共通テスト(理科) 過去問
令和7年度(2025年度)追・再試験
問42 (生物基礎(第2問) 問2)
問題文
A 体内環境が一定に保たれる性質を恒常性といい、自律神経系や(a)内分泌系の働きによって調節されている。ヒトの細胞は、血液中のグルコースをエネルギー源として利用する。食物を分解して得られたグルコースは、消化管から吸収され、血液によって全身の細胞に運ばれる。健康な人では、(b)血液中のグルコース濃度(以下、血糖濃度)は、複数のホルモンの作用によって、適正な範囲に保たれている。
下線部(b)に関連して、運動でエネルギーを消費したときの血糖濃度の変化について調べた。健康な人が60分間運動し、その直後60分間安静にしていたときの、血糖濃度とすい臓から分泌される2種類のホルモン(ホルモンA・ホルモンB)の血液中の濃度を30分おきに測定したところ、図1のようになった。ホルモンAまたはホルモンBに関する記述として最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
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問題
共通テスト(理科)試験 令和7年度(2025年度)追・再試験 問42(生物基礎(第2問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
A 体内環境が一定に保たれる性質を恒常性といい、自律神経系や(a)内分泌系の働きによって調節されている。ヒトの細胞は、血液中のグルコースをエネルギー源として利用する。食物を分解して得られたグルコースは、消化管から吸収され、血液によって全身の細胞に運ばれる。健康な人では、(b)血液中のグルコース濃度(以下、血糖濃度)は、複数のホルモンの作用によって、適正な範囲に保たれている。
下線部(b)に関連して、運動でエネルギーを消費したときの血糖濃度の変化について調べた。健康な人が60分間運動し、その直後60分間安静にしていたときの、血糖濃度とすい臓から分泌される2種類のホルモン(ホルモンA・ホルモンB)の血液中の濃度を30分おきに測定したところ、図1のようになった。ホルモンAまたはホルモンBに関する記述として最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
- ホルモンAは、肝臓のグリコーゲンの分解を促進する。
- ホルモンAは、ホルモンBによって分泌が抑制される。
- ホルモンBは、血糖濃度の変化に関してアドレナリンと同様な働きをもつ。
- ホルモンBは、心拍数の増加によって分泌が抑制される。
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この過去問の解説 (1件)
01
ホルモンA,Bは何か突き止めよう
図1・血糖濃度のグラフより運動すると体内でエネルギー(グルコース)が使われるため、最初は血糖濃度が低下することが分かります。
このときすい臓から出てくる2つのホルモンについてみていきましょう。
ホルモンA:運動開始とともに血糖濃度が上昇(下がった血糖値を上げようとしてグルカゴンが分泌されます)
ホルモンB:運動開始とともに血糖濃度が低下(血糖値を下げる働きがあるため、運動中に減少するのはインスリンです)
したがってホルモンA:グルカゴン、ホルモンB:インスリンということが分かります。
これをふまえて、各選択肢をみていきましょう。
これは適切な記述です。
グルカゴン(ホルモンA)は肝臓に蓄えられているグリコーゲンを分解して、グルコース(糖)に変えて血液中に放出し、血糖値を上昇させる役割をもっています。したがってこの記述は正しいです。
これは誤った記述です。
グルカゴン(ホルモンA)の分泌は血糖濃度の低下によって促進されます。
したがってこの記述は誤りです。
これは誤った記述です。
インスリン(ホルモンB)は血糖値を下げる役割をもった唯一のホルモンです。逆にアドレナリンは血糖値を上昇させるホルモンなので、インスリンとは正反対の働きをします。したがってこの記述は誤りです。
これは誤った記述です。
インスリン(ホルモンB)の分泌は、心拍数の増加ではなく、血液中のグルコース濃度(血糖値)の変化によって直接コントロールされています。
したがってこの記述は誤りです。
それぞれの役割と体内で起こる反応をしっかり覚えておきましょう。
グルカゴン:血糖値を上げる(運動時に増えるホルモン)
インスリン:血糖値を下げる(運動時に減るホルモン)
※ヒトの体において血糖値を下げるホルモンは「インスリンのみ」です
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