共通テスト(理科) 過去問
令和7年度(2025年度)追・再試験
問40 (生物基礎(第1問) 問6)

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問題

共通テスト(理科)試験 令和7年度(2025年度)追・再試験 問40(生物基礎(第1問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

生物の特徴と、遺伝子とその働きに関する次の文章Bを読み、後の問いに答えよ。

B  生命活動はタンパク質の働きによって支えられている。タンパク質は、各生物の(c)ゲノムに存在する遺伝子が発現することによって合成される。

大腸菌のゲノムには、約4200個の遺伝子が存在する。条件Aで培養した大腸菌の細胞一つに含まれるmRNAの総数を調べたところ、約8000であった。一方、条件Bで培養した大腸菌の細胞一つに含まれるmRNAの総数は約3000で、タンパク質の総数は約300万であった。次の記述d〜gのうち、これらの結果から考えられる遺伝子発現に関する考察として適当なものはどれか。その組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。ただし、細胞に含まれる全てのmRNAとタンパク質は、細胞分裂後に合成されたものとする。

d  ゲノムに存在する遺伝子の数が変化したことにより、細胞一つに含まれるmRNAの総数が変化する。
e  同一のDNA領域を、繰り返し転写することができる。
f  全ての遺伝子において、常に転写と翻訳が行われている。
g  一つの細胞内には、同じタンパク質が複数個存在する。
  • d、e
  • d、f
  • d、g
  • e、f
  • e、g
  • f、g

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この過去問の解説 (1件)

01

ゲノム:設計図全巻セット

DNA(遺伝子):設計図

mRNA:コピー

タンパク質:コピーをもとにして作られた製品

 

以上のようなイメージをもって、問題文中の文章と示された選択肢をみていきましょう。

 

d.ゲノムに存在する遺伝子の数が変化したことにより、細胞一つに含まれるmRNAの総数が変化する。

 

この記述は誤りです。

ゲノム(元々の設計図の数)が途中で増えたり減ったりすることはありません。(遺伝子の数は約4200個で一定です)

条件A、条件Bで結果が変わったのは設計図(=DNA)からコピー(=mRNA)を作る量であって、元々のDNAの数は変わりません。


e.同一のDNA領域を、繰り返し転写することができる。

 

この記述は正しいです。

(条件Aを参照)遺伝子の数は約4200個、これに対して作られたmRNAは約8000個とあります。

設計図(=DNA)が4200個しかないのに、コピー(=mRNA)が8000個もあるということは「同じ設計図(=DNA領域)から何枚もコピーをとった」ということを示しているため、この選択肢の文章は適切です。


f.全ての遺伝子において、常に転写と翻訳が行われている。
 

この記述は誤りです。

(条件Bを参照)mRNAの総数はおよそ3000個です。

遺伝子の数はおよそ4200個に対して、mRNAの数はおよそ3000個しかありません。

 

もし全ての遺伝子が常に転写と翻訳が行われているといしたら、mRNAは最低でも4200個はあるはずです。

つまり条件Bにより遺伝子の中には使われていなかったり、休んでいるものもあるという事が分かります。

 

g.一つの細胞内には、同じタンパク質が複数個存在する。

 

この記述は正しいです。
(条件Bを参照)mRNAが約3000個に対してタンパク質が300万個出来上がっています。

これは1つのmRNAから平均しておよそ1000個のタンパク質が作られている計算になります。

つまりこれは「同じ種類のタンパク質が細胞内に複数個作られ、存在している」ということを示しています。

したがってこの選択肢は適切です。

 

選択肢1. d、e

これは誤りです。

選択肢2. d、f

これは誤りです。

選択肢3. d、g

これは誤りです。

選択肢4. e、f

これは誤りです。

選択肢5. e、g

これは正解です。

選択肢6. f、g

これは誤りです。

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