい値です。
したがって、たとえ8月に強い光を当てたとしても、種Aと同程度の光合成速度を示すことはありません。
したがって、bの記述は不適当です。
c:適当です。
種Bが葉をつけていない季節である春では、最大光合成速度は0.30です。
一方で、種Bが葉をつけている季節である夏や秋では、最大光合成速度はそれぞれ0.17、0.24です。
これらを比較すると、樹木が葉をつけている季節(夏・秋)のほうが、葉をつけていない季節(春)よりも最大光合成速度が小さい値になります。
したがって、cの記述は正しいといえます。
d:不適当です。
表1の数値を用いて、最大光合成速度と呼吸速度の比を計算します。
春:0.30÷0.015=20
夏:0.17÷0.009=約18.9
秋:0.24÷0.023=約10.4
計算の結果より、季節によって比率が大きく変動しています。
したがって、dの記述は不適当です。
正解です。
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02
<a>
図1を見ると、種Aが葉をつけているのは主に4~5月で、この時期は林床の光が強いです。また、表1では種Aの最大光合成速度は0.68と大きいです。
したがって、種Aは春先の強い光を利用して盛んに光合成をしていると考えられます。
よって、この選択肢の記述は正しいと言えます。
<b>
表1では、種Bの最大光合成速度は、
・春:0.30
・夏:0.17
・秋:0.24
となっています。いずれも種A0.68よりは小さいです。「強い光が当たれば種Aと同程度」という根拠はないので、この選択肢の記述は誤りとなります。
<c>
図1より、林冠木が葉をつけている期間は夏を含みます。
種Bの最大光合成速度は、
・春(林冠葉なし):0.30
・夏(林冠葉あり):0.17
・秋(林冠葉ありの終盤):0.24
で、葉がある時期の方が小さいです。
よって、この選択肢の記述は正しいと言えます。
<d>
比を計算しましょう。
・春:0.30/0.015=20
・夏:0.17/0.009=18.9
・秋:0.24/0.023=10.4
以上のことから。種Bの最大光合成速度と呼吸速度の比は、10.4~20と大きく変化していることが分かります。よって、この選択肢の記述は誤りとなります。
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